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大縞飛螻蛄


大縞飛螻蛄 (オオシマトビケラ)


昆虫網、毛翅上目、トビケラ目


淀川でも、私の住む十三界隈では一切見ない
トビケラの仲間である。


この幼虫は、河川の砂礫の中に棲息し、糸を
使い砂礫を筒状に仕上げたそのトラップ中に
捕獲された小さな虫やプランクトン類などを
食べて生きる雑食性のものとなる。


このオオシマトビケラは、シマトビケラより
大きめの事からその名がついているもので、
その羽に木目の様なパターンが入り、美しい
ものであるが宇治川周辺に住まれる方からは
見たくもない虫の部類に入るものと思う。


カワゲラ、トビゲラ類の虫などは繁殖期には
街灯周りで飛翔するこれらの虫で霞が掛かる
程の光景となる。この虫吹雪の中にいるのは
虫好きの私でもうんざりするもので、地元の
人にとっては迷惑なものでしかない。


カヌーで宇治川に毎年行く様になり、この虫
と遭遇する機会が増えて、最初は綺麗だなと
観察していたこの虫ではあったが、当たり前
にそこらへんに沢山いるのである。


このオオシマトビケラ、決して水質が綺麗な
証明をしてくれる虫にはならず、逆に水質が
悪化してる地域に発生するトビケラの指標と
なるものとされる。


宇治川を更に源流へ遡上して、このトビケラ
が出現しないエリアこそ、水質が汚染されて
いない綺麗な水の証明となる。






和名 大縞飛螻蛄 (オオシマトビケラ)
学名 マクロステマム ラディアタム
   (MACROSTEMUM RADIATUM)
分類 昆虫網、毛翅上目、トビケラ目、
   シマトビケラ科
種類 トビケラ類
   雑食性水生昆虫
体長 幼虫 2cm
   成虫 3cm(触覚含む)
出現 成虫 7月頃
分布 日本(本州、四国、九州)
撮影 宇治川河川敷

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