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愛おしい日々

10年前の今日
親父の葬儀を終えて翌日開業

その後親戚と相続で揉めて
裁判する?しない?
めんどいから相続放棄
めんどい親戚全員と縁切って
親父の遺骨は墓に入れず横浜の海へばら撒いた

実はストレスだったみたいで
大腸から出血が止まらなくなった

その年小学校に入学した長女汐音は
高校での寮生活とケガばかりの最初の一年を乗り越えた(のかな?笑)

保育園に通っていた次女花凜は
いよいよ中学最終学年
姉の背中を追ってバスケで高校進学を考えているようだ

赤ちゃんだった長男多聞は
小学6年生に
中学生チームの中でバスケをやらせて貰いながら
日々多くを学んでいるようだ

11年目の今日
仕事をして
子供たちに飯を作り食べさせ
早めに風呂に入り
向井秀徳と又吉と吉澤嘉代子と前野健太と山内総一郎が蒲田の居酒屋で酒を呑む番組を見ながら

トリスを舐めて
ガンダムを少し汚す

月初の残業から帰ってきた妻は
僕が作った料理を温め直して美味い美味いと食べている

あまりお腹が空いていないと言いながら
気がつけば完食している

そんな妻に早く寝なさいと言われ
多聞は口を尖らせて布団に向かいながら

「明日は友達とカラオケに行くから8時に起こしてね」というので

「起きんのかよっ」と
全員に突っ込まれている

花凜はテレビの前でゴロゴロしている

時々「ねえパパ」と何か聞いてきては
返答しても気のない声で「ふーん」と返してくるので真面目に返すのが馬鹿馬鹿しくなる

そして突然「明日6時半に起こして」と言い出して「約束できない」と妻と言い争っている

どこにでもあるような
家族の風景が繰り広げられている

次の10年
全然予想がつかなくて
見通しも全然立たないけれど

道端の石ころのような愛おしい日々を握りしめていく

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