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アメプロ用語辞典

こんにちは、Egoistic Islandです。noteでWWEのプロモーション翻訳を載せています。今回はWWEや他団体でよく使われる用語について書いていきたいと思います。翻訳内で分からない用語が出てきた際はぜひこちらをご参照ください。

ア行

アイアンマンマッチ(Iron man match)
時間制限の中で多くピンフォールとサブミッションを奪った方が勝利の試合形式。大抵の場合60分勝負であり、終盤まで拮抗した展開が続く。反則を行うと相手に1ポイント入る。

アイクイットマッチ(I Quit match)
ルール無用の試合形式で、唯一の勝利条件は相手にI Quit(辞めた、参った)と言わせること。抗争の最終戦で行われることが多く、過激な試合になることも多い。

アティチュード・エラ(Attitude Era)
1990年代後半~2000年代前半のWWEの一時代。ストーン・コールド・スティーブ・オースティンやザ・ロック、DXなど様々なレスラーが過激な抗争とパフォーマンスを行い観客を盛り上げた。多くのファンがこの時代をWWE全盛期だと考えている。

アングル(Angle)
試合を盛り上げるための筋書き、抗争のこと。WWEは番組や試合結果に台本があることを公表している。

ECW
ポール・ヘイマンが運営していたプロレス団体、のちにWWEに買収され一ブランドとなり、NXTの前番組として放送された。凶器攻撃や激しい試合展開が最大の特徴。この特徴は現在のエクストリーム・ルールズに継承されている。

インターコンチネンタル王座(Intercontinental Championship)
略称はIC王座、シングル戦線のベルトとして長い歴史を持つ編集時はインペリウムのギュンターが保持。

インディー(Indie)
WWEやAEW以外の大規模でないプロレス団体のこと。インディー出身のレスラーは試合技術の高さに定評がある。

ウィメンズ部門(Women's Division)
WWEの女子部門。古くはディーバ(Diva)と呼ばれていたが2016年に廃止。ウィメンズとして統一されるとともに試合技術の向上と試合機会の増加、各ブランドのタイトル設立が行われた。一連の改革はウィメンズ・レボリューション(Women's Revolution)とも呼ばれる。

ウォーゲームス(War Games)
WWEの試合形式及びNXTの大会名。リングを横に2つ並べ、大きな鉄のケージで囲った中での試合。4対4の試合形式で、最初に1対1で始まった後に一定間隔で各チーム増援を出していく。通常に比べ広いリング内で、人数が増えた試合中盤以降は展開に収拾がつかなくなる。

エクストリーム・ルールズ(Extreme Rules):
WWEの大会名および試合形式。反則裁定が無く、凶器攻撃や試合中の乱入も認められる。リング下から様々な凶器を取り出して使用することが多い。遺恨戦の決着を付ける際にもよく採用される。

NXT
WWE内の第三のブランド及びその番組名。若手、他競技、他団体出身のレスラーが多く在籍し、メインブランドに昇格する前にここで経験を積む。シンプルなストーリー構成と高い試合技術から、熱狂的なファンを多く持っている。特に2015~2020年のNXTにおける会場の盛り上がりは必見。

NXT UK
2017年から2022年まで活動していたNXTのイギリス版。2回のトーナメント特番と週一回のテレビ放送が行われた。ピート・ダンやギュンターなど、NXT UK出身でメインロスターに昇格したレスラーも存在する。

エプロン(Apron)
リング端のロープ下、鉄で出来た枠組みの部分。リングで一番硬い部分とも言われる。ロープ際の攻防や場外での乱闘の際はエプロンに相手の頭を叩きつける場合が多い。またエプロン下には竹刀やパイプ椅子、消火器などの凶器が用意されている。ちなみにエプロン自体は凶器ではないため反則行為にはあたらない。

エリミネーション・チャンバー(Elimination Chamber)
WWEの大会名および試合形式。リングが鉄の籠で覆われ、四隅のポッドに入った選手が一定間隔で出場する。フォールかタップアウトで脱落していき、最後の一人に残ったレスラーの勝利。タイトルマッチで採用されることが殆ど。

エントランス(Entrance)
入場のこと。モニターや音楽を使って演出される。大きい大会では花火など普段と違う演出が行われ、会場の盛り上がりに一役買っている。入場曲はエントランステーマと呼ばれる。

オール・エリート・レスリング(All Elite Wrestling)
アメリカで2番手のプロレス団体。略称はAEW。2019年に設立された新しい団体で、インディー出身のレスラーや元WWEのスター達が多く在籍している。毎週テレビ番組を放送しており、特番も行われている。ユニット間の抗争と、過激な試合展開が特徴。他団体との提携も多く、新日本プロレスやメキシコのAAAと選手の相互参戦を行っている。

カ行

ギミック(Gimmick)
レスラーのキャラクター設定のこと。WWEでは多重人格、億万長者、反アメリカ外国人、怪人などの様々なギミックが用いられている。代表的な例はジ・アンダーテイカーの墓堀人。彼は怪奇派ギミックながらレッスルマニアで前人未踏の連勝記録を打ち立てた。

キャッチフレーズ(Catchphrase)
レスラーが良く使う名セリフ。ストーンコールドの"What"やダニエルブライアンの"Yes"などシンプルなものも多い。Tシャツやグッズのデザインにもよく採用される。

キング・オブ・ザ・リング(King of The Ring)
不定期で開催されるトーナメント形式の大会。優勝者はリングネームにキングとつけることができ、王冠と王笏、マントも与えられる。近年は同時に女性版のクイーン・オブ・ザ・リングも開催されている。

グランドスラム(Grand slam)
WWE王座、US王座、IC王座、タッグ王座全ての獲得実績を持つこと。WWEの長い歴史の中で20名程度のレスラーしか達成できていない。

ゲストレフェリー(guest referee)
通常のレフェリーに代わって、レスラー又は有名人がレフェリーを務めること。ヒールがカウントを早く数えたり、フェイスが不正を見つけて指摘することが多いが、大抵の場合はそれらがきっかけで抗争の始まりとなる。

クルーザー級(Cruiserweight)
近年まで使われていたレスラーの階級の一つ。WWEでは基本的に階級無差別だが、205ポンド(93kg)以下のレスラー限定でクルーザー級として扱われた。クルーザー級の試合のみを扱う205 Liveという番組も放送されていたが、現在では階級、番組ともに自然消滅している

クルーザーウェイト・クラシック(Cruiserweight Classics)
2016年に開催された、クルーザー級レスラー32名が全世界から参加したWWE主催のトーナメント。優勝者は初代クルーザー級チャンピオンとなり、この大会に参加したレスラーを中心としてWWEのクルーザー級および205 Liveが組織された。

ケンドースティック(Kendo stick)
竹刀。基本的な凶器の一つ。体に当たった際の音が特徴的。締め技の補助として使われる場合もある。

コーナー(Corner)
リングの四隅。ロープを支える鉄柱とターンバックルがあり、追いつめられると逃げ場がなくなる。

サ行

サバイバー・シリーズ(Survivor Series)
WWE四大大会の一つ。毎年秋頃に行われ、5対5のエリミネーションタッグマッチが名物。チーム毎の抗争の他、Raw対Smackdownのブランド別抗争アングルが組まれることも多い。2019年にはNXTも抗争に参戦し、三つ巴の対立が起こった。

サブミッション(Submission)
関節技、締め技の総称。相手のタップを奪うことで勝利となる。かけられた側はリングロープを掴むことで脱出できる。現在ではフィニッシュとして使うレスラーは少なく、試合中盤での見せ場として用いられることが多くなっている。

サプライズ(Surprise)
本来予定されていないレスラーの登場や、怪我や退団でWWEを離れていた選手の復帰。特にレッスルマニア翌日のRAW等、特番後に行われることが多い。

サマースラム(SummerSlam)
WWEの四大大会の一つ。夏に行われ、WWEで2番目に大きい大会。レッスルマニア後に始まったストーリーがここで決着となる場合が多く、準備期間が長いためライバル関係の盛り上がりが他大会よりも強い。

シグネチャー(Signature)
レスラーの得意技。試合終盤のフィニッシュ前に相手をダウンさせる場合に使うことが多い。ランディ・オートンのDDTやジョン・シナのファイブナックルシャッフルなどが有名。

スティールケージマッチ(Steel cage match)
金網戦。リングを金網で囲い、その中で試合を行う。通常の勝利条件の他に金網から脱出することでも勝利となる。金網自体を凶器として使うことも可能。

スティールチェア(Steel chair)
パイプ椅子。基本的な凶器の一つ。畳んで殴りつける他、広げて首や関節を挟む使い方も見られる。類似品としてスティールステップ(鉄階段)も挙げられる。

スプリングボード(Springboard)
ロープの反動を利用して自身の身体を飛ばす技の一種。軽量級レスラーに使い手が多い。トップロープに足を乗せ、後ろ向きに1回転して飛ぶムーンサルトが一例。

スペイン語実況席(Spanish announce table)
大きな大会で英語実況席の隣に設置されることが多い。高い確率でレスラーが上に叩きつけられて破壊される。

タ行

ターンバックル(Turnbuckle)
ロープをつなぐ金具とそのカバー、各コーナーに設置され

タッグ(Tag)
チーム戦のこと。タッグ王座に合わせて2人組のチームが多いが、近年ではニューデイやブラッドラインなど3,4人でのチームから2人のタッグが別動隊で組まれることもある。

チャント(Chant)
観客からの賞賛あるいは罵声。名勝負には"This is Awesome" や"Match Forever" などが賞賛として発生するが、つまらない試合には"You can't wrestle"や"Boring" と言われる。近年はネガティブなチャントはあまり発生しない。

2アウトオブ3フォールズ(2 out of 3 falls match)
いわゆる3番勝負。2本先取で勝負がつくが、大抵は3本目までもつれ込む。稀に1,2,3本目で試合形式が変化する場合がある。

テイクオーバー(Takeover)
2014年から2021年までのNXTにおける特番。開催される都市名が副題となることが多い。メインブランドの特番前日に放送されることが多いが、頻度は年に4,5回とやや少ない。試合のクオリティの高さ、ライバル関係の展開、女子レスラーの台頭などでNXT黄金期を支えた。現在はテイクオーバーの名前と形式は使われず、通常放送に昔の特番の名前を使うことが増えた。

テーブル(Table)
折り畳みテーブル。組み立ててから相手を投げて壊したり、上に寝かせてから飛び込む用途で使われる。過激な試合形式の際は、観客が"Get the tables"とチャントを起こしてテーブルを要求することもある。

TLC (Tables, Ladders and Chairs)
WWEの大会名または試合形式。相手をテーブルに当てて壊したら勝ちのテーブル戦、リング上に脚立を立てて上に吊るしてあるベルトを取ったら勝ちのラダー戦、パイプ椅子を凶器として使えるチェアー戦、上記3つの凶器を自由に使えるTLC戦が1回の大会内で行われる。テーブルはダッドリー・ボーイズ、ラダーはハーディー・ボーイズ、チェアーはエッジ&クリスチャンがそれぞれ凶器として使うことで有名となり、最初のTLC戦はこの3チームで行われた。

トップロープ(Top Rope)
コーナー最上段。ここからダイブする技をシグネチャー、フィニッシャーにするレスラーが多いが、準備に時間がかかるため反撃をくらうことも多い。

ドラフト(Draft)
所属ブランドを振り分けるドラフト。RawとSmackdownが交互にレスラーを選択していく。このタイミングでNXTからレスラーが昇格することも多い。

トリプルH(Triple H)
2023年現在WWEのクリエイティブ総指揮。Hunter Hearst Helmsley の頭文字をとってHHHと呼ばれる。元名レスラーであり、14度世界チャンピオンを獲得した。NXTは彼が立ち上げたブランドであり、テイクオーバーの開会宣言で登場した際には非常に大きな歓声で迎えられる。そこでの活躍も評価され現在のポジションに就いている。

ナ行

雪崩式(Avalanche)
トップロープからリングに向けての投げ技。スープレックスが多いが、普段のフィニッシャーを大一番で雪崩式に変更する場合も稀にある。

ニックネーム(Nickname)
レスラーの二つ名。アスカの"The empress of tomorrow" ランディ・オートンの"The apex predator"

ノー・ホールズ・バード(No holds barred)
試合形式の一つ。無条件、ルール無用という意味だが基本的にはエクストリーム・ルールズ戦と同じ。エクストリーム・ルールズの特番以外の場合はこちらの名称を使うことがある。

ハ行

フェイス/ヒール(Face/Heel)
善玉/悪役のこと。フェイスは歓声を浴びる正義の味方で、ヒールはブーイングされる悪者。観客の意向によってフェイスにブーイングが飛びヒールに称賛が浴びせられることもある。

フェイスターン/ヒールターン(Face Turn/Heel Turn)
フェイス/ヒールのレスラーが役割を入れ替えること。ヒールターンはチームの裏切りや試合後の強襲、フェイスターンはヒールチームからの脱退や窮地のレスラーの救援によって演出される。

プレショー/ポストショー(Pre show/ Post show)
特番の前後に行われる解説番組。パネラーが特番の見所や情報について話す。

ペイ・パー・ビュー(pay-per-view)
特番ごとに料金を払って視聴するシステム。略称はPPVボクシングなどでは現在も採用されている料金形態だが、WWEは2014年にサブスクリプションサービスに切り替えた後もこの名称を使用していた。2022年にはプレミアム・ライブ・イベント(PPV)という名称に変更が始まったが、現在でもPPVという名称の方が多く使われている。

ヘル・イン・ア・セル(Hell in A Cell)
WWEの大会名および試合形式。リングとその周りの通路まで金網で囲われる。スティールケージと違い天井まで金網がかけられて脱出不可能となるが、途中で金網の壁を壊して天井の上まで上ることもある。

ホール・オブ・フェイム(Hall of Fame)
殿堂入り。WWEやプロレス業界に多大な貢献をした人物が毎年表彰される。殆どは引退済みのレスラーだが、現役のベテランレスラーやWWEと関係のあるミュージシャンや俳優なども稀に殿堂入りする。

ホスト(Host)
特定の特番を仕切る人物。レッスルマニアではホストが置かれることが多い。オープニングや観客動員数の発表の際に司会役を務める。

マ行

マクマホン一家(The McMahon Family)
WWEの創業者一家。現在代表のビンスと、その子供シェイン、ステファニーが主なメンバー。全員経営者ではあるが試合経験があり、時にはレスラーよりも体を張って番組に貢献する。

マネー・イン・ザ・バンク(Money in The Bank)
WWEの大会名および試合形式。リング頭上に吊るされたブリーフケースを複数のレスラーが奪い合う。ブリーフケースを手に入れたレスラーはそれをレフェリーに渡すことでいつ、どこでも王座に挑戦できる(これをキャッシュインと呼ぶ)。チャンピオンの試合後など自分が有利な状況で権利を行使すれば王座獲得のチャンスが大きく広がる。レッスルマニア31ではセス・ロリンズが王座戦の真っ只中でキャッシュインして王座を奪い取り、"Heist of the Century"(世紀の大強盗)と呼ばれた。

メインイベント(Main Event)
大会の最後を飾る試合。基本的に最も重要な試合が置かれる。レッスルマニアのメインイベントはWWE内で最高の名誉とも言われる。同じ名称でWWEが毎週行っている番組もあるが、そちらはメインロスターで出番の少ないレスラーが試合を行う事前収録番組。

ヤ行

ユナイテッド・ステーツ王座(United States Championship)
略称はUS王座、IC王座と双璧をなすシングル戦線のタイトル。編集時はオースティン・セオリーが保持。

ラ行

ラスト・マン・スタンディング(Last Man Standing)
WWEの試合形式。勝利条件はピンフォールではなく、相手が10秒以上立ち上がれなくした方の勝利となる。それ以外はルール無用で、殆ど場外乱闘に発展する。

レッスルマニア(Wrestlemania)
WWE四大大会の一つ。WWE最大の大会でもある。毎年4月上旬に開催され、近年は2日間に渡って行われる。2023年で39年目を迎えた大会であり、非常に長い歴史を持つ。

ロイヤルランブル(Royal Rumble)
WWE四大大会の一つおよび試合形式。毎年1月に行われ、この大会からレッスルマニアへのストーリーが構築されていく。ロイヤルランブル戦はトップロープを超えて場外に両足が着くと負けのバトルロイヤルであり、90秒ごとにレスラーが追加されていく。登場レスラーは30名だが、最大で50名を記録したこともある。入場曲がかかった瞬間にレスラーが分かり、サプライズで引退したレスラーが登場すると会場が大いに盛り上がる。

あとがき

今回はWWE、アメプロでよく使われる用語の解説を行いました。レスラーやチームの説明はこちらには載せておりません。ここで載っていない用語も多数使われていますが、必要な場合は追加で編集していきます。もし分からない用語があればコメント欄でお知らせください。


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