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シュラウド兄弟とタロット〈ツイステ考察〉

初めましての方は初めまして。二度目以降の方はお久しぶりです。

7月頭に投稿したこちらの記事。

本当にたくさんの方に読んでいただけて、考察しがいがあったなぁと嬉しく思っています。ありがとうございます。

今回は、その続き。
というか、昨日6章の冒頭が配信されたので、それを踏まえて、イデア&オルトをさっくり考察してみようかなと思います。


※6章、イベント『星に願いを』のネタバレを含みます※
※未読の方、ネタバレされたくない方は、
この記事をブックマークして、ここで引き返してください。※
※いつか読みに来てね!!※


戦車のオルト・シュラウド

『22人の魔法士とタロット』の記事では、NRCの生徒たちを、タロットの大アルカナに当てはめて、共通点や今後の展開なんかを考察・予想してみました。

そこで、イグニハイド寮のイデアは『死神』、オルトくんは『戦車』というカードを当てはめてみました。

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詳しい考察は、こちらの記事を読んでみてください。
(読んでいなくても分かるように解説するつもり。)

ざっくりと、タロットの説明をしておきましょう。

〈死神〉は、言わずとも知れた、死をもたらす存在です。しかしタロットでは、死の先には新しい生があると考えから、『終わりと始まり』の象徴となります。

一方で〈戦車〉には、『暴走』という意味があります。
ですから、オーバーブロットするのはイデアではなく、オルトになるのかな?なんて予想をしていました。

が、今回6章の冒頭で明らかになった事実を踏まえて考え直してみると、今までとは少し違った考察が生まれました。

ここからはバリバリネタバレを含むので、迷っている方はここで切り上げることをお勧めします、後悔する前に!


『嘆きの島』

イデアとオルトの出身地『嘆きの島』は、古くから魔法技術やブロットの研究が行われているらしい島。組織の規模も研究内容も構成員も、挙げ句の果てにはその所在地すら不明の、謎多き島です。

レオナの言葉から察するに、『嘆きの島』に拠点を置く『S.T.Y.X.(ステュークス)』という組織の、荒事専門チーム『カローン』は、オーバーブロットした魔法士を捕獲し、嘆きの島へと送る『渡し守』の役割を担っているそうです。
ただし本来は、もう助からない状態にまで堕ちてしまった被検体を回収する組織ということ。そして、一度『嘆きの島』に足を踏み入れた者は、二度と帰ってこないんだとか。

オーバーブロット経験者の5人と、学園長、5章終盤で監督生に襲いかかってきたグリムたちは、何故か『カローン』に捕まってしまい…というのは、ゲーム本編でお楽しみください!

さて。
そんな機密情報盛り盛りの島育ちなシュラウド兄弟が、単なる一般人であるはずもなく。
どうやらイデアはそこの研究員っぽくて、オルトはイデアのボディガードのような役割みたいです。イデア一人では、NRCへの入学が認められなかったため、オルト同伴での入学だったっぽい。

なんだか、監督生とグリムみたいですね。


オルトは死者?

オルトが何者なのかという問いにも、6章冒頭である程度のカードが出揃った感がありましたね。

まずは、去年のイベント『星に願いを』から、レオナの願いのシーン。

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イデアのセリフから、現在の半分機械人間なオルトには、元となった人物がいたことが窺えます。

そして、『カローン』のセリフ。

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現在のオルトの正体は、魔導ヒューマノイド・ORTHOだということが明かされました。

ここで、話をタロット考察に戻します。タロットの考察をした時点では、オルトには『暴走』する未来、つまりはオーバーブロットする未来が待ち受けていると思っていました。

でも、今回6章冒頭で明かされた事実も踏まえて、少し考え直してみると。
オルトは既にオーバーブロットして、命を落としてしまっているのではないかという結論にたどり着きました。

まず、星イベの「今のオルトもその性格は継承して……」という部分。
今のオルト(=魔導ヒューマノイド)になる前の、おそらく人間のオルトが存在していて、なんらかの要因でいなくなってしまった、或いは命を落としてしまったのではないかと思います。

要因はぶっちゃけ、実験中の事故や家出も考えられなくもないのですが。
タロットの意味が『暴走』と出ていたため、オルト自身に何かがあったのではないかなと。でも、あの『嘆きの島』から、家出ができるとは考えにくい。
『嘆きの島』で行われていた実験がブロットに関するものということや、『カローン』がオーバーブロットして助からない状態になった魔法士を収集してくることも踏まえると、ヒューマノイド以前のオルトは、オーバーブロットして連れてこられたか、実験によってオーバーブロットしたかで、帰らぬ人になってしまったという結論が、現状からギリギリ捻り出せる答えかなぁって感じです。

余談ですが、枢先生のツイッターで、「死という非常にセンシティブな概念に触れるため…」という呟きがあったことからも、ストーリー内でガッツリと『死』に触れそうだなぁという予想もできます。

オルトくん…お前、死者なのか……?


番人はどっち?

ところで、イデアの元となっているのは、ディズニー映画『ヘラクレス』に出てくる、ヴィランのハデスとされています。
でも不思議なことに、この映画の元であるギリシャ神話でも、この映画内でも、ハデスは『冥界の主』や『冥界の王』で、『番人』とは語られていません。(オルトの元とされる、オルトロス。この兄貴分であるケルベロスは、冥界の番犬とされています。ちなみにオルトロスは、牛の番犬。)

しかし、ツイステのストーリーでは、イデアのことを『嘆きの島の番人』と呼んでいます。

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原作的には、オルトの方が番人、イデアは王。
ツイステ的には、イデアの方が番人で、オルトはボディガード。
立場が少し、捻れ歪んでいるような気がします。(どうやら、ギリシャ神話とディズニー映画の設定にも、いくつかのズレがあるようです。)

もっと言うと、映画『ヘラクレス』の主人公・ヘラクレスは、強すぎる馬鹿力をコントロールできず、人間の世界では何もかもが上手くいかずに悩んでいました。しかし、とても真っ直ぐで優しい性格をしており、何事にも真摯に取り組もうとする真面目さん。
ヒューマノイドになる前のオルトは、ヘラクレスが元だったのかもしれません。NRCにしては珍しく明るい前向きな性格や、膨大な力を持っている部分が共通点。

するとイデアは、ヘラクレスを育てたフィルという人物に近い気がしてきます。現在のオルトを作ったのがイデアだとすると、かなりしっくりくる。加えて、タロットの〈死神〉は、終わりと始まりの象徴、生死を司っていると捉えると、イデアならばオルトを再び生き返らせること(=ヒューマノイド化)ができそうな予感。
ただやはり、早口なところや燃えている髪の毛、青白い肌色なんかは、ヴィラン・ハデスそのものなので、フィルとハデスをツイストして生まれたものと考えるのが適切かなと思います。

それで結局、番人はどっちなんだ?という話ですが。
ツイステの世界では、イデアという解釈でいいかなと。
ギリシャ神話とディズニー映画の間にズレがあることを、ディズニー映画とツイステの世界の間で再現した、みたいな。(雑)

ここまで、タイトルになったキャラクター(例:真紅の暴君→リドル)がオーバーブロットしていることから、今回も恒例通り、『冥府の番人』であるイデアがオーバーブロットすると思います。

タロット記事ではオルトがオーバーブロットするとか言ってやがったのに、掌を返してきたぜ!一貫性のない奴だ!!


おわり

いや〜〜…たった十数話しか解放されていなかったのに、収穫盛り盛りでしたね!

続きがとても待ち遠しいです。

ストーリーの更新があったら考察し直すつもりでいます。たまに覗きにきてやってください。
また、「こういう形で考察してほしい!」みたいなネタがありましたら、Twitterでもnoteでも、コメントお待ちしています。お名前をお借りして、考察させていただきます。(時間と気力があれば。)

長々とお付き合いいただきありがとうございます。

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