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蝿捕草

蠅捕草(ハエトリソウ)


モウセンゴケ科、ハエトリグサ属の食虫植物


食虫植物の中で靭蔓(ウツボカズラ)と人気
を二分するほどなのは、そのカタチの特異性
と捕虫アクションのインパクトからである。


ウツボカズラが待伏せ型トラップなのに対し
ハエトリソウは二枚貝型トラップ。


この二枚貝の内面には三本の感覚毛が備わり
30秒の間に2回の刺激を受ける事で瞬時に
葉が閉じる。その速さたるや、動きの俊敏な
あの蝿を捕獲するのだから大したものである。
虫以外では小型のアマガエルも捕まったらば
もう逃げることも叶わない。


二枚貝の内面には甘い香りを放つ匂いで虫を
誘い込み、それを捕らえて溶かしてその命を
養分として吸収してしまうのがこの二枚貝型
の食虫植物のやり方でありアマガエルとかは
たまたまその葉の上に乗ってしまっただけに
過ぎないのでとても可哀想な事である。


洋名のビーナスフライトラップの由来はその
二枚貝の側面に並んでいる捕獲補助棘の様を
女神の睫毛に見立てた事が由来だと言われて
いる。


そんな食虫植物とは、植物園にとっては重要
な植物となる。植物園側は家族でワイワイと
大人数で来て欲しいのだがその勧誘に男の子
を巻き込まないことには来園してくれない。
だが、ひとたび食虫植物特集をやると男の子
たちも来園してくれるのだと云う。


女の子は普通にお花のキレイや可愛いを求め
男の子は植物のメカニズムや恐ろしいを求め
植物園にくる。思考回路は男女で100%が
違うと考えた方が良い。


私も小学生の頃にハエトリソウを持っていた。
ただ、大好きな虫を捕まえて食べさせるのが
可哀想で枯らせてしまったのだ。




和名 蝿捕草 (ハエトリグサ)
   蝿地獄 (ハエジゴク)
洋名 ビーナス フライ トラップ
   (VENUS FLY TRAP)
学名 ディオネア マスシプラ
   (DIONAEA MUSCI PLA)
分類 ナデシコ目、モウセンゴケ科、
   ハエトリグサ属
種類 多年草
   食虫植物
草丈 10〜15cm
開花 春〜夏
花色 白
花径 3cm
原産 北アメリカ
言葉 魔性の愛
   嘘
撮影 咲くやこの花館、六甲高山植物園
写真 捕虫葉



撮影写真の下の二枚につき感覚毛が確認
できるので目を皿にして見て欲しい。

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