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噴火被害に遭った6日目

2022年1月20日(木)
朝からバッドニュース
ネイビーの船が1日遅れるという連絡を入手した

みんな期待していただけにがっかりだ

暫く途方に暮れた後、明日着る分の服がないので私が洗濯係になった

まだ灰が舞っているので、洗濯してもすぐ灰まみれになるが、それでも洗うしかなかった


日本大使館から電話が来て、今朝、日本大使からネイビーの一番トップの人に、エウアにいる日本人家族を船に乗せるよう通達出来たと連絡を受けた

これで船が来れば私たち4人は確実に乗れる事になった
その時にあと5人も一緒だと伝えて、どさくさに紛れて乗せてもらうしかない

明日の船が来ることを祈るのみ


今日は力仕事だ
みんなでリゾート内の流木を集めた
大きなビニールシートに細かい流木を乗せて、みんなで引っ張ったり、大きな木はチェーンソーで切った

途中、海でイルカがジャンプしているのが見えて、みんなで海を眺めた
束の間の癒し時間だった

今日も子供達は海で思いっきり遊んだ
石を集めたり、アイスクリームの入れ物に砂を入れたり、ゴーグルを付けて海の中を覗いたり、見事に足の裏が真っ白になるくらい現地人より黒く焼けた

飲み物は炭酸のジュースしか売ってなく、飲めば飲むほど喉が渇いた
スプライト、ファンタオレンジ、ファンタパイン
この3種類しか飲むものが無かった

どこかで水を仕入れたとケイリーが飲んでいたが、お腹が痛くなったと言っていたので私達は飲まなかった

リゾートの周りにあった流木をすべて片付け終わったあと、みんなで HAFU POOL という山水が流れ出てきて、それが溜まってる場所へ行った

日本の田舎を思い出すような森の中に上から水が流れてきている川のようなところで、みんなで服のまま流水を浴び、汗を流した

本来であれば澄んで綺麗な水が流れているんだろうと思ったが、ここにも火山灰が降り注いでいて、水は濁っていた


朝食はカップヌードル、昼はケイリーがコンビーフヌードルとソーセージを作ってくれた

夜は、みんなで集めた流木でキャンプファイヤーをした
マトンの肉を長い枝に串刺しにして
その火で焼いた

海を眺めながら、みんなで火を囲った
満点の星空の下にシートを敷いて
まさに最終日にふさわしいディナーだった

明日船に乗れなくても
この人達といればどんな状況でも楽しいし
なんとかして生きていく姿勢が幸せに感じた

トンガタプ島に戻ったら
みんなでうちに集まって
日本食パーティーをしようという話になって
寿司が食べたい、カレーも食べたい、豚丼も好きだし、トロロも食べてみたい、と日本食トークで盛り上がった

明日は昼の12時に船が来るらしい
ちゃんと来るのか

楽しみだ

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