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背高泡立草


背高泡立草 (セイタカアワダチソウ)


キク科、アキノキリンソウ属の多年生植物
名前の示す通りとても背が高い侵襲性の強い
強靭な植物のひとつとなる。


昭和40年代(1960年代)以降に日本の
各地にこれがものすごい勢いでその範囲拡大
をしていき、それは北海道から九州まで全域
となった。そのパワフルな拡大劇の背景には
この植物の在来種の存亡を脅かす程の拡大の
能力があったからである。


1、アレロパシー能力
  在来植物の成長プログラムを不能にして
  挙句にはそれらを枯らしていく戦略
2、日照権を奪う背の高さ
  セイタカアワダチソウは、海外において
  名称にもトールとある様に背が高いもの。
  最大で3mの高さにまでと育ち、下層域
  の在来種の光を奪い光合成させない戦略
3、地下根による多年生の確保
  その根はとても強いもので、その土地を
  占有すると毎年、その地に生えるもの。
  掘り返してやらない限り、永続的に毎年
  生えるものである。
4、一株あたりの花数の多さ
  セイタカアワダチソウのその姿から即座
  に分かるのは、多段式に綺麗に並ぶ花序
  であるが、一株あたりの花数の多さから
  種の生成率は、文献により様々であるが
  10000、20000、50000と
  諸説ある。中をとって20000もの数
  の種をばら撒くのである。蜜を出す花で
  虫による受粉も的確に成される。
5、風によく乗り遠方まで飛ぶ長生きの種
  背高泡立草の名前の泡立ちはビールの泡
  を思わせるほどのモコモコの種である。
  種に付く起毛が遠くまでこの種を飛ばす
  上に、種自身が頑丈で長持ちする。


そんな精力的なこの植物が日本に上陸した時
日本国民はこれまでの景色が大いに変わった
のを実感した程だったという。


そして、この時から花粉症があちこちで勃発
する。日本の植物学者が声を高らかに、この
セイタカアワダチソウこそが、花粉を大量に
ばら撒いて花粉症を引き起こしてる張本人だ
と大騒ぎをしたせいもあり、国がこれにのり
自衛隊までもを出動させて野原に立ち並んだ
セイタカアワダチソウを火炎放射器で焼くと
いう情景が日本国内のあちこちで見られた。
自衛隊では間に合わず市町村まで火炎放射器
は貸し出されて、セイタカアワダチソウ群は
火炙りにされたのである。


実際に花粉症を引き起こしたその犯人は豚草
(ブタクサ)だったのである。植物で花蜜を
昆虫達に提供するセイタカアワダチソウ等の
植物は、蜜と引き換えに受粉を虫類に託す事
から、花粉を飛ばす必要などはないのである。


逆に蜜を提供せぬ植物こそが花粉を飛ばす訳
であり、花粉症の原因となるのは蜜提供能力
を持っていない以下の植物となっている
(アイウエオ順で、代表的なものを載せている)


稲 (イネ)
鉄葎 (カナムグラ)
白樺 (シラカンバ)
杉 (スギ)
榛ノ木(ハンノキ)
檜 (ヒノキ)
豚草 (ブタクサ)
蓬 (ヨモギ)


セイタカアワダチソウは、確かに在来植物に
脅威を与えるものではあったが、自衛隊まで
繰り出して火炎放射器による掃討作戦を日本
の全土で行わせたその税金の費用たるや莫大
な額にも上がる愚行であり、バカ学者は国賊
にも値する!との批判もその後に沸き起こり
しごく当然の事だと思う。他にいる植物学者
は何を黙ってバカ騒ぎを止めなかったのか?


世の中は嘘の情報がとても多い。自分でその
情報の真偽を賢く判断する必要があると思う。

アスベストなんて素材も未来の素材であると
『明日のベスト素材』などと謳われ実際には
恐ろしい素材だった。学校の体育館とかにも
たくさん使われていたものである。

得体の知れぬキノコを浮かべた紅茶キノコ。
ブームでどこの家庭でも遊びに行った先の
家庭でも体に良いのよと出てきたが薄気味の
悪いそれを私は断固として口にする事はなく
一切飲まずにいたのだが、今は消え去った。

コロナワクチンにしてもオリンピック誘致を
日本にスムーズにする為に世界へとワクチン
接種を示す為にと、国民の自己責任で接種を
促したけど今になって帯状疱疹など免疫不全
で患者が例年の数を倍以上に上回る勢いなの
だといい、接種した後に副作用が酷すぎる事
から私は危険と判断し、未接種できている。
当時は世界のあちこち文献を翻訳し読み漁り
最終的には打ってはいけないものと判断した。
赤信号みんなで渡ればの逆標語を私は信じて
いないのである。


セイタカアワダチソウに話を戻し、何年か前
五木寛之(イツキヒロユキ)記念館を訪れた
その際に、同氏がこよなく愛した植物こそが
このセイタカアワダチソウだとのコーナーが
設けられていた。この植物が海を渡り国内で
恐ろしい程に拡大したのを、日本国が総力を
あげてこれの掃討作戦を行なった事実などに
ついても解説がなされていたのだが、何故に
五木寛之氏がこの植物を愛したのかに興味が
あったのである。


セイタカアワダチソウは、この掃討作戦の後
その背の高さをススキなどの高さに合わせて
きたと五木寛之氏は『デラシネの時代』にて
解説されている。生き延びていく為の処世術
として『馴化』という言葉での解説である。
セイタカアワダチソウもまた、生き延びる為
日本国内において在来種と共生する道を選ぶ
ゆえ、背を低くしたのだとそこには説かれて
いたのである。





そんな風にして歴史や植物の在り方に触れて
セイタカアワダチソウ、をじっくり観察して
みると、また違う見え方になると思うのだ。
クローズアップするとなかなかに可愛いもの。



実家の周辺の家屋にセイタカアワダチソウが
茂っている家が何軒かある。その家屋は主人
を失ったものであり、庭の草類は全てがこの
植物で覆い尽くされてしまっている。それは
それで名も顔も知らぬ人の家であるが何とも
物悲しい光景だなと胸が痛んだのである。





和名 背高泡立草
   (セイタカアワダチソウ)
   加奈陀秋ノ麒麟草
   (カナダアキノキリンソウ)
   代萩 (ダイハギ)
洋名 トール ゴールデンロッド
   (TALL GOLDENROD)
   カナディアン ゴールデンロッド
   (CANADIAN GOLDENROD)
   アルティッシマゴールド
   (ALTISSIMA GOLD)
学名 ソリダゴ アルティッシマ
   (SOLIDAGO ALTISSIMA)
   ソリダゴ カナデンシス
   (SOLIDAGO CANADENSIS)
分類 キク目、キク科、アキノキリンソウ属、
   セイタカアワダチソウ種
種類 多年生植物
草丈 150〜300cm
開花 夏〜秋
花色 黄
花寸 3〜5mm
原産 カナダ、北米
渡来 昭和40年代(1960年代)
言葉 元気
   生命力
   唯我独尊
撮影 兵庫県川西市、崖の上
   兵庫県川西市、放置された家の庭





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