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だ日記6*16
新しい日常がそろりそろりと始まっています。
仕事はオンラインとリアルの併用になってきました。
まだ恐る恐るですが、今後はこの「併用スタイル」がスタンダードになっていくことを強く望みます。
何故なら、この環境にはたくさんのメリットがあると思うのです。
どうしてそれに早く気付かなかったのだろうかと不思議なくらいです。
ここでいきなり、私の子育て中の話になりますが、子供が小さかった頃、私個人の自由、楽しみはほとんどありませんでした。
美術館、劇場、映画館、各種イベントや講座、スポーツジムは子連れは断られたり、またはいい顔をされないことが多かったですし、それ以前に電車に乗るのも大変、レストランも気楽に行けるのはファミレスぐらいでした。
なので、いつも公園にいました。
公演でも講演でもなく、公園です。(苦笑)
公園と家ぐらいしか居場所がありませんでした。
親は遠方で離れて暮らしていましたし、夫も仕事で朝は早く帰りは遅く、土日も仕事のことが多くて、2人の子供を毎日1人で世話していましたので、1人でゆったりと出かけることはほとんどできませんでした。
いつも子供の手が離れるまでの我慢だ、と自分に言い聞かせていました。
もし当時、今のようなオンラインでさまざまな仕事やコンテンツを楽しめる環境であったなら、どんなに充実した日々だったかと思います。
あの頃にもっと学びたかったですし、気楽に芸術も遊びも楽しみたかった。今はオンラインでそれが叶う時代、本当に羨ましいです。
もちろん、私の子供は大きくなり手が離れ、今では自由に楽しめるようになりました。
公園ではなく、公演や講演も行けるようになりました(もう、いいから)笑
ですが、、ですが、なのです。
自由に楽しめるようになって、それで満足かというと、そうでもありませんでした。
人気のある美術展はいつも混んでいて、ヘロヘロになりながら鑑賞することがありました。
ギャラリートークも人が多いと説明が聞こえなかったり、話が長すぎると立ってて足が痺れることもありました。
また都合で観に行けず、諦めてしまった展覧会も多くありました。
映画館では、隣の人が気になったり(肘掛けとか)、前の座席に座高の高い人が座ると画面が遮られて見づらく、ストレスを感じながら見たことが何度もありました。また、途中でトイレに行きたくなった時、真ん中の席だと「すみません、すみません」と言いながら席を立つのが嫌でした。体調がちょっと悪いとか疲れている時も真ん中の席はとても苦痛を感じて集中できなかったり、またはぐったり寝てしまって見ずに帰ったこともありました。
お芝居では、小劇場だと隣の人と肩がぶつかるくらい席が密着しているところもあり、カバンや上着など置く場所に困って、足腰をねじ曲げ身体の痛みに堪えながら鑑賞したこともありました。またお客様のほとんどが出演者のご家族とかお知り合いだったりして、なんだか疎外感を感じることもありました。
大きな劇場でのお芝居は、それなりのお値段でそうそうしょっちゅうは観にいけません。
そんな諸々の、これまでは当たり前であった「ちょっとした煩わしさや壁」がリアル(ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンス)とオンラインの「併用」で解決できるのでは!と思うのです。
美術館は予約してゆったりと鑑賞し、もし観に行けなくてもライブ配信でギャラリートークや講座もどこからでも聞けたら最高です。(映像には字幕や手話通訳、音声ガイドもつけられますしね)
リアルの映画館や劇場では隣の席や座高の高い人を気にせず、ゆったりと座って見やすい席で、バックや荷物も床ではなく椅子に置いて鑑賞できたらすごく幸せな気がします。
チケット代は、リアルは通常または少し上乗せ、オンラインは安くまたは無料で設定してもらえると嬉しいです。
全て、リアルとオンラインの併用で、自分の都合に合わせてどちらかを選択、または両方とも楽しむこともできます。
とにかく量を楽しみたいか、質を楽しみたいか、必ずしもリアルの方が質が良いとは限りませんが、それはそれでいろんな発見もあり面白いと思うのです。
オンラインであれば、地方の人も都市のさまざまなコンテンツを楽しめる。逆に都市の人が地方のさまざまなイベントも楽しめる。
以前は、遠方のイベントに行ってもとても混んでいて、ただ疲れて帰ってきたということがありました。でもニューノーマルの世界では、混み合っていないことがはっきりわかっているので安心です。
*都合や興味、状況、値段に合わせて、リアルとオンラインの選択ができる
*リアルでも混み合っていない
できたら、美術や演劇のサブスクもあると嬉しいなぁ。
あくまでも、お客、鑑賞者としての希望をつらつらと書いてみました。
表現者とか劇場、主催者、スタッフさんたちにとっては、この併用スタイルはきっと大変なこともあるかもしれませんが、、。
今回は、子育て中の辛かった頃のことを思い出しながら書いてみましたが、でも、きっと老後に足腰や体調が不安定になるだろうことを想像しても同じことが言えると思うのです。
そうなるとどんな人にも当てはまることなのかなぁと。
豊かな老後のためにも、ぜひこの併用スタイルを実現してもらえるといいなぁ、人生変わりそう。
あ。オンライン格差が出ないように、自治体などで「やさしく楽しいオンライン講座」などの各種サービスが増えてほしいことも付け加えて。
さまざまな人が我慢しないで、生まれてから死ぬまで、みんながいろんなことを楽しめる時代が実現しますように。
では、また。
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