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§4 sayのSVOがひっくり返る!?【英文記事で学ぶ英語ワンポイントシリーズ】

これは、現代の英語の使い方を反映し、いわゆる生きた英語で書かれている"New York Times"の中で、
気になる表現や文法、単語等を解説し、また英語の多読の重要性についてお伝えしていくシリーズです。普段の英文法解説シリーズに加えご覧いただければ、英語自体の解像度が一気にあがり、英語力向上に役立つことでしょう!
また、精読の勉強に役立つであろう補助を入れた板書も入れてありますので、ぜひご活用ください。

まずは本文を読んで、自分なりに精読をしてから英文を解釈してから続きを見てくださいね!

英文解釈
【今回使用の記事】
記事名:Do You Really Need to Shower Every Day?
ライター:Melinda Wenner Moyer
公開日:Oct. 23, 2023
本文:

“There is no one-size-fits-all approach when it comes to washing skin and hair,” said Dr. Joyce Park, a dermatologist in Seattle. The ideal frequency depends on your skin and hair type, how much you sweat and how dirty you get, she said.
And, she added, “showering too frequently can definitely dry out your skin, worsening redness, itchiness and flaking, and triggering eczema flares.”




URL:https://www.nytimes.com/2023/10/23/well/live/shower-every-day.html?smid=nytcore-ios-share&referringSource=articleShare

※和訳例については、「解説動画」内で提示しております。

ワンポイント:sayのSVOがひっくり返る!?

「ひっくり返る」というお話の前に、
まずはsayの基本的な使い方から確認しましょう。

sayの基本の使い方は以下のようにまとめられます。
① say (to 人) that SV〜
② say (to 人) "セリフ"
③ say O (to 人)

ここにある
①を「間接話法」、②を「直接話法」と言います。
(③は単に目的語を)

「間接話法」・「直接話法」それぞれの使い方についても確認しておきましょう。

「ケンは私を好きだと言った。」
・間接話法
Ken said that he loved me.
・直接話法
Ken said, "I love you".

例文を見るとわかりますが、「直接話法」は、発言者のセリフを引用して伝える形式です。言うなれば、セリフを頭の中で録音して、話すときに再生するようなものです。
一方の「間接話法」は、話者自身(今回でいう「私」me)の言葉で伝える形式です。なので、今回の例では、私視点からすれば、時間は「過去」のことであるし、「"私"を好きに思っているケンは"彼(3人称単数男性)"」なわけです。

さてここからは、本題の「sayのSVOがひっくり返る!?」についてお話していきます。

第一に、"ひっくり返ること"を文法用語で「倒置」と言います。
sayにおいて、この「倒置」を起こることがあるのは、「直接話法」を用いたときです。(この倒置は任意なので、起こさなくても構いません)

辞書的にどのようなルールで倒置するかご紹介します。


これを今回の記事に当てはめてみましょう。
(人の名前が主語)
“There is no one-size-fits-all approach when it comes to washing skin and hair,” said Dr. Joyce Park, a dermatologist in Seattle.
(代名詞が主語)
The ideal frequency depends on your skin and hair type, how much you sweat and how dirty you get, she said.

このようなルールがあったから、sayのSVOはひっくり返れたということです。さらに、このsayのような動詞のことを「伝達動詞」と言います。say以外の「伝達動詞(answerなど)」も同様に倒置を起こすことができます。

なぜ倒置を起こすの?ということについては、
今後英文法シリーズの方で解説していきます。
倒置については、多くの学者が論争しているジャンルの一つです。どのような論争が起こっているのか、等にも言及できればと思います。

このシリーズは、ワンポイント解説のためここまで!

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また、この先の動画では、今回の英文記事の解説をしています。動画は、文章だけでは伝わらない解説を(口頭&板書にて)加えたり、
耳で覚えられる効果があったりと、便利な使い方ができると思います。
ぜひ、ご活用くださいね!!

【本記事内の記号の確認】
[名詞のかたまり]
<形容詞のかたまり>
(副詞のかたまり)
S=主語、V=述語動詞(#2の記事参照)、O=目的語、C=補語、M=修飾語

(参考文献)
ウィズダム英和辞典
オーレックス英和辞典
ジーニアス英語辞典

動画は土曜日公開予定!

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