ゆかりアーティスト01 中川奈美
こんにちは。note更新担当のたぬ子です。
愛媛県にゆかりのあるアーティストをご紹介する『ゆかりアーティスト事業』のスタートを飾っていただくのは、声優・歌手・ナレーターとしてご活躍中の中川奈美（なかがわ なみ）さんです！
宇和島市出身の中川さんですが、"ＦＭがいや"で放送中の『Ｎラジオ』をはじめ、宇和島市の方々とコラボをした『卒業おめでとうプロジェクト』など、地元での活動も多くされています。そんな中川さんに、愛媛県での思い出やお仕事との向き合い方まで伺ってきました。
宇和島で何かやりたい
―パーソナリティーを務められている『Nラジオ』から愛媛県への愛が伝わってくるのですが、愛媛県や宇和島市での思い出は何ですか？
３、４年前に、歌手の花れんちゃんに誘ってもらって『おかえりコンサート』をさせてもらいました。大石昌良くんも参加して宇和島でコンサートができるのがすごく嬉しく、思っていた以上に皆さんが楽しみにしてくださっていて思い出に残っています。
それと同時に、宇和島は東京ほどエンターテイメントがたくさんあるわけじゃないので、ただひとつのコンサートをこんなに楽しみにしてもらえるんだったら、「あ！私は宇和島で何かやりたい」ってすごく思いました。「宇和島でなにかやるぞ！」のきっかけになったかもしれないです。
―その想いがあってNラジオ等の宇和島での活動へ繋がっていくんですね？
そうなんですよ。元々、父もラジオをやっていたこともあって、せっかく私喋れるので「思いを継ぐ」って程じゃないんですけど、「じゃあ私もできるかな」って思って、できるだけ続けよう！と思っています。
―ラジオはご自宅で録られているんですか？
そうなんです！家にスタジオがありましてそのスタジオで録っています。今年度までは自分で編集をしているんですけど、それに限界を感じまして来期からは編集をお任せしてなんとか継続をできれば…と思っています。
声優なら見た目が関係ないんじゃない？
―声のお仕事は、いつごろから目指されたんですか？
最初は舞台女優になりたかったんですよね。シェイクスピア専門の劇団にいて、シェイクスピアというのはものすごくセリフが多いので、自然と喋ることの能力が上がったというのがきっかけになってはいくんですけど、それとは別に私すごくちっちゃいので、みんなと同じ様に立ってるつもりが一人だけちっちゃいみたいな感じになってしまって、見た目と中身の乖離で悩んでしまったんですね。「うぅ…できない…」ってなったところで、「待って待って。これ声優だったら別に見た目なんだっていいんじゃない？」って思って、そのまま声優の方にシフトしたという感じですね。と言っても舞台を辞めたわけではなくゲストで出演させていただいたり、とても勉強させていただいきました。今日（本取材は、『愛顔（えがお）感動ものがたり』表彰式終了後に行いました。）も何千人というホールでめちゃくちゃ緊張して訳が分からなくなったりしないのは、年何回も何千人というホールに立たせていただいた経験があったからだなと思って感謝しています。
健康管理は水分補給に気を付けて
―コロナやインフルエンザ等大変な季節ですが、ご職業柄、健康管理や喉のケアで気を付けている事はありますか？
私、ある時それを聞かれて「別にない」とか言っちゃって、そのあとに「いや。そんなわけないから（笑）」って聞かれてお答えしてたらめちゃくちゃあったんですよ（笑）それを特別って思ってやってなかったので分かんなかったんですけど、「あっ！？」と思ったら実はいっぱいあって、その中で「これ、みんな使える！」ってのがあるので1つご紹介したいです。
―お願いします。
水分をすごく摂ることですね。私も喋ったり歌ったりする時に、喉が枯れないように水分を多めに摂るように気をつけています。皆さんも、大事な予定がある時は水分を摂ってください！そうすれば風邪をひきにくくなると思います。
愛媛県でやりたいことは…
―私たちは、「愛媛の文化を盛り上げよう！」という団体なんですけど、これから愛媛県でやってみたいなと思うことがあれば教えていただけますか？
まず私やってみたいことが１つあって、それを最近叶えたところなんですよ。
―あっ！そうなんですね！
宇和島の人に参加してもらって何か作りたいなと前々から思っていて、そこでちょうどコロナで卒業が曖昧になってしまった生徒さんたちのためにっていうので、『卒業おめでとうプロジェクト』というのをやったんですよ。 「あっ！これはいい」と思って、その時声かけ出来る宇和島の方々にお声がけをして、映像をみんな撮ってもらってそれを組み込んだミュージックビデオを作りました。そういったコラボをやってみたかったんで、それが１つ叶ってめちゃくちゃ嬉しいなと思っているところです。
それで、今度はそれを「ステージで叶えられないかな」っていうので、バースデーライブを4月にやるんですけど、その時にも地元のダンスチームやバレエスクールの皆さんとかに出ていただいて、私が歌いながら皆さん踊っていただいてっていうコラボをやろうと思っています。会場は宇和島で座席の数を少なくして入っていただいて、それをオンラインでも配信するので2つ目の「やりたい」が叶います（笑）
―やりたいことと言えば、みきゃんの声をしたいけど、みきゃんに声がないってラジオでおっしゃっていましたね。
そうなんですよ。ないって聞いたので「ないんだー、がっかり！！」って思いました。ほんとに（笑）「あ。やりたいんですけどないんですね…。みきゃんは喋らないんですね…。」それでちょっと悲しくなってたので今度にゃんよの声を狙ってるんです。にゃんよは喋るのかどうかまだ、調査ができてないんですが「にゃんよ喋る」って言われたらちょっとオーディションを受けに行きたいなと（笑）
否定をするより全部を努力
―小さな女の子から威厳のある上司、美しい歌声まで色々な声をされていて感動したんですが、自分の本当の声がどれだったかなってならないですか？
一時期それはすごく思ったんですけど、結局のところ全部自分だから全部自分の声なんじゃないかな？って思ったのと、昔は電話がかかってくるとそれまで怒って「あんたねぇ（怒）」って言ってたお母さんが「はい。中川です。（裏声）」ってなるのを「おい！」って思ってたんですけど、それは日本人の特性に合わせているスキルなんだ！って思うようになったんですね。そう思うと、声優にも色んなタイプの方がいて元々の声が変わらない、変えないで「私のキャラはこうです！」って方もいるし、私みたいに作品に合わせて変えていくっていう人間もいるし、それで「全部きちんと使える声にすれば！それは自分の長所になるはず！」と思って、全部商品になるレベルを目指しました。その中で『鬼滅の刃』とか認めていただけた１つなのかなって思えて否定をするより全部を努力みたいなのが、今の私の思うところです！
好きという思いがあれば「できない」を絶対覆すことはできる
―声優を目指している方たち向けて一言お願いします。と聞こうと思っていたんですが、今の言葉がその一言になるのかなって思うぐらい大事な言葉だなと思いました。
「できない」って思ったら人ってできないから。私、元々歌手を目指したわけではないんですね。歌手は声優としてやっていく中で主演をやったゲームの主題歌から急に始まって、もうそこからどんどんどんどんやったんですけど、その時「できない」と言わなかったというか、そこで「いや！できません！」って言ってしまわなかったんです。「できるかもしれない！」と思って自分の可能性を信じたというと大きいと思うんですけど、そこで「できない」と言ってしまうより「できること」に全力になろうと思ったことが一つ大きなきっかけだったと思います。
それに、歌がばーっんて飛び抜けることができたのは、いらないプライドがなかったからというか。私は、歌の世界で新人。ド新人なので、「じゃあこの一瞬で人より10倍の物を得てやろう」ってすごく思ったんですね。収録の時にも、「今なんでこのダメ出しをもらったのか」「今本当に欲されているものは何なのか」っていうことをすごく考えて、他の人に追いつこう追いつこうって思ったことが歌が伸びるきっかけになったと思うので、自分に「できない」なんて絶対に言わないこと。
あと、例えばそれがお子さんだったら「あんたには無理よ」なんて言ったらもったいないと思います。その子に何ができるのかなんてわからない。なにが向いてるのかなんてわからないし好きっていう思いがあれば「できない」を絶対覆すことはできると思うので否定しないで、そこに向けて楽しく努力することができたら夢は叶うと思ってます。
―私は「できない」と思うタイプなので、今のお話を聞いて仕事頑張ろう！「できます！」って言おうって思いました。
じゃあ、「できない」と思う方には一つ俯瞰するというアドバイスなんですけど、「できない」と思っているときってどこかできなかった時の自分が「ほらね。できなかったでしょ。」って自分の事を馬鹿にする自分がどこかにいるんですよ。それは自分のプライドを守るためなんですよね。きっと。でも、そのプライドを守ったところで自分には何も残らないんですよ。でも、それを捨てて「えー！できるかもしんなーい！」と思ってやったらできたことで得られるものってたくさんあるのでそっちを見た方が絶対得すると思います！（笑）
―ありがとうございます！やってみようと思います（笑）
やってみてください。でも、できなかったからって死ぬわけじゃないし、なんかクビになるわけじゃないし、そんな一生懸命やってたら誰かが助けてくれるし、いいことばっかりだと思います。
絵しりとり えひ「め」
―最後に「絵しりとり」をお願いしたいんですが、お題がベタですみません。愛媛の「め」でお願いします！
やっぱり「め」ですねー！（笑）
1つあるんですけど、もっと何か愛媛に関係するものに結びつかないかなって思っててそういう贅沢をしようとするからできないんだ！って（笑）諦めてあれにするか！（笑）
絵心が若干あったかな？どうかな？と心配されながら描かれた中川さん。
絵しりとりの正解は次回お伝えします！次回の更新をお楽しみに！
※当アカウントが掲載している写真・本文等の無断転載・無断使用は、ご遠慮ください。