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子どもは自分で考えて進んでいく力があるということを教えてくれる絵本|『たくさんのドア』| を紹介します。

絵本紹介士のkokoroです。 


☆今回の絵本

『たくさんのドア』文 アリスン・マギー 絵 ユ・テウン 訳 なかがわちひろ 主婦の友社



この絵本を読んだ時、私は胸がいっぱいになりました。
この絵本は子供の旅立ちを応援する内容なのです。

私も二人の子供を持つ母親です。特に私含め母親は子供について心配しがちなところがあるのではないでしょうか。
少なくとも、私はそうです。
もう20歳超えているのに、いつまでも小さい子どものような感覚が抜けきれず、会うと、あれこれ言ってしまいます。
でも、心のどこかでは、子どもたちはもう自分で自分の人生を歩んでいっているんだということもわかっているのです。
だけど、心配してしまう・・

そんなときにこの絵本と出逢いました。

この絵本を読むと、「子ども自身の力」というものを信じないといけない、と思います。
同時に、自分自身への応援のような意味にもとらえられて、元気になってきます。
そんな色んな方への応援にもなっているので、ぜひ紹介したいと思いました。

1・ストーリー

この絵本は一貫して、子どもがたくさんのドアをあけて歩んでいくさまを描いています。好奇心いっぱいに進むけれど、時には嵐に見舞われるときもあるかもしれない。
そんな時にもその子自身はそれを乗り越えていける力があるんだ、強いんだ、と言っています。
子どもが犬と一緒に遊んだり、冒険に出る様子が描かれていて、楽しく、ほのぼのとした印象を与えながらも、きっとこの子は大丈夫、と思えるストーリーです。

2・この絵本が伝えたいと思っていることは子どもの力を信じるということ

この絵本を読むと、子どもの力を信じるということを教えてくれますが、それと同時に、自分の力をも信じるということなんだということも伝わってきます。子どもには痛い思いをさせたくない、つらい思いもしてほしくない、失敗はできるだけないように、なんて思ってしまいます。(過保護ですね)

でも、自分の人生を振り返った時、辛いことや悩むこと、大変なことがないわけがないと思い知ります。
そして、それが自分を強くしてくれ、新たな扉を開いてくれたきっかけにもなった、ということも思いだし、やはりそれは人の人生に必要なことなんだ、とわかります。

ただ、あまりにも衝撃を受けすぎて、しばらく立ち直れなくなるのも酷なので、子どもたちには、あまりにも無茶なこと、ダメージが大きすぎることはできるだけ、避けることができる見極める力ももってほしいと思います(これは私個人の見解です)そして、受けてしまったダメージは、自分で癒せる力を持ってほしい、そして抱えきれないときは、私も支えになりたい、と思いました。

人間、誰しもそんなに強くない、自分の気持ちと丁寧に向き合いながら、周りの支えも借りながら進んでいくのではないでしょうか。

一つ扉を開けるごとに、一つ強くなる、経験値が増えていく。

それが乗り越えていく、ということだと考えています。

また、この絵本では道を見つけていくのはやはりその人自身、自分自身なんだとも教えてくれます。
本当にそうなんですよね。でも、周りにいいアドバイスをしてくれる人、親身になって考えてくれる人がいることで、決断していく支えになっていくので、そういう力も借りながら進んでいくことが大切です。


3・この絵本を読むと心が晴れ、元気になる

この絵本の最後にはあなたは守られているので大丈夫、と言ってくれています。さきほど2で述べたような形でありながら、私もなんとか時には落ち込みながら、時には、もうだめだと思いながらも、周りの助けのおかげと時間も味方にしながら、なんとかここまでやってこれました。
今、やっと人生に感謝できるようになってきました。
この絵本を読むと、きっと子供たちも何とか乗り越えていける、進んでいけると明るい気持ちになります。
また、子どものことだけでなく、自分自身のこととしても大丈夫なんだ、と思うことができる。とても未来に明るい気持ちが持てる絵本です。

4・まとめ

この絵本は親の立場としても、そして自分自身のこととしても読むことができます。
一つ一つの扉を開けて新しい世界を見て、新しい経験をする。時にはつらいこともあるが、その度に強くなっていく。そして大丈夫なんだ、という気持ちを持つことが大切。
この先に明るい、いいことがたくさん待っていると信じることができる、そんな絵本です。
ぜひ読んでみてください。おすすめです!







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