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旅の素晴らしさを教えてくれる絵本|『ぼくのたび』|を紹介します。


『ぼくのたび』みやこし あきこ ブロンズ新社

今回は、旅の素晴らしさを教えてくれる絵本|『ぼくのたび』を紹介します。

皆さんは旅に出ていますか?この感染症も大分落ち着いてきたようで、少しずつ旅に出る人も多くなってきたかと思います。
でも、以前に比べたら、なかなか出にくいですよね。
旅行好きな人にとっては寂しい。
そんな時、この絵本を読めば、旅に出たいなあと思っている人の気持ちをわかってもらえ、「旅」の素晴らしさを改めて感じる気持ちになれます。

1・あらすじ

主人公のくまさんはホテルのオーナー。世界あちこちから旅するお客様を迎えています。
くまさんは自分の町の話をしてお客さんをもてなしています。
でも、夜、ベッドに入るとどこか遠くへ自分も旅にでかけたいなあ、という気持ちになります。くまさんは夢の中で、飛行機や車であちこち旅に出る夢を見ます。

だけど、朝になるとホテルの一日がはじまる。旅に出たいという思いを抱えながら。


2・この絵本から感じるノスタルジー

この絵本を読むとなんだか、胸がキュンとします。誰もが持っている(であろう)どこか遠くへ行きたい、色んな景色を見てみたい、色んな経験をしてみたい、懐かしい友人と会いたい、まだ会っていない人とも・・何からも自由になり、心のおもむくまま、好きなところへ行きたい、

そういう奥深くにある気持ちがふっと浮かびあがってきます。
くまさんと一緒に空想の旅をしてそしてまたホテルに帰ってくる・・そういう心の旅を一緒に味わえ、自由、開放感のようなものを感じられます。

3・モノクロとカラーのコントラストの効果


この絵本はモノクロとカラーと両方で描かれています。モノクロはホテルのシーン、カラーは旅行に出ている時、旅行に関するシーン。そのコントラストが旅行への明るさ、憧れをますます駆り立てます。絵も何ともいえない温かさがあり、見ているだけで癒されます。お話と絵が両方を引き立て、呼応しています。

読み終わったときに、今まで行った旅を思い出したり、まだ行っていない場所への想像をしたりと、それぞれの旅の思い出が温かく膨らみます。

ぜひ読んでもらいたい、おすすめの絵本です。





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