蝶の一生
あなたはおおきな木
私の好む花をつける
私はその蜜を吸い
花粉を運ぶ
あなたは私のおかげで
大きな実を
実らせることができるといった
だけど 私は
その果実を
見ることはできない
なぜなら
その実がなる頃には
私は屍となっているから…
それでも 私は舞う
あなたのもとへ
なんどでも うまれかわって
あなたに会いに行きたいの
あなたの役にたちたいの
あなたをしんじていたいのです
・
・
・
きみは てふてふ
毎朝 私のところに来てくれる
「おはよう、ご機嫌麗しゅう」
私が枝に咲かせた花の蜜を吸い
空(くう)を舞う
ああ、なんて可愛らしいのだろう
私もあんな風に
自由に羽ばたくことができたなら
どんなに気持ちのいいことか
それでも 私はやるべきことがある
大地に根を張り
生き物の欲する果実を
つくりだす
その実も 種も
大地に力を与え
生命(いのち)を輝かせる
くり返すいのち
冬が過ぎ
春の兆しが見えた頃
また君に出逢う
陽の光を背に
花のように気高く舞う
君をここで待っている
〈おもしろい記事見つけた(^^)〉
一生、手元に置いておきたくなるような詩集を作りたい。 こころが折れそうなときに力をくれる絵本を作りたい。