市立枚方宿鍵屋資料館
大阪府枚方市に住まわれるカヌー協会の先輩に
誘われて行った『枚方宿くらわんか五六市』
同市内で毎月第2日曜日に開催される手作り市
を巡る際に入ったのが、市立枚方宿鍵屋資料館
という施設である。その時には先輩との予定が
後にもあったので、有料の資料館には入らずで
機会があればまた来ようと思っていたのだ。
私は枚方市カヌー協会の一員で、枚方大橋下で
小学生向けに、そのカヌー教室を行う時にこの
建物の前を何度も行き来しており、次回カヌー
教室の時にでも入ろうかと思っていたのである。
月一日の有給消化日を、カヌー協会の理事会の日
に当てて、それならばゆっくりと、この施設内を
楽しめるなと平日に行ったのである。
貸切に近い状況であり、以前ここはきっと面白い
の判断は間違ってはいなかった。
まずは、その資料館の前にあった看板から引用
鍵屋
江戸時代には大阪と伏見とを結ぶ三十石船に乗降
する人が利用する船宿として賑わった建物となる。
「淀川三十石船唄」の中「鍵屋浦には碇が要らぬ
三味や太鼓で船止める」と歌われる程のものであり
淀川筋ではよく知られた名所。大正や昭和の頃には
料亭鍵屋として名を馳せた。
主屋は、文化8年(1811)の建築で枚方の宿を
代表する町家で、表玄関は京街道に、裏口は淀川に
面しており、船の乗降に最適な構造となっていた。
枚方宿の面影を留める貴重な建築物として、主屋を
平成9年(1997)に枚方市の有形文化財に指定
されている。また、鍵屋敷地は枚方宿と淀川の密接
な関わりを示す事から平成10年(1998)には
市の史跡へと指定された。主屋は解体復元の工事を行い、別棟と共に「市立枚方宿鍵屋資料館」として
平成13年(2002)に開館し、訪れた人々へと
枚方宿の町家や船宿の様子を伝える施設へとなった
ものである。
京街道からの眺めがとても良い
母屋もまた歴史が感じられて和む
庭先に生える、葉蘭、日向水木、雪柳
有料(200円)の記念館の中へ
昔の電話に始まり、生花も美しく、当時の食器や
達筆すぎて読めない宿帳などが良い。また此処で
出されたご飯の見本が置かれていた。
ここ周辺の地図や古銭、道中の様子を描いたもの
そして旅先で気をつけなければならぬ毒蛇などの
図鑑も置いてあった。
貸切で誰もいない空間なので縦パノラマ撮影も
してみた。とにかく広い大広間で気持ちいい
象道中
ここでとても面白かったのが、この『象道中』
この宿場の前を江戸に向かう象を中心とした一行
が通過したのだという。今の時代でも象が道路を
歩いていたなら、それは楽しかろう。
享保13年(1728)6月13日、当時の将軍
である徳川吉宗の注文した象が、交趾国(現在の
ベトナム地域)から、中国船に乗って長崎に入港。象は歩いて江戸へお向かった事から沿道の人々は
見た事もない珍獣を目の当たりにすることが出来
大変な騒ぎとなった。
象の渡来は室町時代から江戸時代の間には7回が
記録されており、『享保の象』は約130年ぶり
の6回目の出来事であった。
象は享保14年(1729)3月13日に長崎を
出発し、約70日かけ5月25日に江戸に到着、
その間の4月24日に枚方宿に宿泊。象を安全に
通過させるため、道筋には様々な御触(おふれ)
が出された。宿泊にあたった宿場の負担は重く、
事前準備と、当日送迎に大わらわした様である。
また、象を連れた象行列の人員は、象に跨る者も
含めると35人もの長いものであり、長崎から
江戸まで徒歩移動したのは、さぞかし大変だった
ろうと想像する。
この時の象道中の注意事項は次の通り
川 越 馬が渡れる程度の川は、象も歩いて
渡るので浅瀬を案内すること
歩いて渡れない川は船を用意すること
坂 道 雨天の場合、坂道には滑らないように
砂を敷くこと
路 面 石の多いところは取り除くこと
牛馬犬猫 象が驚いて暴れるので、道路から
遠ざけておくこと
看板提灯 道筋の障害物は撤去すること
見 物 人 近寄らず騒がない様に注意すること
猫まで驚く対象になってるのが面白いw
私の大好きなガチャがあった。鍵屋のはしおき
鍵屋を解体して修復する際に土中から出てきた
茶碗の割れたもの。その図案を再現した半割れ
お猪口型の箸置きである。ガチャ600円だが
ダブリは返しまた引けるという裏技ありのもの
なのでフルコンプできた、全部で3000円。
ガチャガチャの後、もうひとつ面白かったのは
山形県鶴岡市の『からからせんべい』これは
何と中身のオモチャの種類が100種類もあり
そんなには集められないなと、1個だけ買った。
これはまだ開けていない。カヌー教室の度に買い
まとめて開けてみよう。そんな多い種類ならば
ダブリはないと思う。
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名称 市立枚方宿鍵屋資料館
所在 大阪府枚方市堤町10ー27
建築 主屋:文化8年 (1811)
東棟:文化8年 (1811)
西棟:昭和3年 (1928)
構造 主屋:木造二階建 切妻造桟瓦葺
別棟:木造二階建 桟瓦葺
分類 文化施設
文財 市指定有形文化財/市指定史跡
最寄 京阪電鉄 枚方公園駅 徒歩7分
料金 200円
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