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日々草


日々草 (ニチニチソウ)


マダガスカルを原産とする花。
元気一杯に見えるこの花だが、実は咲いてから
3〜5日程度でその花は終わってしまう短命な
もの。それでいて絶え間なく新たな花が次々と
咲き続け、その様子から日々花(ニチニチカ)
日々草(ニチニチソウ)の和名がついている。
花の形も可愛くとてもチャーミングである。


私はこの植物の花の真ん中部分がポカンと口を
開けた感じがとても面白くて好きなのである。
可愛さと共に愛嬌もあり、そんな感じがいい。
見てて程よい脱力感を与えてくれるその外観が
素晴らしいと思っている。完全無欠な人物より
少しくらいの欠点とかがある方が良いのだ。


だが、侮るなかれこの植物はキョウチクトウ
科に分類されており、毒性植物である。今日
NOTEの記事の中で家にある植物なら何でも
齧る猫ちゃんの記事があり、これこそが危険
な行為なのである。


このニチニチソウはキョウチクトウ科の植物
ゆえに強い毒性を持っている。これより虫や
病気等を跳ね除けるのだ。この植物の葉など
を傷つけるとそこから出てくる白い液体には
ビンカアルカロイドという毒性物質が含まれ
大量摂取をしてしまうと、血管、肝臓、心臓
など臓器に重度障害が加わり、死に至り兼ね
ないものである。


葉も茎も花も根も、そして成る実にもまた、
植物にとって次の命を繋ぐ為の大切な部位で
それらを外敵からの襲撃に備えて毒を蓄えて
いるだけに過ぎない。


これら毒は野良で生まれた動物は、危険植物
を見分ける為の術を本能に持っている。だが
家で飼われてる犬猫は危険に対しての本能は
薄くなっている。なので飼い主が家に置いて
ならぬものの知識はもつ様にしよう。


悪い話ばかりではよくない。この植物にある
花言葉に『愛おしい記憶』の言葉がある。


この花言葉にはとある哲学者が関わっている。
フランスの哲学者 ジャン ジャック ルソー。



そのルソーが友人と連れ立って山登りをした
際の事。そこに咲くニチニチソウを見かけた
時に過去の記憶が鮮明に呼び覚まされる。
それは30年以上も前に恋する仲でもあった
ド・ワレン夫人と散歩をしてる際にこの花を
共に見た時の記憶であった。ルソーは自叙伝
『告白』 の中でこの事を綴っている。哲学者
というと堅苦しいイメージの人物像など連想
してしまうが、彼のその肖像画から見て温和
でロマンチストな男性の雰囲気が伺える。


そんな彼の言葉がそのまま花言葉になって
『愛おしい記憶』『優しい追憶』 『初恋』
が残されているのである。


記憶といえば脳内伝達物質(神経伝達物質)
シナプスがその基盤となっているが、高齢化
より失語症となった母に昔の童謡を聴かせた
時に、それを歌い始めたとの事例がある。
それはルソーの花を見た時に記憶が蘇ったと
いう場面と同様に、大切な思い出と直結した
イメージ、メロディ、フレグランスなどより
記憶を呼び覚ましてくれるきっかけとなる事
もあると言う事なのである。



和名 日々草 (ニチニチソウ)
   日々花 (ニチニチカ)
洋名 マダガスカル ペリウィンクル
   (MADAGASCAR PERIWINKLE)
学名 カサランサス ロセウス
   (CATHARANTHUS ROSEUS)  
分類 リンドウ目、キョウチクトウ科、
   ニチニチソウ属
草丈 10〜100cm
開花 年がら年中
花色 赤、桃、藤、紫、白
原産 マダガスカル
毒性 ピンカロイド
症状 血管障害、致死
言葉 幸せな思い出
   愛おしい記憶
   優しい追憶
   忠実
   若さ
   初恋
撮影 沖縄
   奄美大島
   大阪市淀川区
   大阪府豊中市

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