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ワタシが鎮にいる理由

9月、終わらない夏を彷彿とさせるネチャァと纏わりつく熱気の中、深セン市の皇岗に到着した。イミグレを抜けると白タク運転手が「有车,有车」と声をかけてくる。鬱陶しいぜと思いつつ、ああ、また大陸に戻ってきたという実感も伴った。
ワタシは指定された場所に向かう。転職先の会社が迎えの車を手配しているからだ。
「東莞か…」
二回目の大陸。深セン市には以前来たことがあったが東莞は初めてだった。ワタシは以前は北京市で数年過ごしていたこともあり、そう心配はしていなかったが果たしてどんなところなのか。

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