James Marshall愛が止まらない

James Marshall によるThe Four Little Troubles シリーズのうちの３冊
Eugene / Sing Out, Irene / Snake, (Houghton Mifflin Co., 1975)

新年度スタートにワクワクしているカメのユジーンが、登校途中に悲鳴を聞く。駆けつけたユジーンが見たものは？そのあとどうなる!?

学校から泣きながら帰ってきたブルドッグのイレーヌは、おやつも食べずにベッドの下にもぐりこんでしまう。「これは深刻だわ」と心配したお母さんが学校に行くと、イレーヌが先生から劇の毒キノコ役を頼まれたことがわかる。はたして当日の舞台は!?

「ほかのヘビは耳が聞こえないのに、うちの子だけ聞こえるなんて」と心配されているヘビの子が遭遇する事件。

どれも短いお話ながら、こどもに降りかかる事件をユーモラスに描いている秀逸な作品群。共通するのは、読後、こどもや親の不安が和らぐであろうこと。「人生にトラブルはつきものだけど大丈夫。きっといいこともあるさ」作者のそんなメッセージが込められているように思う。