島根の花農家さん
お店をオープンする前の話。
前勤めてた花屋を辞めた頃の話。
仕事を辞めたら絶対旅に出ようと決めていた私は、
辞めて1週間たたずに、島根へ旅行へ行きました。
何故島根だったかと言うと、
SNSで繋がっていた花農家さんを訪ねたかったから。
私が何気なく、
"花農家さんのお仕事見たいなぁ"
とインスタで呟いたら、すぐに返事をくれたのが島根の佐野農園のえりかちゃんでした。
彼女は同い年で、とても優しくしてくれて、
「これは何かのご縁に違いない！もう行くしかない！」と。
「ついでに出雲大社も行っちゃお！」
「お店が上手く行きますようにってお願いしてこよ！」
と、出雲大社をまさかのついでにしてしまうという笑
そして、1人島根へ向かいました。
（これからお金がかかるという時だったので、ケチって夜行バス。ホテルも安いビジネスホテル。笑）
ドキドキしながらタクシーで佐野農園さんへ。
かわいい彼女がお出迎えしてくれました。
話し始めてすぐに、何て頭の良い子なんだろう
と思ったのを覚えてます。
主に菊とラナンキュラス を育てていて、
その他はスターチスやフリージア等。他にも色々。
えりかちゃんのお父さんもお母さんも、
とても暖かく迎えてくれました。
たくさん色んな事を教えてくれましたが、
やっぱり印象的なのは農薬の話しでした。
私も実際に、無農薬の植物が欲しいと言われる事が多くて、とっても困ってました。
私は（私は、です）
農薬に全くこだわらなくて、
植物に無農薬を求めていません。
というか、ほんとにどちらでもいいと思ってます。
農薬を使っていても、無農薬にこだわっていても、どちらでもありがたい事に変わりないです。
なんでもそうですが、
例えばお肉を食べないのもその人の自由だし、
みんなそれぞれの考えで生きて行けば良いと思ってます。
ただ、そうじゃない人を悪人みたいな考え方をするのはちょっとな…と思います。
とにかく
愛情たっぷり、一生懸命試行錯誤しながら花を育ててくださってるんだなぁと、本当に感動しました。
（えりかちゃんは、農園の敷地内に直売所も建てて、花束やアレンジの練習もして、もはや私より断然上手いのではレベルの作品を作ります。
ほんと尊敬。）
その後、仲良くしているカーネーション農家さんのところへも連れて行ってくれました。
その翌日には、えりかちゃんのお父さんの運転で、広島の種苗会社さんへも連れて行ってくれました。
まさか広島まで行けると思ってなくて、嬉しかったです。
見出しの写真はこちらのハウス。
こちらの種苗会社さんは花屋もやっていて、
「近くの学校や通りの花壇は全部うちのなんだよ〜」
と、社長さんが車でぐるぐる回って案内して下さいました。
「これから花屋を出したいんです。」
と話をしたら、たくさんアドバイスをしてくださいました。
「あれもやってて、これもやってて、、、」
と、楽しそうに話す社長を見ていて、
"こうやって楽しくワクワクしながらお店をやって行けたら良いなぁ"
と思いました。
＊
私達花屋が素敵な作品を作れるのは
素敵な花材があってこそで、
やっぱり花材が良ければ良い物が出来るんです。
フローリストと、今の時代はSNSで活動している花に携わる人にスポットライトが当たりがちですが、
絶対に花農家さんに1番に感謝すべきだと思ってます。
良い花を仕入れてくれる市場の方にも感謝してます。
もっと農家さんと関わりたいし、
ラストユーザー様の声を届けたいと思ってます。
花って高い
と言われますが、そりゃそうです、こんなに人の手と愛情が加わってるんです。
良い花は高いんです。
私は謎に高すぎる物も、
逆に安すぎる物も好きじゃないので、
そのものに合った適正価格を目指しているのですが
花の価値を上げて、アレンジ力や伝え方で
お客様に納得して満足していただくのは
私の仕事だと、改めて思いました。
たったの3泊4日だったのに、別れ際は大号泣
（私だけ笑笑）
もうお父さんの顔見るだけで泣けました。笑
それからお店を無事オープンして、お店で売るお花を送って貰った時、
お花と一緒に箱いっぱいに
食べ物や出雲大社のお札やら色々詰め込まれてて、
実家か！泣嬉
ってなりました。応援のメッセージもくれて、嬉しかったな。また会いたいなー
絶対に絶対に絶対にまた行こう！
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