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吉田進み矢 絵本沼講座 「青虫の必然と逡巡」【6/20開催報告】

こんにちは。スタッフの本田です。

6月20日(日)に吉田進み矢さんによる「絵本沼講座」を開催しました。
今回は初のオンライン開催!

吉田進み矢さんって…?

ご存じの方も多いと思いますが、おさらい。
吉田進み矢さんは30年近く出版業界にいて、絵本史研究、絵本評論、絵本考察を愉しみ、
趣味は「考えること」と、数独など。(他多趣味!)という方です。
「絵本沼」というのが進み矢さんのブログのタイトル。
「絵本沼講座」としてパワポを使った講座を日本全国で開催しています。

絵本沼講座って…?

パワポで講座……?
パワーポイントはビジネスで使われるようなプレゼン用のソフトで、
話す内容をあらかじめ文字や図形を入れてわかりやすく資料にしたものを
スライドさせながら進めていく講座。

進み矢さんの場合、文字やおもしろ図+プラス軽快なトークで次々展開していくので、
すごい情報量!なのにわかりやすい!ナニコレ楽しい!
と、脳が猛烈に動き始めるのです。

ちなみにタイトルのページはこんな感じです。

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今回の絵本沼講座の内容

テーマは「エリック・カール」と「はらぺこあおむし」と「もりひさし(訳者)」

どうやって「The Very Hungry Caterpillar」と「はらぺこあおむし」がうまれたのか。
エリック・カールの生い立ちから始まり、
どんな子供時代だったのか、誰に影響を受け、何を学び、
仕事として何を創り、それらがのちの作家活動にどう繋がっていったのか。

エリック・カールという人をあらゆる方向から掘り下げることで、
”彼の作品をみる”という、今までに経験したことのない見方でした。
しかも途中で、モーリス・センダック、レオ・レオニや
アーシュラ・ノードストロム(編集者)の話しも差し込まれて好奇心があっちへこっちへ!

さらに、日本語版の『はらぺこあおむし』について。
1976年には日本でも出版され、45年たったいまでも絶大な人気の絵本ですが、
海外絵本の翻訳がいかに難しいか。
訳者もりひさしの逡巡が、結果的にはヒットにつながる…
そのあたりのお話もおもしろいのでぜひ講座をみていただきたいです!

講座の内容はここでくわしくお話できませんが、
冒頭で進み矢さんが、スライドを展開しながらいいます。

「絵本を3回読むと、「あれ?」と引っかかるところがいろいろとでてくる。
それってなんだろう。と気になって調べる。すると「気になった部分」は繋がって一本の線になります。
そうすると、新しい景色がみえるようになるんです。」と。

講座が全部終わった頃、
「まさにそれ。」という体験になります。
はらぺこあおむしが新刊のように新鮮にみえてきます。
すぐ読みたくなるので、お手元に用意しておくことをおすすめします。
今回は、オンライン講座を開催しました。
当日ご参加いただけなかった方も、アーカイブでご覧いただけます。
https://ehonyasan.shop-pro.jp/?pid=160155944

最後に進み矢さんが、他にもこんなテーマで講座ができますよ。とご紹介してくださったラインナップが
タイトルだけでわくわくです。
アーカイブと一緒にお送りするアンケートでご覧いただけますのでぜひみなさんのご意見お聞かせください!

【吉田進み矢さんプロフィール】

絵本評論、絵本史研究をやっています。出版業界生活27年、その間会社は6つ、ずっと児童書・絵本担当。大阪出身、埼玉在住。
★絵本を読んで考察する愉しさを、パワポを使ったプレゼン形式で伝える「絵本沼講座」を日本各地で開催。参加された方からは「絵本の見方が変わった」との感想多数。ブログは「絵本沼」で検索。書評やライター、インタビュアー執筆。
吉田進み矢さんブログ 「絵本沼」
https://profile.ameba.jp/ameba/yoshidasusumiya/

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