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人気作家のかくれた名作を発掘part1「ノラネコぐんだん」工藤ノリコ編

本屋さんで平積みされているベストセラー絵本。近頃は絵本から飛び出したキャラクターグッズもたくさん売られているのを目にします。
もちろん、話も絵も良いから人気だと思うのですが、「この作家さん、他のこの作品も面白いな〜」というものにもよく出会います。

ということでこのたび、人気作家さんの有名「じゃない」方の作品を紹介するシリーズをはじめてみることにしました!

今回取り上げる作家さんは工藤ノリコさん。累計200万部突破の「ノラネコぐんだん」シリーズで大人気です。
念のため、ノラネコぐんだんの紹介もさせていただきます。


ノラネコぐんだん パンこうじょう

対象年齢…3歳から
主人公…ねこ8匹(ノラネコ)

大人気「ノラネコぐんだん」シリーズ第1作!
おいしそうなパンが気になるノラネコぐんだん。
ワンワンちゃんのパンこうじょうにしのびこみ、見よう見まねでパンづくりに挑戦!?
食いしん坊のノラネコぐんだんが巻き起こすにぎやか大そうどう!

出版社の説明

毎回のお話の型としては、自営業者のワンワンちゃんの仕事を陰から観察していたノラネコたちが閉店後に忍び込み、見よう見まねでやってみるが大失敗!ドッカーンと爆発したのちに騒ぎを聞きつけてやって来たワンワンちゃんにこってり絞られ、店舗再建の手伝いをする、という流れです。

悪い子がはちゃめちゃな事をしてひどい事になり、最後めちゃくちゃ怒られる、と言うコントみたいなお約束があり、子供達はその流れが可笑しいのだと思います。
近年はそのパターンから外れたお話も出て来ており、そういった作品は対象年齢が4〜5歳からと引き上げられています。

また、その凄まじい人気からさがし絵ブックやカードゲーム(「はんたいことばカード」)などの商品も多数出ています。ノラネコぐんだんの児童書も読みやすいので、年長さんくらいからおすすめです!


それでは、ここからは私が個人的におすすめの工藤さんの作品を紹介させていただきます。

たこきちとおぼうさん

対象年齢…3歳から
主人公…おぼうさん

ってまさかの廃版かーい!
面白いんですよ。とっても。あらすじはこちら↓

むかしむかし、あるおぼうさんがいろいろな国を旅して歩いていました。そんなある日、おぼうさんはたこの国へとやってきました。 おぼうさんは絵を描くのがだいすきです。ところが、墨がなくなって困っていたところ、たこきちというたこがやってきて、墨を出してくれました。その墨でおぼうさんが松の絵を描くと、その絵が飛び出してきたのです。 おどろいたおぼうさんでしたが、たこきちはなぜか涙を流していました。たこきちのおっかさんと兄弟たちが、おおだこにさらわれてしまったというのです。そこで、おぼうさんとたこきちは、おおだこがすむたこ島へと向かうことにしました…

出版社の紹介

お坊さんとたこのバディもので、続けて欲しかったシリーズです。たこには不思議な能力があって、二人でどんどん問題を解決していったら面白いだろうな〜と思っていました。ご興味があればぜひ図書館でお借りください!


ペンギンきょうだい れっしゃのたび

なかよし3きょうだいのおねえちゃん、ペンちゃん、ギンちゃんは、れっしゃに乗って、おじいちゃんとおばあちゃんのおうちに遊びにいきます。プレゼントを持ったら、駅でおべんとうを買って、さあ、しゅっぱーつ!工藤ノリコのペンギンきょうだいシリーズ第1弾

出版社の説明

対象年齢…2歳から
主人公…ペンギン三きょうだい

ペンギンきょうだいのたび四部作です。列車→船→飛行機→バスの順に乗り継いで旅をするのですが、どの順番から読んでも大丈夫です。

暖かいところや寒いところなど土地によって気候の変化があり、本当に旅をしている気分になります!所々で出てくる食べ物がどれも美味しそうなんですよね〜。
「バスのたび」では弟たちがバスのボタン押すのをやめられず、お姉ちゃんが困ってしまう描写に共感しました。


こんやはどんなゆめをみる?

対象年齢…2、3歳くらいから
主人公…5匹の子豚

きみたちー、そろそろ寝る時間ですよー。」さあ、今夜はどんなゆめをみる?そうだなあ、こういうのはどう……?

出版社の紹介

5匹の子豚たちが考えたそれぞれの夢の世界が、カラフルで可愛いです!夢の世界はセリフがないのでお子さんと眺めながら「これはタコと闘っているんだね」などとあれこれ話しながら楽しめます。
子豚たちの部屋に置かれているおもちゃが夢に出て来ていたりもするので、見開きの隅から隅まで絵さがしできるのもおもしろい。


ピヨピヨ はじめてのキャンプ

ピヨピヨ一家が過ごす、初めてのキャンプのようすを描きます。豊かな自然の中で、たき火で作ったごはんをみんなで食べる楽しさ、寝袋に入ってテントで寝るワクワク感など、キャンプならではの高揚感あふれる1冊です。

出版社の紹介

対象年齢…2、3歳から
主人公…5匹のひよこ

人気のシリーズなので今回の記事の主旨とは若干外れるのですが、親子で好きなシリーズなので紹介させていただきます。

こちらの作品の舞台はキャンプ!パパとママとはぐれ、アウトドア初心者のピヨピヨたちが出会ったのは河童の一家。ピヨピヨたちは自然のあれこれを河童たちから学びます。最後のみんなで火を囲みながらの食事は何物にも代えがたい美味しさだったでしょうね。飯盒で炊いたご飯で河童たちに持たせるためのおにぎりを握っていたお母さん。細かいところも見て楽しめます!

終わりに

いかがだったでしょうか?
工藤ノリコさんは25年以上のキャリアがあられて多作なので、作品を追っていくと読み応えがありますね!
もしこの企画で取り上げて欲しい作家さんがおられたら、コメント下さいませ。
ということで、今日はここで終わりにさせていただきます。
最後までお読みいただきましてありがとううございました!

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