矢刺しさ
こんばんは。
今日は、体調的には微妙な1日でしたけれど、精神的には調子の良い1日でした。
まあ、特に何をしたわけでもないのですけれども。
アニメ見て、ゲームして、筋トレとストレッチをして、お風呂に入って。
お風呂の中で、ちょっと思い出したことがあったので、それを書いていこうと思います。
バイトで
私は今まで、いくつかバイトをして、まあほとんどのバイトを失敗しています。
その失敗の一つに、レジ打ちという、ごくごくありふれた、むしろできない人間を探す方が難しいであろう仕事があります。
とある電気屋さんでのレジ打ちでした。
ちなみに、バイト3日目に、パニックを起こしたのでやめました。
実質的にはクビだったのですが、書類上は辞職になっています。
まあ、どちらにせよ私も続ける気はありませんでしたので、クビだろうと辞職だろうとどっちでも良いのですけれど。
閑話休題。
私はある日、というか、多分2日目か1日目だったと思いますけれど。
ベルトをせずにバイトへ行きました。
そしたら副店長さんに
「あのさ、ベルトしてるのとしてないのって、どっちがしっかりしているように見える?」
と聞かれました。
私は、どっちも結局はその人次第ですから、その質問に対する答えが分からず、
「分かりません」
と答えました。
そしたら副店長は
「ベルトをしてる方が、しっかりしてるって感じ、しない?」
いやいや、そんなこと言われても分かりませんって。
副店長の質問の意図が掴めず、首を傾げたような気がします。
そこで副店長は、また、質問をしてきました。
「今日、どうしてベルトをしていないの?」
それに対する私の答えは明確でしたので、それをそのまま答えました。
「このズボン、ベルトをしなくても下がらないので、ベルトをする必要がないと思ったからです。」
副店長、納得。
「でも、ベルトした方がしっかりしてそうに見えるんだよね。」
ああ、はい、そうなんですか。
ここまで言われてやっと、「ベルトを締めるのが正装だよ」と伝えたかったのかと気づきました。(遅い)
この場合、別に「これからはベルトをしてください」と言っても、私が傷つくわけではないし。
むしろ、そう言わないことで、長い無駄話をすることになってしまったわけですし、要件だけを的確に伝えた方がお互いにとってハッピーだったと思うのです。
お仕事の辞職
もう一つ、辞職の話。
今度は『正社員』として勤めていたお仕事を辞職した時の話です。
ずっと前に書いた気がするから、もしかしたら、知っている人もいるかもしれませんけれど。
私は、新卒で入った会社を、アルバイト期間も含めて8ヶ月で辞めました。
その内3ヶ月は休職期間でしたし、休職を終えてからの1ヶ月半くらいは時短、その後ほぼ1ヶ月は休職でしたので、まともに働いていたのは2ヶ月くらいになります。
本当に、ここまでよく面倒を見てくれたと、今でも感謝しています。
その会社を辞める時の話。
こちらも、先程のバイトと同じく、実質クビなのですが、自分から辞職した形になっています。
病気がだいぶ取り返しのつかないかもしれないところまで来ている自覚がありましたから、続けられる気もしませんでしたし。
どうしますかと問われたところで、無理だと言ったでしょう。
いや、当時の私なら言わなかったかもしれない。
まあ、能力が足りなかったわけですから、そう問われること自体、あり得ないことだったのですが。
でもね、私、上司から「仕事を辞めてください」だとか、それを意味する言葉だとか、全く言われていないのです。
誰から言われたかって、お母さんから言われたんです。
上司から母に連絡が入って、母から私に連絡が入った。
未成年ですし、心の問題もあるしで、上司が母とのパイプを持っていたので、そういう経路を辿って伝えられました。
母が言うに、上司は、「自分からだと、Xyca.にどう伝えたらいいのかが分からない」と言っていたそうです。
上司が言ったことで、私がショックを受けて何かを起こすことが、一番怖かったのでしょう。
正しい選択だとは思います。
それでも。
私は、上司から伝えられたかった。
なんて言うんですかね、この気持ちは。
疎外感のような、絶望のような。
本当の意味で、社会から切り離されたような心地がしたのです。
上司から直接言われていれば、社会という枠の中で、自分の終わりを告げられることができたと思うのです。
でも、母から伝えられてしまっては、それはもう社会ではなく、家庭です。
…気持ちはあるのに、なんだか、言葉になりません。
矢刺しさ
相手への思いやりや気遣いといった『優しさ』は、とても美しいものです。
誰もが持っているべきだと思います。
『優しさ』は、基本的には正しい感情かもしれませんが、しかし、基本的に出会って、常に正しいわけではないと思っています。
副店長も、私に気を遣っての言い方だったのでしょうが、それはお互いに不利益しかなかったように思います。
上司も、私に気を遣って、そういう措置を取ったのでしょう。
もちろん、彼に取って、その選択は正しいものだったと思います。
危険な橋は、渡らなくて済むなら渡らない方が良いですしね。
けれど、本来ならば、やはり、辞職については、上司の口から私へ、直接伝えられるべきことだったと思います。
当時の私も、そうして欲しかったでしょう。
だから、今日のタイトルは『優しさ』は『やさしさ』でも『矢刺しさ』にしてみました。
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