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【コダイ妄想】私的に古代史を考察&推理

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古代史について研究する中での気付きを元に 「本当はこうだったのでは?」という 勝手な推理を展開しています。 誇大妄想な古代への妄想です。 *可能な限り史実をベースにしていますが… もっと読む
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記事一覧

【コダイ妄想】「山」と「海」の国、それが日本!

前回の記事で「海路」と「陸路」についてお話しましたが、 古代の日本は「海」と「陸」で全く違う文化だったと考えられます。 海は船を使い、九州から日本海側の航路と瀬戸内への航路、 機内を琵琶湖経由で川伝いに日本海側に抜ける路、 四国沿岸~紀伊半島から東国・上総方面への航路、 ざっくりその5パターンがあったと思われます。 これは、古事記において大国主(オオナムチ)が辿った道程であったり、 沖縄の貝を使った装飾品が北海道で見つかったり、 越国のヒスイが九州や朝鮮半島で見つかったり

【コダイ妄想】物部氏は大王(天皇)だった?

シリーズ「万世一統を一刀両断」3回目です。 ↑の3項目目。「物部氏王朝が存在した」について語っていきたと思います。 まず物部氏とはどういった氏族なのでしょうか? 神武天皇に使えた武官の一族とされています。 その祖先は、神武天皇よりも前に降臨し、ヤマト入りをした饒速日命と伝わります。饒速日命は登美夜毘売と結ばれ、宇摩志麻遅命を産み、物部氏の初代となります。 現在の奈良県天理市周辺に縁で、石上神宮を氏神として祀っています。 以前、奈良に出張に行った際に1週間天理に滞在

【コダイ妄想】蘇我氏は大君でしょ?

万世一統を一刀両断シリーズ2回目。 下記リンク記事の2項目目。今日は蘇我氏の謎に迫ります。 蘇我氏が大君だったとして、その象徴はやはり聖徳太子でしょう。 実在を疑問視する声も多い聖徳太子ですが、私は数年前に四天王寺を訪れた際に確信しました。 「聖徳太子は存在する」と。 …スピリチャルに「何かを感じたんです」とか「太子の声を聴いたんです」とかじゃないですよ、念のため(笑)。 単純にあんなに荘厳な寺社を建てたとして、架空の偶像が建てたこととするでしょうか? 自分の手柄だとした

【コダイ妄想】中大兄皇子と大海人皇子は血はつながってないよね?

こちらの妄想で上げた内容を1つ1つ説明していくシリーズ。 *本文に入る前に1つだけ注意書きをさせてください。  私は天皇陛下を崇敬していますし、  日本に今後も天皇制は必要だと思っています。  ですのでこの記事は皇族ディスのための話ではなく、あくまでも古代史の私的推理です。 さて、シリーズ「万世一統を一刀両断」の一回目です。 上リンク記事の見出しの一つめ 「天智と天武は兄弟ではなく義兄弟」 についてお話しましょう。 ざっくりとした根拠は以下の通りです。 1母・宝皇女の

【コダイ妄想】万世一統を一刀両断

「万世一統」とは『日本書紀』の語る物語で、それは藤原氏が権力を掌握するために創作された…というお話をしました。 では、古代の皇位はどのようになっていたのか? これは沢山の学者が寄って集って議論しても答えの出ない古代史ミステリーのひとつですよね。 私も自分なりのその推理をここで披露してみたいと思います。 1天智と天武は兄弟ではなく義兄弟まず1つめの持論として 天智と天武の頃までは王権は不安定だったと考えています。 天武天皇については出自がかなり曖昧ですが、実は天智天皇にも

【コダイ妄想】『日本書紀』とは「物語」である

日本人が国の歴史として信じていることの多くは、誰かが作ったご都合主義のフィクションを多大に含んでいる…私はそう考えます。 ですが、「『日本書紀』は国史。日本は皇系がひとつなんだからその国史に偽りはない」という風潮が未だ根強いように感じます。(特に世代が上がれば上がる程に…。教育の過程においての差異ですね) けれども、日本史をきちんと自ら学んだ人であれば、実は皇統が一系統でないことや、国史『日本書紀』が真実のみを語っているのではないことを気付かないわけはないと思います。それ