新刊本のカバーについて思うこと

本を手渡す立場となってうむむ と感じることが、新本のカバーの折れや擦れ、キズがこんなにも多いのかということ。
そしてそこに生じる、程度の温度差やカバー交換についてなどのあれこれを書こうかと思います。
書いても解決はしないけれど、ずっとモヤモヤしている事なので。

今読んでくださっているあなたは、カバーの傷みってどう感じていますか？
私は、新本はやっぱりキレイな状態で買いたいと思う派なので、結構気になってしまいます。
周りに聞いてみると、あんまり気にならないし気にしたことないという人もいるので、きっとそれぞれなんですね。

でも売る立場としては、できる限りお客様には満足してもらいたいのでキレイな状態でお届けしたいと思うのです。

新本だけでなく中古本も置いていますので、これは古本じゃないの？と思われるような状態の新本は置きたくないという気持ちもあります。

うちは小さいので一般の書店さんのような取次というシステムとは縁がなく、直取引と子どもの文化普及協会(子どもの本がメインで書店以外の小さな店にも全て買い切りで卸してくれます)、他トランスビューという仕入れ先から本を仕入れています。
直取引ではあまりカバーの傷みはないのですが、沢山の出版社からのまとめての仕入れの中でかなりの頻度でカバーの傷みがあります。
でもこれ、別にどこが悪いという話でもないんです。
うちの場合は今のところほぼ全部が返品なしの買い切りですが、書店では普通に一定期間売れていない本などの返品があって、恐らくその返品された本がこちらに入ってきたりもするので、店頭に置かれていたり流通している中での傷みが発生して、それをどこかで1冊ずつチェックすることはないのだと思います。(発売から時間が経っている本のカバーの方が傷んでいる確率は上がると感じます)
そうして旅してきた本のカバーの傷み、まぁ仕方ないのかな、と🤔
、で入荷してきた時にカバー交換をお願いするわけなのですが、この加減も難しいです。
ちょっとしたスレも 見れば見るほど気になってきたり、気になるなら全部交換を頼めば良いのですが、何枚もになると頼むのも心苦しいのです。

そして新しい交換カバーが届くのですが、これがまた良い状態じゃないものが届くこともあるんですよね。もうさすがに、あまり酷くなければ諦めます。

いつだったかTwitterで、カバーなんて本を保護するための物だから交換とかやめて欲しい みたいなツイートを見たことがあって、そのツイートにいいね♥が少なくない数付いていて、そう感じている出版社の人や同じ考えの人もいるんだと軽く衝撃を受けました。
ただ作り手が想いをこめてカバーにもこだわって生み出した本も沢山あると思うので、保護するためだけのものというのにはちょっと納得できない気持ちもあります。
カバー交換で送料がかかってしまうのは申し訳ないので、次の注文の時に同梱でとお願いするのですが、それまで傷んだカバーで店に出して置くかどうかも悩みどころです。
多少のスレなど気にしないお客さまもいるので、新刊であれば早く並べたいしせっかく入荷しているのに並べないのも勿体ないし。程度によってはとりあえず棚に並べておく判断をすることもあります。(幸い交換前に売れてしまった本はこれまでないのですが)

なにか良い方法があると良いんですけどね

という、カバーについて日頃感じている ほぼボヤキのような独り言でした。