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メタルは本当に悪者か!?

どうも、ちょっとお休みしてました事務局・幸田です。
扁桃腺が腫れましてね、風邪のような症状が続きまして。元々免疫的にも体力的にも強くない幸田は仕事以外は臥せってました。スミマセン。
そこで!
全く関係はないけれども、7月から金属点数の改定があったのでこんな話題を持って来てみました。
皆様、白い歯がいいっていいますもんね~
金属値段高騰してるし、白い歯が次々と保険をクリアして使えるようになってるし。時代はメタルフリーですよ!
ってことは白くない=メタルは悪者かっ!?ってことですよ。

いーえ、決してメタルは悪者ではありません!!

白い歯もいいんですよ?そりゃ勿論です。
ただ、猫も杓子も白い歯って訳には行かないってコトです!
前歯は白い歯になりますよね?見える部分を白くしてくれて、裏はメタル。
でもその前歯でも保険で白い歯が入ります。
しかしですね…大事なことがあります…。

レジンは咬合圧で簡単に割れちゃうのです…

前歯だって奥歯だって噛むと圧がかかる訳で。
都合よくすり減ってくれる訳ではないのです。
そこを空気読んですり減ってくれるのがメタルな訳です。
あ、強すぎる咬合圧ではメタルも割れますよ。ハイ。
何よりもメタルが良いのは歯と被せ物の境目をしっかりと封鎖してくれることですね。
レジンでは作る薄さに限界があるために完全封鎖できない症例がどうしても出て来てしまいます。ではその隙間を何で封鎖するか?それはセメントです。セメントはどうしても劣化してしまうので劣化による脱離、破損を招きます。
その点メタルは薄さについては強いので境目の封鎖をしっかりとしてくれますからセメントの劣化が遅く、脱離、破損は少ないです。つまり。

その境目の封鎖…辺縁封鎖は歯科技工士の腕の見せ所です!

正直、幸田は下手くそです。
1年目の頃は『きぃぃぃぃっ』って怒りながらやり直してました。
コツも判り、理事になって理事の仕事として偉大なる重鎮の方々のラボに偵察に行き話をしながら『ほほぅ…こうやってやんのかい』と目は違うところへ集中してました。
メタル、イイヤツなんですよ。
色が白くないけど。
良かったら皆様、メタルを嫌わないでやって下さいませm(__)m

余談ですが…
レジン冠、つまりCAD/CAM冠・硬質レジン冠だって割れないように、できるだけ咬合を躱す様に歯科技工士だって作ってるんですヨ。
自分が作った物が瞬殺されるだなんてイヤですもん。
口の中でイイ仕事をしてくれて、見た目もイイ。そんな機能美を追い求める。それが歯科技工士です。

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