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今期見ているアニメ〈2023秋編〉

 本当は10月に執筆しようと思っていたのですが、ぼんやりしていたらいつの間にか11月も後半になってしまいました。私生活がちょっと忙しくなったのもあって、充実している証拠で良いことなのですがね。
 カレンダーを見て2週間後は12月なことに気付き、絶望しかけた今日この頃…。

今期は豊作!!!!!!

 今期、追っているアニメがかなり多いような気がします。体感、最近ではかなり珍しい。

 異世界転生ものとかなろう系とか、量産型ストーリーみたいなのが蔓延りすぎていたり、王道なジャンプアニメもグロい系・生々しい系・心がしんどい系が多くて、友情努力勝利の時代に終焉を感じたり。
 正直、最近のアニメはつまんねぇなって思っていたのですが。

 今期はマジで面白いアニメが揃ってると思います。
 シンプルに見ていて楽しいものも、ストーリーが良いものもあって、今日紹介するのはほんの一部なはずですが、一つくらいは読んでくださる方に噛み合うものがあるのではないかな?と思います。

 それでは早速紹介していきます。
 順番に特に理由はありません。また、前期に引き続き今期も呪術廻戦とるろうに剣心を見ていますが、前回ご紹介したので今回は省略させていただきます。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima +

 まあこれは、1期に引き続きって感じです。
 私は、音楽系のサブスクにYouTube Musicを利用しているのですが、とてもありがたいことにヒプマイのCDはおそらく全部配信してくれているんですよね。そっちでドラマCDの方も緩やかに追っていて、隠れ左馬刻推しだったりします。

 言葉遊びの延長線上みたいな感覚で、ラップを聴くのは結構好きな方かも。テンポよく言葉が紡がれていくのが面白い。
 そんな単純な感覚なので、普通のラップ好きとかヒプマイファンとはだいぶ違う楽しみ方をしているかもしれません。

 ヒプマイは丁寧なことに、ドラマCDとアニメとで全然違うストーリーを描いてくれているのが面白いです。
 ドラマCDを知っていても、次週どうなるんだろう?っていうワクワクを感じさせつつ、半分くらいはギャグみたいな面白さも兼ね備えながら楽しませてくれます。

 前期のアニメ紹介でお話した気がしますが、私、上村祐翔のファンなんですよね。優しい声が好きだなぁって思います。
 代表作は、文豪ストレイドッグスの主人公・中島敦です。

 その上村祐翔が、アニメのオリキャラで出てくるんですよ!!!
 初めて出てきた時、「…ん???」って思いました。ラップとかしそうなイメージがなかったので、まさかなって気持ちでしたが、どう考えても上村祐翔の声だし、エンディングにもきっちり上村祐翔って書いてあって、なんかもうあれでした。(オタク)

 そういえば、左馬刻の声優、浅沼晋太郎も、声が好みなんですよね。
 浅沼さん自身はめっちゃ優しくて穏やかな性格していて、ドグソ野郎とか言わないので(現実で言う人もいない気がしますが)、ギャップにびっくりするくらいです。

 ヒプマイは、声優が全体的に豪華なので、それだけでも一定数のファンがいそう。私もその一人。←
 ドラマCDやゲームをプレイしていなくても、アニメはアニメで十分楽しめますよ!私もゲームはやっていませんし!!←

Paradox Live THE ANIMATION

 ヒプマイを紹介したので、ちょっと似た系統のパラライも一緒に。
 こちらも、ドラマCDが原作のラップバトル系のコンテンツになります。

 ヒプマイと何が違うの?って聞かれると、どちらもにわかファンすぎて悩むのですが、根本的に方向性が違う気がしますね。
 ヒプマイは、正直どちらかと言われたら曲やバトルがメインな気がしますが、パラライはストーリーと曲とが半々くらいの重点の置き方をしている気がします。

 個人的に、ストーリーが面白いのはパラライかなと。
 ギャグよりシリアスが好きなタイプなので、パラライの方がストーリーは面白く感じます。笑えるのはヒプマイですが。

 比較はこの辺にして。

 パラライは、ドラマCDの内容をもとに、アニメも制作されています。こちらもYouTube Musicさんで配信されていてありがたい…。
 知っている内容だと楽しさが半減するかと思いきや、作画が神なんですよね〜。

 確か、グループごとにキャラデザ担当さんが違った気がするので、色使いとか画風とかが変わってくるのですが。
 そのへん丸っとそのままに、動くキャラになってる!って感じです。

 ちなみに、私の推しはcoz mezです。
 双子の時点で性癖だし、叛骨精神剥き出しのリリックや、独特な曲調が超好み。どっちが推し?って聞かれたら、coz mezはふたりだからいいんだよ!って返したいタイプ。どっちが推しかはもはや決められません←

 他のグループも、それぞれにストーリーがあって、心の傷があって…と、語り始めたらキリがないのですが。
 丁寧にバックボーンが描かれているからこそ、推したい!って思えるし、リリックにも力がこもっているように感じられます。

 アニメが初見ですって人も、十分楽しめる作りになってると思います!
 先述した通り、ドラマCDと話の筋が同じなので、アニメからドラマCDに入ると絵がイメージしやすいというか、話が理解しやすくていいというか。
 どっちから入っても楽しめる作品だと思います!!

放課後少年花子くん(配信終了)

 1回10分程度の短編アニメを、4話放送していました。だいぶ前に4話目を配信し終わって終わっちゃったかな。

 『自縛少年花子くん』という、学校の七不思議のトイレの花子さんが、実は男の子だった的な、ひょんなことから主人公が花子くんと巡り会ってしまい、色々厄介ごとに巻き込まれて…って話があるんですけど。
 自縛少年の方で出てくるキャラたちが、ギャグみたいなことをやらかす短編集をアニメ化したっぽいものっぽい。(詳しく知らずに適当を言ってます)

 本編は、半分ギャグ半分シリアスのお話なのですが、放課後少年の方は99%ギャグだと思っていいです。やらかししかしません。

 作画がすごいんですよね。
 おそらく、原作の絵にかなり近しいタッチで描かれていると思うのですが、絵が動いてる!って感じの作画です。物語シリーズとはだいぶ方向性が違うのですが、見る人は選ぶかも。

 知らない方だと、1話が短いし話数も少ないので、このキャラ何?って思ってるうちに4話見終わってしまうような気がするので、『自縛少年花子くん』とセットでおすすめしたいアニメです。
 自縛少年の方を知ってると、ほっこりできてとても良い。

 私は特に、妖怪大好き人間で、学校の七不思議とか本当にあったらいいのになぁと今でも思ってしまうくらいの変人ですので、妖怪系は基本好き。
 例に漏れず、花子くんも好き。学校の妖怪万歳!

ミギとダリ

 昨シーズンの終盤くらいから、謎に話題になっていて気になっていたミギとダリ。
 シリアスなミステリーかと思って見始めたら、思った以上に真剣なギャグが多くて、絶妙に笑える。シリアスとギャグがあるんじゃなくて、シリアスの中にギャグがある感じのアニメでした。

 これまた、声優の堀江瞬のファンでして。ちょっと幼い感じの声が好みなんですよね〜、声変わりするかしないかくらいの少年っぽい声。
 双子の片っ方が堀江瞬で、もう片方が村瀬歩なんですよ。

 ミギとダリは、二人で一人の人間を演じているのですが、演じる以上、入れ替わることがあるわけです。思ったより違和感がなくて、声優さんってすげぇ。

 この物語の一番の謎は、ミギとダリがどうして二人で一人の人間を演じているのか。
 また、二人にはどうやら暴きたい謎があるようなのですが、そちらの謎もまた謎を呼んでいる状態。ミステリーとしても奥深いですよ。

SPY×FAMILY Season 2

 1期に引き続き見ています!!!1期が思ったより面白くて!!!

 父はスパイ、母は殺し屋、娘は人の心を読める超能力者、ペットの犬は未来予知ができる超能力者。
 お互いの正体を隠しながら”偽りの家族”を演じる、コメディ寄りな日常ほのぼの時々アクションって感じ。

 お話が、数話続くこともあるのですが、1話完結なこともあって見やすいのも、個人的にはポイントが高い。
 また、珍しく私の母が見れる最近のアニメだったんですよね。お話がわかりやすくて、ずっと見ていなくても理解できる、みたいなことを言っていました。最近のアニメは、異世界転生したり、時間が巻き戻ったり、複雑なものが多いし、グロいものも増えてきましたからね。そういうのがなくコメディ中心なアニメなので、気楽に楽しく見れて好感触だったっぽい。

 もちろん、こんな隠し事だらけな家族は嫌なのですが←
 お互いのことを考えたり思い遣ったり、それが裏目に出たり、秘密がバレそうになって慌てたり。こんな笑いの絶えない温かい家族はいいなぁと感じます。
 百点満点のご両親、すごい。

新しい上司はど天然

 パワハラ上司に精神と胃をやられて、転職した主人公。
 新しい上司はど天然で可愛すぎる人でした。

 これもある意味異世界転生ものなんですかね。
 現実世界の異世界転生は、なんて味気ないものなんだ。

 そんなことは置いておいて。
 新しい上司のど天然ぶりがやばいんですよ。もう、面白いを通り越して可愛すぎる。
 でも、お仕事はできる人で、ど天然らしい着眼点や発想が、むしろいい方向に働いているというかなんというか。そんなど天然な上司のもとで、社会人として再スタートを切る主人公、幸せ過ぎる。

 上司の声優が、梅原裕一郎で、ど天然な上司っぽい声していてポイントが高い。

 1話完結なことが多いというか、行き当たりばったり、特に筋のある感じのストーリーではないというか。(悪口ではないです!)
 それがかえって、見やすいなと感じています。見れば必ずほっこりするアニメですし、心理的にもめっちゃ優しい。
 どんな人にもおすすめしたい、忙しい現代人の癒し系アニメです。

薬屋のひとりごと

 これまた、前期の終わり頃から話題になっていて、すご〜〜〜く気になっていたアニメです。

 主人公は、花街で薬屋をやっていた女の子。運の悪いことに人攫いに攫われ、後宮で働くことになってしまいます。
 元々薬屋をしていた知識だけでなく、生きるための悪知恵も含めて、すごく賢いんですよね。

 そんな彼女はひょんなことから、お偉いさんに薬の知識と図太い性格を買われ、寵妃の食事の毒味役に抜擢されつつ、お偉いさんから持ち込まれる厄介ごとに首を突っ込むというか、突っ込まされるというか。
 主人公はなんだかんだ、世話焼きというか優しいというか、捻くれが混ざっている分シンプルにお節介というか。そんな性格のため、お偉いさんに振り回されつつ、厄介ごとをこなしつつの日々。

 主人公があまりにも適当な性格過ぎて、基本的にシリアスって感じのシーンはないのですが、ギャグに全振りしているわけでもなく、淡々と物語が進んで行ったり、時には激情したり、謎がやってきた…と思えば解決してしまったり。

 私は個人的に、かなり面白いと感じています。キャラや舞台等の設定が凝ってるし、主人公の捻くれ具合と、お偉いさんのぐいぐいいく感じの不釣り合いさとが絶妙でクセになるし。ストーリーの方も、ああそういうことかと納得できる筋書きになっているし。
 正直、今期で一番面白く見れてるかもしれない。

鴨乃橋ロンの禁断推理

 またまたミステリーものになります。ミステリー大好きなので。

 自身の持つ”奇病”のせいで、ロンは探偵行為を禁じられ、退屈な毎日を飽き飽きしながら過ごしていたのですが、ピュアでまぬけな刑事・トトとの出会により、止まっていた時間が動き出します。
 トトは、ロンの持つ”奇病”に対する、唯一の希望…というと語弊があるのかもしれませんが。ロンが推理をし、トトが探偵を演じる、という形で、二人のコンビはスタートし、次々に事件を解決させていく!

 ロンは基本的に、ボケてばっかりだけど、事件はずばっと解決してくれる天才。それに対しトトは、優しく人を疑えない、ちょっと警察官には向かないお人柄。
 二人のデコボコ具合というか、噛み合わなさというか、ボケとツッコミというか、それらがめちゃくちゃマッチしていていつまでも見ていられます。

 笑っているうちに、あれよあれよと事件解決!?みたいなアニメです。

 ロンとトト以外のキャラたちも、かな〜り独特な人が多く、これだけ散り散りにバラバラな方向を向いているのに、よく一つの作品として成り立つなと関係するくらい。キャラが濃過ぎる。
 ミステリーものなので、どうしても人は死ぬのですが。濃過ぎるキャラと、ピュアでまぬけなトトの純真さに助けられて、後味が悪くはならないアニメだなぁと思います。すごい。

柚木さんちの四兄弟。

 これは今期の、個人的癒し枠!!
 数年前にご両親を亡くし、以降兄弟4人で暮らす”柚木さんち”を描いた、日常ほのぼの系のお話しです。

 長男の隼(はやと)は教師をしていて、なんとこの家庭の大黒柱。働きつつ、弟たちの面倒を見つつ、家事もこなしつつのスーパーお兄ちゃんです。
 次男の尊(みこと)と三男の湊(みなと)は、11ヶ月差で生まれた同級生の中一。湊が早産だったようです。尊はしっかりものなのに対し、湊はトラブルメーカー。でも、そんな湊が可愛いのか、尊はめちゃくちゃ温かい眼差しで見守ってる釈迦のような存在。
 四男で末っ子の岳(がくと)は小学一年だけど、超しっかり者。居間で新聞を読んでる父親的なポジション。

 そんな個性豊かな4人が紡ぐお話が、ほっこりしないわけがない。
 超おすすめです。

葬送のフリーレン

 今期はやっぱり外せないよね、葬送のフリーレン。

 実は、10月半ばを過ぎるまで、このアニメは見ていなかったんですよね。というのも、よくある異世界転生ものっぽい絵だったので、避けていたんですよ。
 でもTwitterか何かでふと、「あらすじだけで悲しくなるのに、それを解決する方法がアニメを見るしかない」みたいなコメントを見つけてしまいまして、す〜〜〜ごく気になってしまって。

 悲しい系、心がしんどい系のストーリーは、それなりに平気な方なのですが、いわゆる”悲劇”で終わらずに、その先があるのか?という部分が気になり、1話を見て納得。
 そういうことか、と。

 1000年以上生きたエルフのフリーレンは、勇者ヒンメルたちとのたった10年の旅を終え、パーティーは解散。それぞれの日常に戻っていきます。
 そして50年後、再びヒンメルに会った頃には、ヒンメルはヨボヨボのおじいちゃん。会って間もなく亡くなってしまいます。

 亡くなってから、フリーレンはヒンメルのことを何も知らなかったと気付かされ、生前にもっと会いに行ってあげられなかったことを後悔し、彼らとの10年の旅路をなぞるように再び、自分探しの旅に出ます。
 かつての仲間に会いにいくと、フリーレンの未来を考えてか、新しい仲間との縁を結んでくれます。序盤で魔法使いのフェルン、しばらくして戦士のシュタルクもパーティーに加わり、とある場所を目指して旅を続けていくことになります。

 かと思えば、フリーレンが道中で集める魔法は、ヘンテコな魔法や、偽物の魔導書ばかり。それでも、それがやりたいことだからと旅を進めていきますが、ヘンテコな魔法は時に人の心を癒したり、人をほんの一瞬笑顔にする魔法になることも?

 人類と魔族が争っているという殺伐とした世界観でありながら、のんびり気ままなフリーレンという主人公のおかげで、そこまで重く感じられないのが不思議。最初の最初に、旅の終わりとヒンメルとの永遠の別れという、一番盛り上がる物語の終わりと、一番悲しい”死”を経験するからこそかもしれません。
 その後の旅でももちろんいろいろなことがあるけれど、最初に感じたほどの『後悔』を感じないような別れだったり、最初ほどの達成感はないひと仕事だったり。

 ここまで紹介したように、ストーリーもとても深く素敵なものなのですが、作画も素敵で、細部の至るところまで丁寧に描かれています。
 繊細な表情や、顔の向き、仕草等が滑らかに描かれていて、絵からキャラクターの気持ちが伝わってくるような感じがします。見ていて自然と没入感を感じてしまうくらい。

 そんなところにまで目を向けてみると、より一層楽しめると思います。
 ストーリー的に、若干はどうしたって人を選ぶかもしれませんが、今から見ても遅くない。ぜひ見てほしい。

アニメで忙しい幸せ

 アニメ化する作品って、ほんの一握りで、実際世界にはもっとたくさんの作品があるし、アニメ化していない素晴らしい作品も絶対にあると思います。
 アニメ化したからってウケるとは限らない中、エンドロールに記載される本当にたくさんの人とたくさんの時間を使って、素晴らしい作品をより多くの人の目に留まり、より記憶に残りやすい”アニメ”という形にしてくれて、感謝という言葉では足りないくらいの気持ちです。

 ここで紹介したアニメのほとんどは、漫画や小説などの原作があるけれど、アニメ化してくれなければ知ることのなかったものだと思います。
 私が、アニメから入るタイプの人なので。それでも、本当に気に入ったごくごく一部のものしか、原作まで追おうという気にはならないし、最近は金銭的な事情で、そういった気持ちもほとんどなくなってしまったのですが…。クリエイターさんには申し訳ないと思いつつ、仕方ないよなぁという気持ちでもあります。

 それでも、アニメを見るだけでも、少しは応援になるかなぁ、なっているといいなぁ、とか無駄なことを考えたりしています。
 こうして記事にするのは、もっとたくさんの誰かの目に留まってくれますようにっていう気持ちからです。クリエイターさんの応援ってよりかは、自分の感動をシェアしたいって気持ちの方が強いのですがね。

 しかし、今季は本当に稀に見る豊作だと思います。
 アニメの計画自体は何年か前からあるでしょうから、例の感染症が明けて社会が戻ってきた証拠でもあるのかもしれませんね。日本ならではの活気かも。

 今期ももうしばらく続きますので、ワクワクドキドキ追わせていただきます。
 今から見ても遅くないよ!!年の瀬はアニメで過ごそう!!!

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