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だ日記5*17

今日は、外出しました。
外出と言っても、地元の公園です。
自粛生活が始まってから1日1000歩程度しか歩いていない日々が続いており、一気に筋力の衰えを感じたからです。

久しぶりに行った公園は、新緑美しく、それはそれは美しい薔薇が咲き乱れていました。

それとは対照的に公園の中程にある遊具には「使用禁止」の黄色のテープが巻かれ、異様な光景でした。

途中の道端には、まるで梅雨を待ち遠しそうに今にも咲きそうな紫陽花たちを、あちこちで見ることができました。

久しぶりに5000歩き、滞っていた毛細血管の血液が流れ始めたのでしょうか、足が痒くてたまらなくなりました。(苦笑)
ヤバイですね、このままだと血行障害で体調不良になるところでした。

今日は、アルベール・カミュの「ペスト」を読み始めました。
コロナの第一波の時にこの本を購入したのですが、渦中ではリアルすぎる内容が怖くて読めずにいました。今は波が少しおさまってきたので客観的に落ち着いた気持ちで読める気がして本を開きました。
それにしても、まるで今のこの状況を予言していたかのような内容。
驚くほどにそのまんまです。

まだ3分の1ほどしか読んでいませんが、印象に残ったところは、
「(略)ーこれに反して相手の方はありきたりの感動や市販の商品みたいな悲しみや、十把一からげの憂鬱などを心に描いているのである。ー(中略)ー沈黙が耐え難く思われるような人々の場合など、他人が真の心の言葉を見つけ出せない以上は、彼らも初めから観念して売りものの言葉を採用し、自分もまたあり来たりの形式で、単純な叙述や雑報や、ある点で毎日の新聞記事のような形式で話すのであった。この場合にもまた、最も真実な悲しみが、会話の陳腐な語法に翻訳されてしまうことが通例となったのであるー」
(「ペスト」新潮文庫より)

この部分がとても深い洞察ある視点だと思いました。
このような状況下で語られる会話の困難さ、虚しさのような感情を、鋭く指摘し言い得ていると思いました。鋭い、すごい。

早く続きを読みたいです。

では、また。

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