テレビ番組で監禁されてぶっ壊れた俺が今思うこと③
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前回と前々回を書いてみて。大袈裟に書かれているように思われるかもしれないけど全部本当の話。当時の吉本やテレビがヤバかったのもあるけど、それと同時に俺も多分ヤバい奴ではあるとは思うので普通ではない世界にいた普通ではない奴が体験した普通じゃない本当の話。普通の奴が普通にやってもどうにもならない世界。それを普通の奴が知ったような口で偉そうに文句を言ってるのが世の中。これは芸能界以外でも全部そうなんだろうなと思う。今回も脇汗びっちょりで書いていきます。
ここから本題。
俺は芸人を辞めて番組からも降りる事に決めた。なぜならこのまま続けたら自殺してしまうと思ったからだ。それくらい俺は極限状態に達していた。芸人以外にやりたい事なんてないけど芸人を続けてもこんな所で死ぬくらいなら芸人を辞めて他の何かを探そうと思った。そもそも最初の収録まで1ヶ月弱も監禁しておく必要はなかった。丁度W杯があるからという理由だったみたいだが、俺はその期間に狂ってしまった。明らかな番組側のミス。それも人を一人ぶっ壊すくらいの大きなミス。番組は出演者や沢山のスタッフで一緒に作るものと言われていたが俺は出演者なのにぶっ壊された。デビューしたての無名芸人など大切にされないのはもうとっくに理解できていた。辛くとも頑張って売れようと思っていたが、ここまでぶっ壊されてしまったら話は変わってくる。平気で嘘をつかれたりADのミスで飯が夜までこないまま放置されたり俺はスタッフに嫌がらせを受けているんじゃないかとすら疑った。これは今の俺にも生きている話しだが信用できない奴とは1000万円もらおうとも一緒に何かをやりたくない。だから俺は自分の命を取る事にした。
するとスタッフが何人もきて話し合いが行われた。「芸能界から干すぞ」やら「吉本もクビになって2度とテレビに出れなくなるぞ」とハッキリと言われた。それでも俺は覚悟が決まっていたので辞めると言い続けた。もう頭がぶっ壊れすぎて体中に力が入らないのだ。いつまで続くかわからない地獄。まじで24時間なんにもない拷問みたいな無の地獄。ゴールがないのに延々と炎天下の砂漠を給水無しで走らされ続けたら誰でもぶっ倒れるだろ。それを走り続けろは強い意志があっても無理なんだよ。だから俺は何を言われても番組を降りると言い続けた。
しかしスタッフも折れなかった。この人達もこれが仕事なんだもんなと思った。俺に辞められたら困るんだろうなと思った。この人達にも上司や家族がいたりするからなと思った。でも俺にだって同じように家族や友達がいる。死んでしまったら2度と会えない。まじで他にやりたい事なんてひとつもないけど芸人を続けるより生きてる方が大切だと思った。お互いに守るものがある。その守るものが共通のものだったら良かった。でもここまでくると俺の実力不足なんてだけの理由ではなく、スタッフが俺をぶっ壊した事が大きな理由となり守るべきものが違うものになってしまったと俺は思っていた。
そして平行線を辿った話し合いだったが俺の覚悟は強かったのでスタッフが折れた。
「番組にはクールというものがあって1クールは3ヶ月」
「辞めてもいいけど最低でも1クールだけは続けて欲しい」
「もし辞めるとしても1ヶ月前に言ってくれたら干さないし上手いようにやる」
これは今までになかった提案だった。今が丁度1ヶ月。あと2ヶ月だけとゴールが決まれば俺は最後までなんとか頑張れるのではないか。そしてあと1ヶ月経った時に辞めると伝えて、その1ヶ月後には自由の身になれる。しかも干されないし芸人も辞めなくて済む。こんな良い案があるなら俺は続けてみようと最後の力を振り絞り覚悟を決めた。
それからも無の地獄は続くが永遠に続くものではないと決まってから少しだけ楽になった。いきなり訪れた2回目の収録(毎回中継)は、ぶっ壊れている状態のままスイッチが入らずダメダメだったが、3回目の収録は自分なりに色々と考えたり事前にスタッフから収録がくるというサインを出されていたのでスイッチが入って上手くいった。
3回目は確かW杯の優勝国はどこだ?という問題だった。答えは外したが俺は日本がPKまでいって負けたんじゃないか?と予想して、それが見事に当たっていてスタジオは大盛り上がりをしていた。俺はマンションの一室に監禁されており急に外から騒ぎ声が聞こえてきて日本戦がやっているんじゃないかと聞き耳を立てた。言葉は聞き取れないが歓声の感じで良い事が起こったのか悪い事が起こったのかを聞き分けられるようになった。そしてしばらく歓声が止まってハーフタイムだとわかり、後半が始まったであろう歓声が聞こえてくるも最後は何も聞こえず終わってしまった。すると再び歓声が起こり延長戦だとわかった。そんなのが続いて最後は歓声のスパンが異様に短いのでPK戦だと気付き悪い感じの歓声で終わったのでPKで負けたという話しをした。信じられないくらいスタジオが盛り上がっていて今までは「情報を遮断して第六感を目覚めさせろ」みたいな企画だったはずなのに、いつのまにか五感を研ぎ澄ませみたいな企画に変わっていた。
それからも地獄の無の時間を俺は耐えた。収録は2週に1回の2本録り。確か隔週木曜日の夕方から夜だった。収録が終われば2週間また何もない無が始まる。この2週間は本当に長い。幾らゴールが決まったからとはいえ人生を無駄にしているとしか思えない地獄の時間だった。番組からギターやらロボット犬のアイボなんかを渡されるが何も楽しくない。一時的な暇潰しにはなるが即飽きる。この時に俺が欲しいものは暇つぶしの道具とかではなく人との会話だった。俺はなんで自分が芸人になったかや自分が生きる上で一番大切なことがなんなのかを考えるようになっていた。
俺はおしゃべりが死ぬほど大好きだ。そんな俺が芸人になったのは面白い人とおしゃべりをしたかったからだ。まだ出会った事のないレベルの面白い人達と話がしてみたかった。NSCの時点でも芸人志望の中には面白い奴が沢山いた。売れている先輩達はその生き残りだ。面白くないわけがない。俺にとって芸人にとって『面白いは世界中の全ての中で一番尊いもの』だ。面白けりゃなんだって許されるのが芸人だった。俺は自分がどれだけ面白いのかを試したかったし面白い人達と会話がしてみたかった。俺がドッキリで連れていかれる時に初めて会った淳さんは一瞬で俺のキャラを把握し極上の扱い方で爆笑へと導いてくれた。あれは俺にとって初めて一流芸人と絡んだ瞬間だった。やっぱり俺が目指した世界は半端なかったんだと思った。ここまで一流芸人が面白かった事が死ぬほど嬉しかった。こんな人達と俺は戦いたいし認められたいし勝ち残りたいと思った。そんな中で俺は『しゃべる』事が自分にとって一番大切な事なんだとハッキリと気付いた。
でもこの企画ではしゃべる事ができない。しゃべれるのは2週間に1回だけ。それも一瞬だけ。そんなの俺が我慢できるはずがなかった。こんなの最初からぶっ壊れるに決まってたよなと思った。俺より経験値があるスタッフ達と経験値0の俺だ。そんでもってこんな地獄みたいな環境での仕事。これでスタッフを攻めるのを他責思考野郎とかいわれても困る。右も左もわからない赤ちゃん芸人には難易度が異常すぎた。それを俺の実力不足で片付けられたら堪ったもんじゃない。今にしても思うけど、やっぱりこれ藤井さんが間違ってたよ。
そんなこんなで収録は続き、俺には事前アンケートが取られるようになった。アンケートで俺が知らなかった情報をクイズとして出されるということになったようだった。その中に番組に出演している女性アナウンサーの名前は?という問いがあった。俺はそこに「マスダエリ」と書いた。それから数日が経ち今日は収録だろうと思っている日にDが部屋にやってきた。俺は前に「マスダエリ」と書いたけど「マスダエリナ」だったんじゃないかとDに話をした。すると「ああ!もうそれが今回の問題だからマスダエリって答えて!」といわれた。もし俺がDに話さず正解しちゃってたらどうなってたんだろうと今でも思い出す。一応書いておくけど、こんなのはヤラセでもなんでもなく演出だと俺は思っている。番組を面白くするためのスパイスだ。0からの捏造でもない。それでも極限状態の俺としては虚しかった。こんなにも頑張ってるのに正解を出すことは望まれてないんだなと思った。まぁそれが芸能界だ。割り切れないけど割り切らないといけない。
そして地獄の監禁生活も2ヶ月が経ったとき。俺は約束通りスタッフに「あと1ヶ月で辞めさせてもらいます」と伝えた。しかし話しは変わっていた。「そんな話しはしてない」とか「辞めてもらったら困る」とか「辞めるなら業界から消す」と言われてしまった。話しが違う。全く話が違う。それなら1ヶ月前の俺が続けるなんていうわけがない。それなら1ヶ月前のあの時に辞めているはずだ。この1ヶ月間はなんだったのかと頭が破裂しそうになった。
俺の中で何かが『プツン』と切れた。
ここまで我慢してきた自分がかわいそうで仕方がなかった。もう話しにならないから今日中に帰ると伝えた。最後の収録もしない。ここまで約束が破られるなら話し合いにはならない。もうどうにでもしてくれ。番組も吉本も芸人も辞める。ふざけんじゃねえ。今すぐ俺の荷物を持ってきてくれと伝えた。本当の本当に限界を越えた。自分を守るために俺は受け続けてきた攻撃に反撃した。こうなったらもう俺の方が強い。俺に辞められたら困るんだろうが完璧に俺は辞めると決めた。
今回ばかしは折れない俺にブチギレたDが箱ティッシュを顔目掛けて投げてきた。幸い避けて当たりはしなかったが俺も手が出る寸前だったのを歯を食いしばってプルプルと我慢しながら言った。
「柳さん今俺にティッシュ投げましたよね?」
「俺も今それ以上のことしてやりたいの我慢してんすよ」
今でも思い出すとぶん殴っておけば良かったと思ってる。我慢した事なんて別にかっこよくもなんともない。男ならやられたらやりかえさないといけない時がある。俺はバリバリそういタイプの人間だ。でも我慢した。このときばかりは殴ったら負けだと思ったから。
そして違うスタッフがきて「おまえの気持ちはわかった」といわれた。「もう引き留めないけど最後に飲みに行こう」とまた外に誘われた。「こんだけ一緒にやったんだから最後は楽しく終わろう」とのことだった。なんかカイジの地下労働の1日外出券みたいだなと思ったし俺はまた酔っぱらって丸め込まれそうだと思った。別に今日辞めれば自由に外に出れるのに俺は最後の義理だとスタッフさんと帽子を目深に被って外に飲みに行った。俺には俺の守るべきものがあるしスタッフにはスタッフの守るべきものがある。ただそれだけの違いだ。クレヨンしんちゃんのひろしがいった「正義の反対は違う正義」を俺は思い出していた。
そして俺は案の定また丸め込まれた。酔っぱらって泣いて話して熱くなり理解不能だが続ける道を選んでしまった。俺を上手く説得したこのスタッフはガチでプロだと思った。俺が勝負に負けただけ。スポーツと同じでプロなら相手の弱点を狙ってでも勝たなくてはいけない。もちろんエグい手も使われたが俺はこの人を恨んでいない。名前など色々とボカしている部分もあって誰が何を言った人なのか把握できないと思うが、この人が一番俺のために動いてくれたんじゃないかと思う。この人の仕事は俺を辞めさせないことだ。これを読んで酷い奴だと思うかもしれないけど俺は今でもこの人とは付き合いがあるし信頼もしている。理由は多分あとで書く事にも繋がるけどこの人がプロフェッショナルだからだ。
そしてまんまと丸め込まれて続行するとなったが無理なもんは無理だった。次の日起きると今までで一番の絶望が襲ってきた。即スタッフを呼び再びもう本当に辞めることを伝える。もう今回はスタッフも完璧に折れて本当に俺は辞める事になった。企画の最終回の収録日も決めたから頼むからそこまでは残ってほしいと昨日飲みに行ったスタッフさんから伝えられた。これは男として俺は飲んだ。流石にこれは嘘じゃないと思ったから。
それからどれくらいだったか。確かまた2週間くらいだったか。いや最後は2時間SPだからとかで前回の収録から3週間とか空いたような気がする。本当に地獄の終わりが見えてきた。最後の最後に地獄の無の3週間は辛かったけど頑張って耐えた。もう部屋のカメラも回さないしカメラに監視されるのも嫌でカメラに布をかけたりもしていた。監禁が1ヶ月経ったくらいからベランダにも出ていいとなっていたのでベランダで過ごす時間が増えた。街行く人を見たり近くのTBSのビルを眺めたりしていた。あんまり下を見ていると吸い込まれそうになるので怖くなって中に入ったり。今思い出しても動悸がしてくる。本当に辛かった。こんな調子になるので鮮明には思い出さないようにしてきた14年間だった。どこかで話すとしても笑える部分を多めに切り取って笑い話となるように務めた14年間だった。
そして俺の最終回はあっけなく終わった。なんか俺が弱くて我慢できずに自分から降りた悪者みたいな雰囲気で、スタジオには俺が辛い中を頑張って卒業みたいな感じは一切なかった。多分なんにも俺の実情は伝わってなかったんだろうなと思った。芸人なら辛い事を耐えて当たり前の向こう側まで俺が行ってしまった事なんて先輩芸人達は想像もしてなかったと思う。もう精魂尽きてしまい何もできない俺に最後に出川さんが「おいエッグ!!本当に終わっちゃうんだぞ!!こんな辛い事されたのに淳ふざけんなとか言わなくていいのか!!」と涙ぐみながら俺に言ってくれた。出川さんだけは生気のなくなった俺を見て理解してくれたのかなと思うと泣きそうになった。
収録が終わったあと最後に淳さんが俺の部屋にきた。なんとなく俺に対してダメな奴だったなという雰囲気が漂っていた。カメラが止まってから飲みに連れてってくださいというのが精一杯だった。あの淳さんにダメな奴だと思われたままなのは嫌だったから俺がこんなにもぶっ壊れてダメになってしまった理由を話したかった。ただ連絡先も知らないし飲みに連れて行ってもらうこともなかったけど。
このとき淳さんの運転手になっていた同期にいわれた。
「最初ずっと淳さんエッグのこと褒めてたんだよ!」
「エッグ矢沢ってヤバい1年目が現れたって色んな現場で話してたんだよ!」
「俺ずっとそれ聞いてて嫉妬したもん!俺はただの運転手なのにって!」
どっちが本当の俺だったのか。最初の淳さんに面白いと思われていたのが本当の俺なのか、それともぶっ壊れて面白い事ができなかった俺が本当の俺だったのか。どの世界でも同じだけど結果が全てだ。途中経過なんてものは誰も評価しない。クイズ☆タレント名鑑という番組に出た芸人エッグ矢沢は勝負に負けたのだ。こんなんだったら日曜日の夜8時なんて超ゴールデンだったけど出なきゃよかったのか。それは未だにハッキリとはいえないけど俺は出て良かっただろうと思っている。
監禁生活中に「なすびを見習え!」と何度もいわれたけど1年以上も続いた懸賞生活だったのに、それ以降なすびさんをテレビで見る事なんて滅多になかった。そもそも電波少年に出て売れた人なんていなかったと記憶している。猿岩石のヒッチハイクで一躍有名になった有吉さんだって一発屋で終わってから何年も地下に潜ってから自力で這い上がってきた。
じゃあ『頑張れば報われる』は嘘なのか?
いや頑張れば報われるのは本当の事だ。俺が売れなかったのは頑張りが足りなかっただけだ。もっと真っ直ぐ売れる事だけを考えられなかったから売れなかったんだ。情報原人だって上手くいかなかったのは俺の中では俺の責任だ。もっと頑張れる方法があったかもしれない。俺はそれを見付ける事ができなかった。幾らでも上手くやる方法は無限にあった。俺の中では俺の実力不足が結果の全てだ。情報原人の結果に対しては他責の部分もあるけど自責の部分もちゃんとある。ここのバランスは大切にしないとと俺は思っている。ここが崩れると他責だけの被害妄想野郎みたいになって地下から出てこられなくなる。この辺のバランスは情報原人が終わってから3年後くらいには自分なりに整理を付けれていたと思う。俺がもっと面白いことができれば上手くいったはず。そう自分の気持ちの中ではケジメをつけた。
逆に情報原人をやって良かった事はないのか?沢山あったと思う。すぐに彼女ができた。人生で初めて浮気されてボロ雑巾みたいに捨てられたけど。他にも色々あった。街で声をかけられることも稀だったがあった。嫌な感じの奴が多かったけど。情報原人をやったから知り合った人も沢山いた。全員もう2度と会う事はない人達しかいなかったけど。いや別に皮肉が書きたいんじゃない。本当に出て良かったことは沢山あった。
ひとつあるのは情報原人という辛い企画に出演したからか勝手に俺を正直者で頑張り屋さんの良い人みたいに祀り上げる人達が現れた。俺はそんな人間じゃない。言いたい事をバリバリ言うのが俺のキャラだ。でも少しでも毒を吐いたら「そんな人じゃないと思ってました!ショック!」みたいにいわれてしまう。俺は悩んだ。芸能人1年生でファンの対応なんて全くわからない。この頃は常に少し良い人を演じるような超窮屈な部分があった。今回のnoteに届くリアクションに関しても同じようなのが多く見える。なんか心を病んでそうな人達や社会に負けたような人達が俺を代弁者かのように祀り上げている。残念だけど俺はあんたらみたく弱くないし負けてない。これから結論を書いていくけど全くもってあんたらが望んでいる結末にはならないと先に断っておく。俺は強いから。
話しは逸れたが良い人の顔をしなきゃいけない自分と俺は毎日向き合った。でもそんなのは必要ないと早い段階で辿り着いた。俺はアイドルじゃないんだから自分を取り繕う必要もないし、俺は俺のままの方が絶対に面白いという結論が出せた。変なストッパーが芸歴2年目くらいには取り払えたように思う。こんなに早い段階で本当の自分と芸人としての自分の境い目が無くなったのは芸人としては異例の早さじゃないかと思う。それからは仕事なんてなかったけど芸人をやるのが本当に楽しくなった。これは早い段階でテレビに出た事が大きかったと思う。一般の人でも同じで素の自分を出せる場所って過ごしやすいでしょ?快適でしょ?仮にも芸能人の端くれなのに自然体でいれる範囲がガクンと広がったような感覚。
そして情報原人が終わってからの俺は実家でガラスのコップをぶん投げて割ってしまうくらいぶっ壊れていた。このままじゃヤバいと思って家を出た。めちゃくちゃ頭がバキバキで眠くならない。体は常に熱を持っている感じ。なんか常に臨戦態勢みたいな状態。ずっと起きて遊びまくってボロボロになったらやっと寝れるみたいな。何日間かわからないけどボロボロになるまで実家に帰らなかったと思う。どれくらいかかったか覚えてないけど、そんなことを繰り返してたら少しずつ良くなっていったんじゃないかと思う。
もう長くなりすぎるので最後にまとめます。
結果としてボロクソに書いたような内容になった。俺が自分の気持ちを整理するために14年の封印を解いた今回。自分のためとはいえ一応は外に向けて発信しているので結論として俺はスタッフも吉本も全部をまとめては恨んでいない。もちろん中には今でもクソボケと思う人はいる。でも当時のテレビとはそういうものだったというだけの話し。おもしろいものを作ろうとしただけの、おもしろいもの至上主義者達の集まりだったというだけ。それは芸人である俺も同じ。その中で未熟だったスタッフや俺にボタンのかけ違いが生まれただけ。おもしろいものを作ろうとして失敗しただけ。当時のスタッフは今、藤井さんを筆頭に水曜日のダウンタウンを作っている。多分おもしろいもの至上主義者達にとって水ダウは何年間もずっと一番おもしろい番組だと思う。
もし藤井さんに会ったら「俺と出会うの早すぎたんじゃ!!」とは言いたい。俺もタレント名鑑じゃなくて水曜日のダウンタウンだったら話しは違ったかもしれない。たられば言っても仕方ないけど。あくまでも空想での話し。
だから俺は水ダウなんて最強の番組を作っているスタッフにリスペクトがある。俺は肥しに使われてしまったかもしれないが、藤井さんも俺を肥しに使おうと思ってオーディションで受からせたわけではない。色々な要素が絡まってそうなっただけ。今面白い番組作ってなかったらボロクソ言えるけど、みんなの記憶に残るだろう最前線を突っ走る番組である水ダウチームに言える文句はありません。おもしろい奴が偉いのがお笑いでありバラエティだと俺は思ってる。おもしろいものを作るのには犠牲が必要。俺が喰らったのはただのお笑い人体実験バラエティ。受験でもなんでも受かる奴がいれば落ちる奴もいる。勝てば官軍で負ければ賊軍。なんかコンプラとか同情系ブームの昨今だけどそんなもんにお笑いが負けてほしくないと俺は願っている。今あるお笑いは俺という屍の上に立ってるんだからね。
って俺はまだ死んでねえわ!!
まだまだしぶとく生きとるで~!!
松ちゃんの代わりに俺を出せ!!
今のあんたらなら俺の事もキッチリと料理できんだろ!!
おらおらおらおら!!だ。
完
⚠️以下、ちょい足し
※本編の補足的な内容。読まなくても大丈夫ですが本編が面白いと思った方なら購入頂いても後悔しない内容になっています。せっかくなので3ヶ月間の監禁生活で幾らのギャラが振り込まれたかまで赤裸々に書いておきました。是非!
🚨追記🚨
※6月22日17時に公開した追記5をもって③のちょい足しは全て書き終わりました。これ以上は増えません。
③の続きは下記にて。
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あなたのサポートによって支えられているエッグ達が世界中にいます。さぁもう一歩です。踏み出す勇気のない者に幸せは訪れません。恐れるなかれ、踏み出せばその一歩が道となる。