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薮枯


藪枯 (ヤブガラシ)


ブドウ科、ヤブガラシ属の蔓性植物となる。


薮枯(ヤブガラシ)の名はそのままのもので
他の植物を枯らす程に精力的に攻撃する性質
に由来する。その性質に対してつく花言葉が
『積極性のある』『攻撃性に富んだ』となる。


この植物の蔓は仲間には巻き付かない性質で
他の植物にはよく巻き付く。蔓性植物は相手
の上を乗り越え、そのターゲットに選ばれた
ものを淘汰しようとするものが多い。


地下茎を立派に太らせ、匍匐(ホフク)して
その土地を乗っ取り占拠してしまう。薮枯
(ヤブガラシ)の名は、その土地に元々ある
植物を枯れさせてしまう事からくる。それと
もうひとつの貧乏蔓(ビンボウカズラ)なる
不名誉な名もつき、庭の手入れどころでない
程の貧乏人の庭にビッシリとこの植物だけが
占拠している状況を指しての名称もある。


実際にこれが一旦生えると、その対策は大変
なもので、土壌をひっくり返し根茎を完全に
除去しないとならない代物らしい。


花はなんだか健気な感じで色も可愛いのに。


写真は近所の植え込みのを撮影したものだが
花弁もオシベもほぼ脱落してるものも多く、
花托だけが残っているものばかりが目立つ。
この花托には虫が喜ぶ蜜があって、蜂などが
舐めにくると云う。


色んな虫がこの蜜を求めてとっかえひっかえ
とやってくる事から、それら群がる虫を男に
例え、それら来るものを拒まずと自由奔放に
それらを受け入れる花の事を淫らな女に例え
ついた花言葉が『不倫』である。


他の植物の花も色んな虫が来るのは同じだし
何となく、この植物に対してはネガティブな
花言葉が並び、悪意が働いてつけられた感は
否めない。






和名 藪枯 (ヤブガラシ)
   薮倒 (ヤブタオシ)
   貧乏蔓 (ビンボウカズラ)
洋名 ブッシュ キラー (BUSH KILLER)
学名 カイラティア ジャポニカ
   (CAYRATIA JAPONICA)
分類 ブドウ目、ブドウ科、ヤブガラシ属
種類 多年生草本
草丈 2〜3m
開花 夏〜秋
花色 桃、黄
花径 5mm
原産 日本
言葉 不倫
   積極性のある
   攻撃性に富んだ
撮影 大阪市淀川区、家の近所
   中書島

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