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大切な人の為に、信じて、託す (生命保険信託)

この度、生命保険信託契約を更新しました。本契約の基になる定期生命保険が、10年の契約満了を迎えたことを機に見直したものです。

生命保険信託契約とは、私が亡くなった際に下りる死亡保険金を、直接、受取人に渡すのではなく、私が事前に指定した指図人の指示の下、支払われる仕組みを信託するという仕組みです。

10年前、日本で初めてこの保険信託がリリースされたことを知り、たまたま、人事系研修で知り合った保険業界のレジェンド的存在の方を介して、その保険信託を導入した方にお会いすることが出来、当時、先駆け的な形で、契約を結ぶに至りました。

私が、保険信託にこだわった理由。それは、私にとって大切な存在である息子のことを思っての行動でした。

息子は、愛の手帳を保持するハンディキャッパーとして生きて行くことを、高等支援学校進学時に、自ら選択しました。高等支援学校卒業後は、身障者枠を利用して、働いています。

一人暮らしも四年目に入り、職場が変わっても、何ら支障なく働けている息子ですが、経済的な面を中心に、現在、かなり私が支援していることから、私が亡くなった後のことを考えると、とても心配になります。

そのような状況の為、彼が受取人となる生命保険契約は、かなり手厚くして来ました。彼が、一人でも安心して暮らせるレベルの金額にしているつもりです。

しかし、親としては、心配が尽きないもの。そんな気持ちを持ち続けていた10年前、生命保険信託に出会いました。

私は、この信託を、息子に対するプレゼントにしたいと思いました。他の死亡保険金とは別に、自分が信頼する人の管理の下、毎月、一定の金額が、彼のもとに届く。その度に、私のことを思い出してくれれば嬉しいな、と思いました。

私が、この生命保険信託契約を気に入った理由として、契約の条文に、私が亡くなった後の息子に対する、この保険信託契約に込めた思いを、挿入出来ることにありました。原文ではありませんが、今回の契約書に盛り込んだメッセージの概要をご紹介します。

「◯◯(息子の名前)。パパは今日、パパが亡くなった後の◯◯のことを考えて、保険会社の人と契約を結びました。パパが亡くなった後、◯◯へのプレゼントとして、お金が届くようになっています。
パパは、このお金で◯◯が好きなヒーローイベントに沢山出かけて、◯◯が笑顔で居て欲しいと思っています。
正直な気持ち、パパが亡くなった後の◯◯のことを考えると、とても心配です。でも、◯◯が元気で暮らせることを、心から祈っています。頑張ってね!」

先日の契約時、このメッセージを書きながら、込み上げるものがありました。やはり、息子を信頼しているとは言え、心配な気持ちは尽きない、と実感しました。

以前の投稿で書きましたが、私の死生観では、今、自分の人生は、オプション的なもので、自分が何時亡くなっても悔いはない、と考えています。

だからこそ、自分の死と向き合い、息子への思いを生命保険信託という形に残せたことは、私にとって、とてもかけがえのないものなのです。






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