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駒草



駒草 (コマクサ)


キンポウゲ目、ケシ科、コマクサ属


その花姿を馬の顔に見立てて命名された植物。
その命名者とは我らが牧野富太郎博士による。


山岳地帯の強風が吹き荒ぶ様な寒くも過酷なる
環境の岩場に自生しており、その姿の美しさと
希少価値の高さの両方から『高山植物の女王』
と呼ばれている植物である。


その呼び名も相まって、見つけた者が持ち帰る
事例も少なくはなく、絶滅危惧種となっており
今では天然に生えるは見つけにくく、植物園や
園芸植物店などで見ることができる。


この植物の草丈が10〜15cmと低いことや
花や葉の形もまた、山岳地帯の荒れ狂う強風を
受け流して耐えられる構造となっている。


この植物は全草がアルカロイド系の有毒成分を
含んでおり、嘔吐、呼吸麻痺、心臓麻痺等の
症状を引き起こす危険なものとなっている。


これを食草とする薄羽黄蝶(ウスバキチョウ)
の幼虫は、この毒成分を体内に蓄積する事から
鳥などには襲われない。他者の毒性物質を蓄え
自己防衛の武器とするのは、蝶の世界には多く
見られるもので、蝶になってすら毒を保持する
事から成虫後も鳥には襲われない。





和名 駒草 (コマクサ)
洋名 コマクサ (KOMAKUSA)
学名 ディセントラ ペレグリナ
   (DICENTRA PEREGRINA)
分類 キンポウゲ目、ケシ科、
   ケマンソウ亜科、コマクサ属
種類 多年生草本
   高山植物
   有毒植物
草丈 10〜15cm
開花 7〜8月
花色 桃、白
花径 15mm
毒物 プロトピン、ディセントリン
   (アルカロイド)
症状 嘔吐、呼吸麻痺、心臓麻痺、致死
原産 日本
言葉 高嶺の花
   誇り
   気高い心
   貴重品
備考 『高山植物の女王』の異名をもつ
撮影 六甲高山植物園

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