育児の中で見つける「ジブンジカン」

産育休に入ってもうすぐ半年が経ちます。

コロナ禍でバタバタと職場を去り、謎のウイルスへの恐怖を抱きながら出産しました。出産そのものはわりとスムーズだった(自分では壮絶だと思っていますが)ので、特に心配されることもなく退院し、母子ともにその後も経過も今のところ順調です。

さて、はじめての育児が始まって、改めて思うこと。

「自分の時間・・・無っっ！」

経験者やネットから情報を得ていたので、もちろん覚悟はしていましたが、自分の時間を確保することがこれほど難しいものかと痛感しています。

もともと社交的な方ではなく、お絵かきや海外ドラマ鑑賞、英語のお勉強など、ヒトリでやりたいことがたくさんある私。産育休に入ったら何をしよう？とワクワクしていました。

ところが、赤ちゃんはいつお腹が空くのか、いつおしっこするのか、いつ泣くのか・・・毎日違います。今でこそリズムが整ってきましたが、それでもお昼寝する時間はバラバラです。それも、新生児の頃はかなり寝てくれていましたが、成長するにつれてお昼寝の時間も短くなってきます。

そこで今回は、そんな貴重な「ジブンジカン」について書いていきたいと思います。

1. 何か始めようとすると「ふえっっ…」問題

泣きわめく我が子を抱きかかえ、必死でヨシヨシすること数十分。腕も心も疲れ果てた頃、ようやく眠りについてくれた。ふうーっと息をつき、「コーヒーでも淹れるか～」とキッチンへ。お気に入りのコーヒーをドリップしている間、ついつい目に入った洗い物を片付けたり、汚れたところを拭いたりなんかする。コーヒーがいい感じになってきたのでカップへ注ぎ、ルンルンでテーブルにつく。「せっかく飲み物も用意したし、iPadでなんかしよっかな～♪」と思い、画面をスワイプしてFace IDを読み込ませ、スイッチオン！ワクワクがとまらない。

「ふぇっっっ…」

…空耳だと思いたい。しかし、寝かしつけてから私がテーブルにつくまで、それなりの時間が経っていた。どうか寝ていますようにと祈りながら我が子に近づくと…

😃😃😃😃😃😃😃😃

おめめぱっちりニコニコ笑顔。…からの全力で覚えたての寝返りパレード。ここからしばらく我が子に張り付くことになるのは言うまでもない。無意味に起動させられたiPad は静かにスリープ状態に入っていった。

2.  ジブンジカンにジブンが眠くなる問題

我が子はありがたいことに、夜はぐっすり寝てくれる。私もその横でぐっすり眠っている…ように見える。でも実際は、我が子が寝返りを打って苦しまないか、布団をちゃんとかけているか、夫が布団をちゃんとかけているか(←これは子どもより優先度低め)など、無意識のうちに気が張っているようで、「あ～よく寝た！」と思える日があまりない。母親としての本能なのかもしれない。

そしてやってきた早朝。アスリートマインドをもつ我が子は、夢うつつの中、反射的に寝返りからの腹這い運動を試みる。「もう少しだけ寝かせておくれ…」という母の切なる思いをよそに、元気に動き回る我が子。早朝の授乳後に寝てくれることもあるが、かえってエネルギーチャージとなり、おめめぱっちりになることも。対する私は、質の悪い二度寝を試みてもあまり体力回復にはつながらない。ここから朝の育児・家事へとシフトし、次に我が子がお昼寝してくれる頃には自分も疲労困憊。「15分寝て、あとの時間は好きなことをしよう」なんて理想論。実際は1～2時間、我が子の横で爆睡した後、「やっば…洗濯機終わってんじゃん。」である。重い腰を持ち上げ、ボサボサ頭で洗濯機へ向かう自分がなんか切ない。

3. ジブンジカンを失ってでも得られること

そもそも、育休は「育てるための休み」。「休み」と呼んで良いのかは別として、育児を頑張りましょう的な期間だ。我が子に尽くすのが親の役目であり、自分のことなんて考えるなという意見もあると思う。でも、母親も1人の人間。自分のためだけに使える時間を持たなければストレスも溜まるし、良い育児なんてできないんじゃないかって思う。

ジブンジカンは、今日は3時間連続で取れるかもしれないし、明日は細切れに10分を3回とれるかもしれない。毎日違うスタイルだけれど、少しでも取ることは大切だと思う。子どもが生まれる前よりジブンジカンが増えている人はほとんどいないだろう。

それでも、ジブンジカンが減った分、コドモジカンに喜びを感じる。

お絵描きは紙と鉛筆があればいつだってできるし、ネットで見つけたおもしろい動画や記事は、検索すればいつだって何度だった見ることができる。

でも、我が子の成長は一瞬だ。初めてあーうーと言い始めた時、初めて反射ではなく喜びで笑った時、初めて寝返りした時。一つも見逃したくないって思う。Tverで見逃し配信してはくれない。

コドモジカンを大切にしながらジブンジカンを見つけ、せっかくなら初めての育児を楽しみたい。

そんなことを考えながら、今日も妊娠でぷよぷよになったお腹に我が子を乗せて、ゆらゆらと揺れています。

次はどんな我が子の絵を描こうかな〜(^-^)