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小鍬形


小鍬形 (コクワガタ)


コウチュウ目、クワガタムシ科の昆虫


クワガタの仲間の中、最もポピュラーに見る
事のできるものである。


『また、虫の登場なの?』と女性の中には
思われる方もおられるだろう。私は植物より
先行し興味を持ったのは虫類であり、植物は
虫の次いでに興味を持ったのが始まりなので
ご容赦頂きたい。


私の知人の女性の中、虫は見るのも嫌いだし
触るなど全くあり得ないと豪語されていた方
が居るのだが、そんな彼女は結婚された後、
二人の男の子を授かった。


その兄弟は、乗り物、ゲームなどにはあまり
興味を示さずに、虫が大好きな兄弟に育つ。
母親の虫嫌いDNAは微塵も受け継がれる事
もなく、真逆に虫大好きに育った。


そんな二人の子供達に引き摺られる様にして
出掛けるのが、フィールドである。目的地は
野原か森林である。何の罰ゲームか、拷問か
虫取に連れて行かれる母親。小さな子供達の
背では届かない蝉(セミ)を捕まえるのが母
の役割となる。逃がすとガッカリ声を出され
捕まえると、網の中のそれを掴んで虫籠へと
入れなければならない。ビービーと鳴いてる
セミを掴んで、本当に泣きたいのは私の方よ
と虫籠に入れる。六本脚がワラワラと動く姿
に全身の毛がワラワラと立つ程の気持ち悪さ
だそうだった。


男の子達は王子様状態で、母親はミニオンの
状況となる。ミニオンとは、手下、下っ端、
家来、の意味である。次から次へと色んな虫
を求めて次へ次へと歩みを進める。何ももう
出てきません様にと、念じれば念じるほどに
虫は次々と出現してくる訳である。


そんな彼女であったが、鍛えに鍛えられて
流石に慣れというものは素晴らしい。今では
虫嫌いではなく、虫好きになったのだと私に
話してくれた。めでたしめでたしである。


さて、以前にも書いたが、女性の虫嫌いとは
世界共通のことである。子供の頃には一緒に
虫取りに参加してた女子は、一人二人と減り
いつしか男子だけのものとなる。


女性が虫嫌いになるタイミングは、その身体
に命を宿す為の準備が始まる時期からであり
そこからは虫に対して、嫌悪感や恐怖感とが
芽生える。要は危険因子を避ける為の女性に
備わる防衛本能が、そんなプログラムとして
スイッチが入るのだろう。


『生理的にムリ』この言葉もまさにこの事を
言いえた言葉だなと、私は解釈している。


さてコクワガタの話へと移行しよう。前振り
がいつもの様に長すぎた。


コクワガタはクワガタの仲間の中、大きさは
中型に分類される。もっと小型のものもいて
これらはポピュラーに見る事がない品種ゆえ
一般に知られていないだけである。この私も
小型はあまりお目にかかっていない。


コクワガタは、身体を見ると薄いものであり
樹皮や、木の洞(キノウロ)に身を隠す事から
越冬能力を有しているクワガタである。他に
オオクワガタ、ヒラタクワガタも同様に冬を
越すものであり、同じ様に身体が薄い。


コクワガタの場合、天然では1〜2年生きて
上手に飼育をすると更に1年は長く生きる事
が出来、オオクワガタの場合4年も生きる。


身体の腹部がブ厚い、ノコギリやミヤマ等は
残念ながら1年の寿命となる。これは室内で
上手に飼おうとしても、カブトムシと同様に
寿命がその設定ゆえ仕方がない事なのである。


撮影したコクワガタは、六甲高山植物園にて
砂糖楓(サトウカエデ)の木にとまってたのを
撮影した。来年も逢えると嬉しいなと思う。





今年の9月は、毎年恒例の若狭に於ける単独
の虫取を実施する予定である。何やら近隣に
熊出没のキナ臭い話もあり、熊対策の装備と
虫取の装備と、空調装備もつけて楽しもうと
考えている。一応は大人用の装備である。
熊と聞いたので逆に空調服は白バージョンで
行く予定である。


なお、私の場合は虫を捕まえたとて写真撮影
した後には、自然に戻すキャッチ&リリース
としている。


熊撃退スプレー(唐辛子成分)
熊鈴
首下式虫籠(軍用カラー)
収縮式捕虫網(本当はタモ)
携帯型顕微鏡(ライト付)
空調服(アストロノーツカラー)
バードコール(これで鳥とも会話)





和名 小鍬形 (コクワガタ)
洋名 ドルカス レクタス
   (DORCUS RECTUS)
学名 ドルカス レクタス
   (DORCUS RECTUS)
分類 コウチュウ目、カブトムシ亜目、
   クワガタムシ科、クワガタ属、
   コクワガタ亜属、コクワガタ種
種類 クワガタ類
全長 オス 20〜50mm
   メス 15〜30mm
分布 日本(北海道〜九州)
   朝鮮、中国、台湾、ロシア
出現 5〜10月
食性 幼虫 朽木
   成虫 樹液
寿命 天然 1〜2年
   飼育 1〜3年
備考 越冬能力を有するクワガタ
撮影 六甲高山植物園、砂糖楓にて

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