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『はなのちるちる』フェアのこと

9/12(月)~10/2(日) シルバーウィーク
『はなのちるちる』フェアを開催します。
2駅隣のときわ書房志津ステーションビル店さんとの共催です。
久しぶりのnote、このフェアについて書こうと思います。開催までのいきさつを ただ私の主観で綴っていくだけのものですが、よろしければお付き合いください。

この絵本を知ったのは、絵本編集者の筒井大介さんのTwitterからだったと思います。
筒井さんの手掛けられている絵本、代表作は数多くあるのですが、私がそのお名前をしっかり意識するようになったのは、荒井良二さんの『こどもたちはまっている』(亜紀書房) の出版からです。
この絵本がまた素晴らしくて、当店の1周年記念にこの作品のパネル展を開催できた時は感無量でした。
話がそれてしまいましたが、そんな素晴らしい絵本をたくさん創られている編集者さんなので、『はなのちるちる』の発売もとても楽しみにしていました。

その『はなのちるちる』ですが、
刊行が京都市老人福祉施設協議会という出版社ではないところからなので普段の仕入れルートからの入荷ができず、 直接ご連絡して仕入れのお願いをしました。
担当の方(お名前を出して良いか分からないのでUさんとします)は、出版事業に関することは初めてという中でとても丁寧な対応で取引条件を整えてくださり、無事入荷に至りました。
初めて読み終えた時、胸が多幸感で満たされ、絵本を抱きしめ目をとじて深く息を吸って静かな感嘆のため息をついたのでした。
内容については、この絵本はあらすじ云々ではなく読んだ人に感じてほしい部分が大きい絵本なので触れずにおきます。
ただ本を手渡す立場として、この絵本はたくさんの方にお届けしたい! そう強く思いました。
これまでも「えほんde読書会」という絵本を読み深める読書会を数回開催していましたので、まずは読書会をしようと考えて頭の中でスケジュールを立て始めたのが4月のことでした。

当店のある佐倉市にはときわ書房志津ステーションビル店があり、発信力もありファンが多い本屋さんです。名物店長の日野さんは『はなのちるちる』の作者である鹿子裕文さんの著作を大プッシュしてきた方なので、ときわ書房さんからもご紹介してもらえたら良いなと思い『はなのちるちる』をトートバッグに忍ばせ日野さんに会いにいきました。実は本の仕入れの件でUさんとメールのやり取りをする中で、慣れない書店への営業を頑張っておられて ときわ書房さんにも連絡してみるとお聞きしていたこともあり、後押しになればとタイミングを合わせての訪問でした。日野さんとは市内の古本市で数回お隣で出店したご縁があり、また私が店を始める時 日野さんが話していた「本屋について」の言葉に背中を押してもらえたという経緯があり、ご恩を感じている書店員さんでもあります。出過ぎたことかと案じつつ『はなのちるちる』の話や読書会の話を聞いてもらったところ、日野さんから 入荷はもちろん 読書会のチラシも店に置きましょうと なんともありがたい言葉をもらえたのでした。 ちょうどその頃日野さんが体調を崩されて復帰したばかりだったので、お元気になられたか気がかりで伺いたいと思っていた時期でもありました。地域の文化を盛り上げてきてくれた日野店長には無理はして欲しくないけれど やっぱり輝いていて欲しいという気持ちもあったので、うちのような小さな所とのイベントなら体調第一で緩急つけながらできるのではないかと思いついて、『はなのちるちる』をたくさんの方に知ってもらうのにも一石二鳥だし、チラシを置いてくれるだけではなくて だったらせっかくなので一緒にコラボ開催しませんか?と、読書会にお誘いしたのがこのイベントのはじまりです。

当初私の中では6月頃に読書会を開催というイメージでいましたが、日野店長からせっかくなら急がずじっくり温めて良いコラボ企画にしようと意見をもらい涼しくなった頃に開催しようと決まりました。そこからどんな内容にするか、パネル展やサイン本、作者の鹿子裕文さん森田るりさんからのコメントやぬり絵など思いつくままUさんに相談していくことになるのですが、振り返ると物凄いご負担をおかけしてしまっていたのではないかと思います。他のお仕事もある中で次々初めてのことばかり持ちかけられて、本当にUさんは大変だったと思います。断ろうと思えば断れることばかりだったのに、Uさんは全ての案件をひとつひとつ前向きに検討してくださり、最終的に全ての案を叶えてもらうことができました。社内に企画を通したり編集者さんに相談して作家さんへの連絡をお願いしたり、パネルを作成したり、Uさんにはとてもご苦労をおかけしてしまいましたが、私にとってはイベントを作るためにUさんと色々やり取りしながらできたことは楽しく貴重な経験になりました。

編集者の筒井さんにも良いイベントになるようにとご協力いただき、鹿子裕文さんと森田るりさんもコメントやぬりえのイラスト・サイン本などお願いごとを快諾くださって、Uさん、そして日野さん、たくさんの人が関わって実現したこのフェアですが、共通する想いは『はなのちるちる』を届けたい! この気持ちなんだなぁと感じています。「いくつになっても自分らしく生きる」人生賛歌のような絵本。今日から『はなのちるちる』フェアがスタートします!

世代を問わずたくさんの方々に届けたいと心から思える絵本です。このイベントを通して知っていただけたらこんなに嬉しいことはありません。会期中、また会期が終わってからも是非手に取ってみてください。

フェアの開催にご尽力いただいた方々、またチラシを置いてくださったり配ってくれたり、SNSでの紹介や拡散など、フェアを応援してくれた皆さんに感謝です。ありがとうございます。

最後に、皆さんに楽しんでもらえる良いフェアにしたいと思います。みんな来てね!

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