見出し画像

ARISTOLOCHIA TRICAUDATA


アリストロキア トリカウダタ
(ARISTOLOCHIA TRICAUDATA)


コショウ目、ウマノスズクサ科の植物で
蔓性常緑多年生小低木の有毒植物となる


その花はまるで吊り下げられたイカの様に
見えるものであるが、昔見た宇宙人にも
見える、その造形が面白い。


ジャコウアゲハの幼虫はこの有毒な植物の
葉を食べて育つ訳であるが、この有毒葉を
体内に取り込み、自分自身が有毒生物へと
なる為である。なので鳥はジャコウアゲハ
の幼虫を見ても蝶を見ても捕食をしない。
『毒をもって天敵を制す』という戦略。


学名『アリストロキア』は、以前の同種の
学名の解説にて『最良の出産』と紹介した
訳であるが、今回紹介の『トリカウダタ』
は『三本の尾』を表したギリシャ語からの
名称となっていて『三本の尾を持つ胎児』
と、この植物は以前の子宮から胎児へと
ステップアップした事となる。


食虫植物同様にこれを見つけると男の子達
は好奇心のエンジンがフルスロットル状態。
植物園の下の方からこれを見つけ出しては
キャッキャッと大騒ぎである。


女の子は純粋に、綺麗、可愛い、美しい
男の子は単純に、怪獣、妖怪、ヘンテコ


こんなに関心度が違う性差の反応を面白く
観察してしまう私なのである。結婚もせずと
子供もいない身の上なので、他人の子供達の
反応をモニタリングするのはとても面白い。


男子は妖怪じみたものに何故か心が躍って
血が騒ぐ性質を持っている。私もそうだった。
いや、今でもそうである。


今は綺麗も可愛いにも魂を揺さぶられているが
これら妖怪じみたものにも私の魂は共鳴する。




洋名 バースワート (BIRTHWORT)
学名 アリストロキア トリカウダタ
   (ARISTOLOCHIA TRICAUDATA)
分類 コショウ目、ウマノスズクサ科、
   ウマノスズクサ属
種類 蔓性常緑多年生小低木
草丈 3m
開花 年中
原産 メキシコ
毒性 アルカロイド系
特徴 全草(根、茎、葉、花、種)が有毒
   開花時のアンモニア臭で蝿を寄せ受粉
   を促す植物となる
   ジャコウアゲハの幼虫の食草となる
撮影 京都府立植物園

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

#バースワート
#BIRTHWORT
#アリストロキアトリカウダタ
#ARISTOLOCHIATRICAUDATA

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?