個展「ME TO ME 私たちが、日記を書く理由。」に寄せて
そもそも、
私はなぜ日記を書くようになったのか、ということ。
正しくは、書いた日記をなぜ公開したのか、ということについてかもしれません。
二年前の夏からどうも気持ちのやり場がなく、去年の春、ふいに「クリームソーダ日記」を書き始めました。
クリームソーダや喫茶店レビューではなく、クリームソーダを飲んだ日の、私の日記として。
それから書き溜めた日記は膨れ上がり、今年の春に日記集「SOMEDAY」として一冊の本が完成します。
全200ページ弱。
去年の夏、
カナイフユキさんが当時私が作っていた数ページの日記ZINEをピックアップしてくれて、SUNNY BOY BOOKSさんでのカナイさんの展示に置いてくれました。
そして今年の夏にも、
私の日記集「SOMEDAY」をカナイさんの展示で販売させてもらいました。
それがきっかけで、今回の展示に至ります。
「他人の日記と、エヒラさんの日記が重なったら面白そう」というSUNNY BOY BOOKS店主の高橋さんの提案で決まった今回の展示テーマ。
生涯に渡り日記を綴ったアナイス・ニンと、父との日常を綴った森茉莉の日記、そして今を生きる私の日記。
「私たちが日記を書く理由」と題して、なぜ私たちが日記を書かなければならなかったのか、という背景を見つめました。
生きる時代も、境遇も違う私たちが、日記を書いた理由とは。
展示では、イラストと、日記と、日々の記録を飾りながら、それに触れていただけたら嬉しいなと思います。
そして、新しいZINEも。
展示に伴う私の日記と、
私たちが日記を書く理由について。
そして巻末には「それぞれの日記、私たちの10月10日」と題して、多数の方に日記を書いてもらっています。
SUNNY BOY BOOKS店主 高橋さん、
シャムキャッツ 夏目知幸さん、
シンガー mei eharaさん、
ウェディングプランナーでありバンド仲間の中澤さん、デザイナーでありバンドsomeの仲間のニッシー、愛する茨城の友人カナッペ、夢を追ってフランスへと旅立った友人の森ちゃん、
など、色んな人が過ごした10月10日という1日の記録を集めました。
当たり前ですが、
それぞれが、それぞれの場所で生きていて、それぞれに人生が動いているということが、日記を通して見えてきて面白いなぁと思いました。
私がなんとなく指定した10月10日という1日が、とても立体的に見えてきます。
展示と合わせて、
手にとっていただけたら幸いです。
エヒラナナエ個展「ME TO ME 私たちが、日記を書く理由。」
SUNNY BOY BOOKSさんにて
11月19日〜12月8日まで(金曜定休日)
よろしくお願いいたします
エヒラナナエ
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