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まほやくプチ考察『エレベーターのムル』

こんにちは。

いや〜〜〜。
『魔法使いの約束』の1.5周年アニバーサリーで、無料10連と選択復刻イベントが来てくれて、もう本当にこのゲームは私をのめり込ませるのが上手い…クソゥ…。(褒め言葉)

今日は、色々なところで考察されまくっている、メインストーリー序盤の『エレベーター』の中で登場する、『ムル』というキャラクターについて、プチ考察をしていこうと思います。

『魔法使いの約束』を知らない方は、こちらの記事をどうぞ。


前置き

この記事は、ガッツリとネタバレをしていきます!!!

特にメインストーリーと、一部イベントストーリー(欲望と祝祭のプレリュード、1周年ストーリー)、スポットエピソードについて。
それから、厄災の奇妙な傷についてのネタバレもあります。

それが嫌な方は、ここで引き返すように!


西の魔法使い・ムル

まず初めに、西の魔法使い・ムルについて、簡単におさらいしましょう。

主人公の賢者がこの世界に召喚される以前より、賢者の魔法使いの一員として年に一度の〈大いなる厄災〉との戦いに参加している、顔馴染みの魔法使いの一人。
イタズラ好きでネコのように気まぐれ、支離滅裂な言動が多く、『これぞ西』と言わんばかりの性格をしています。

同じく西の魔法使いであるシャイロックと仲良しで、ご主人と飼い猫のようにいつでもどこでも一緒。
かなり古い付き合いらしく、魂が砕け散る前のムルのことを知っている、数少ない人物でもあります。

以前の彼は様々な功績を築き上げており、哲学者、天文学者、奇才の発明家などなど、様々な呼ばれ方をしていたようです。
しかし、彼が一番気に入っているのは、シャイロックの呼び方。

月に恋して身を滅ぼす、迷惑男ムル

ムルの全てを体現していますよね、本当に。

ムルは〈大いなる厄災〉として畏怖される『月』に恋をし、その秘密に近づき過ぎた結果、魂が砕け散ってしまいました。
世界中に散った彼の魂の欠片は、前回の〈大いなる厄災〉との戦いを機に、それぞれ実態を持ってしまうようになります。
これがムルの『大いなる厄災の奇妙な傷』とされています。


エレベーターのムル

早速本題。

まず、今回の考察対象である『エレベーターのムル』とは、メインストーリー1章1話にて現れるムルのことです。
異世界へ召喚されるというその時に、タイミングよく現れて『世界救済』という厄介ごとを押し付けてきた、あのムルです。

誰もが思いつく結論としては、厄災の影響で実態を持ったムルの魂の欠片の一つであるということなのですが。
何故考察されることになってしまったのかというと、彼の一人称だけ、他のムル(本人を含む)と違うからです。

魔法舎で暮らすムルや、魂の欠片が実体化したムルの一人称は『俺』です。
(にわかで大変申し訳ないのですが、私の知る範囲だと、メインストーリーの月食の館に出てきたムル、イベスト『欲望と祝祭のプレリュード』にて、カジノルームに現れたムル、1周年のイベストにて不思議な空間に現れたムルについては、一人称が『俺』であることを確認しています。)

ついでに、『未開の天文台』のスポットメインエピソード、1周年のイベストで出てきた、魂が砕ける以前のムルも、一人称は『俺』です。

それに対し、エレベーターの中で現れたムルの一人称だけが『私』です。

このことから、「エレベーターの中に現れたムルは何者なのか。」とか、「そもそもあれはムルなのか。別の魔法使いなのでは?」という疑問が生まれてしまったわけです。


ムルが愛するのは〈大いなる厄災〉だけ

考察からは少し脱線してしまうかも知れませんが。
私は、エレベーターのムルにはもう一つ、不審な点があるように思います。

「お会いできて光栄です。愛しい賢者様。」

一方的に存在を認知していたムルからすれば、挨拶としてのこの言葉は、そこまで不審なものではないのかも知れませんが。

私が疑問に思ったのは、二言目の「愛しい賢者様」という部分です。

未開の天文台のメインエピや1周年のイベストを読んでみると、ムルが持つ〈大いなる厄災〉への愛情は、誠実で一途なもののように感じました。
ムルが〈大いなる厄災〉以外の何かに愛情を向けることはもちろん、軽薄に愛を言葉にしない気がするんですよね。

この世界の魔法使いは、約束を破ると魔力がなくなってしまい魔法使いでなくなってしまうという設定を、『嘘がつけない』と解釈するならば、この誠実さも当然のものかも知れませんが。

だから、いくら大切な賢者様が相手とはいえ、ムルが『愛しい』という言葉を使うだろうか?、と。


『愛しい』って言いそうな人

ここからは完全に私の考察と妄想になります。

じゃあ、賢者様に対して『愛しい賢者様』なんて言いそうな奴は誰だと考えてみたわけです。

結論から言えば、シャイロックですね。
言いそうな奴だけで考えれば、愛が好きなフィガロも候補に上がるかも知れませんが、今回はとりあえずシャイロックとして考察をしていきましょう。


エレベーターのムル=シャイロック?

まず、エレベーターのムルが現れた場所は、その呼び名通りエレベーターの中ですが、そのエレベーターがあるのは『中央の塔』です。

メインストーリーにて、中央の塔は一度、地震という名のトビカゲリに壊され、終盤でオズと賢者のコンビネーションにより再建。
トビカゲリは塔に貫かれ、討伐されました。

トビカゲリの残骸である黒い羽を掃除している際、シャイロックが塔の下で、ムルの魂の欠片を見つけたシーンがあるのですが、覚えているでしょうか?

ここの欠片、シャイロックが食べてしまっているんですよね。

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(シャイロック…お前………。)

最初にこのストーリーを読んだときは、ムルの一部がシャイロックに…とか、今後のストーリーで絶対何かあるやつだ…とか、とにかく驚愕だったことを覚えています。因縁好きにはたまらん。

閑話休題。

エレベーターのムルと、シャイロック。
よくよく考えたら、少なくとも『場所』と『一人称』については当てはまっているんですよね。恐ろしい。

それから、エレベーターのムルが『礼儀正しい紳士』だったのに対し、月食の館のムルは『ほんの少し挑戦的で、ほんの少し尊大』と、賢者は言い表しています。
比べて見てみると確かに、言葉遣いが違って、それによって受ける印象も違います。

エレベーターのムルは、ちょっと優雅で魅力的な感じ。
基本的に敬語を使っていて、若干謙っている感じがあります。

それに対し、月食の館や1周年イベストで出てきた欠片のムルと、魂が砕ける以前のムル(未開の天文台や1周年イベストの回想シーン)は、ほとんど敬語は使っていません。
「〜いる。」「〜なんだ。」とか、「〜だろう?」とか。
月食の館での「アプローチを変えてごらん。」なんて、確かに、ほんの少し挑発的ですよね。
意地悪で遊び心に溢れていて、エレベーターのムルとは違った魅力で溢れています。

ところで、シャイロックはいつでも敬語ですよね。
自分のことを『奉仕系』と称しているだけのことはある。

エレベーターのムルがシャイロックにそっくり…とまでは言い切れませんが、シャイロックが言ったとしても違和感がないようなセリフがちらほら。
ちょっと知的なシャイロック?みたいな。


シャイロックというよりかは

これだけでは根拠薄弱なのは百も承知ですが、ネタが尽きたので根拠はこれくらいにしましょう。(正直者)

では、エレベーターのムルはシャイロックなのか?という、本題です。

個人的に、シャイロック本人というよりかは、シャイロックに取り込まれた欠片だと思っています。
実態を持つのはあくまでも欠片の方ですからね。

「世界も、私も、随分と、めちゃくちゃになってしまいましたけど。」

この言葉から、おそらくエレベーターのムルも、魂が砕け散った≒めちゃくちゃになってしまったムルだったのではないかなと思います。

かなり強引なこじつけですが、欠片がシャイロックに取り込まれたことで、シャイロックの影響を大きく受けたとすれば、一人称や言葉遣いには説明がつくかなぁと。
シャイロックが混ざったムルだった、みたいな。

考察雑だなぁおい。


残る疑問

それでも疑問は残りますね。
21章で取り込まれたのに、1章で出てきてるのは時系列的におかしいという、超根本的な部分。

これについては、場所が『エレベーターの中』ということから、現時点で答えを見つけるのは難しいのではないかなと思います。

東西南北中央の国々や魔法舎だけでなく、賢者の元いた世界と魔法使いのいる世界とも繋がっていることから、単なる便利な移動装置でないことは明らかです。
かといって、このエレベーターがどこを移動するものなのかははっきりしていません。

場所なのか。時間なのか。
あるいは全然別の何かかも知れない。

それが分かるだけでも、エレベーターのムルの正体や、賢者とはなんなのか、果てはこの世界の真実にも、近付くことができるかも知れない。
そうするともしかしたら、この考察は全くの検討外れになるかも知れませんし、思いの外的中していて、この考察がさらにしっくりくるものになるかも知れない。

「同じ言葉をたくさん使うね。かも知れない、が好き?」


最後に

プチ考察、楽しいですね。

本当は、この半分くらいの分量で、もっとさっくりとした『プチ』考察にする予定だったのですが、書くことに夢中になって、ストーリーを行ったり来たりして、考えて、また書いて…なんてしていたら、そこそこな分量になってしまいました。

読みにくかった方、長すぎ疲れたわ!って方、すみません。
でも、ここまで読んでもらえていたら、すごく嬉しい。

皆さんの賢者ライフが、もっと充実したものになりますように。
魔法使いたちと心を繋ぐための、手助けになりますように。

また、かきたいネタを見つけたらかこうと思います。

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