自分という、無限の宝箱
私は、声優になってみたいなって、思います。
声というカタチで、命を吹き込む
きっかけは、忘れました。
このアニメを見てとか、このゲームをやってとか、そういう思い入れのある何かっていうのは、特にありません。
強いて言えば、自分ではない誰かの人生を生きてみたい、何にでもなれる自分になりたい、的な。
そういう、ぼんやりとした探究心のようなものが、きっかけだったと思います。
ある専門学校のオープンキャンパスへ行って、実際に活躍している声優さんのお話を聞いたり、先生方とお話をしたり、アフレコ体験をさせていただいたりして、本当に面白かった。心の底から、素敵な時間だった。
自分って、こんな感情を持つことができたんだ。
声だけで、こんなにもたくさんのことを表現できるんだ。
何より、声を出すことが気持ちいい!!って。
オープンキャンパスがきっかけで、アニメを見るときの感じ方というか、着眼点も変わりました。
振り向いた時の「っ?」みたいな音とか、息遣いとか、声の強弱とか。そういうテクニックみたいなものに目が行くようになって、こんな感じかな?って真似してみたり、或いは、自分ならこういう言い方をするかもって考えてみたり。
何もかも全てが無駄にならない
とにかく、色々なことを経験してください。
どんな経験も、無駄にはなりません。
何度目かに足を運んだオープンキャンパスで、そんな感じのことを言われたことを覚えています。
私は、青春と呼ばれるほとんどの時間を、心の病気と共に生きるしかない人でした。トラウマ、適応障害、気分障害、人格障害、睡眠障害、うつ病、躁鬱病……色々な病名を言われましたが、今はとりあえず『うつ病』として、治療を受けています。
だからこそできる何かがあるかもしれないと、信じていました。
私にしか持つことのできない武器があるだろう、と。
でも、現実って、やっぱりそんな簡単なお話ではないんです。
声優って、すごく体力を使うお仕事なんです。
精神的にも、肉体的にも、それなりにタフでなければいけない。
専門学校や声優事務所のオーディションの条件には大抵、『心身ともに健康であること』とあるので、2週間に一度の通院があって、毎日薬を飲んで生きている私は、その条件を満たすことができない。
他にも問題はありました。
お金がないし、仕事をするのが難しく、お金を稼ぐこともできません。
毎日を生きていくことがやっとで、疲れが溜まると1日のほとんどを眠って過ごす日が続くこともあります。
普通の仕事はおろか、生活すらままならないのですから、声優さんなんてとてもとても。
諦めた?
正直、現状ではほとんど諦めています。
少なくとも、声優をして生計を立てよう、ということは諦めています。
でも、死ぬまでの間に、養成所に通ってみる、くらいはしてみたいと思っています。
心身ともに、もう少し健康になって。
普通のお仕事が、それなりにできるようになって。
その時の自分が、この夢を諦めないでいてくれたのならば。
その時こそは、声優の最初の一歩を踏み出してみたいと思っています。
やっぱり、体験した時の気持ちよさは忘れられないし、普段アニメを見ていても、「こうなりたい!」という憧れは捨てきれない。
知ってしまったから、後戻りができない、みたいな。
自分という、無限の宝箱
私という宝箱は、まだ、誰にも見つけてもらえていない、秘密の場所に置かれています。
その中になにが入っているのか、私自身ですら、知らない。
宝箱の鍵を、持っていないからです。
誰かや何かとの”出会い”が鍵となって、その宝箱は開きます。
開いた時が、チャンス。
どうか、踏み出す勇気を忘れないで。
私の鍵が、『演技』にあると信じて。
いつかの自分に届きますように。
よろしければ、サポートよろしくお願いします。 社会復帰に使う、なんて言いながら、きっと、私の人生を彩って、これからもnoteで言葉を紡ぎ続けるために使います。