屁糞葛

屁糞葛 （ヘクソカズラ）


リンドウ目、アカネ科、ヘクソカズラ属
の多年生の蔓性植物

庭などにこの植物が入り込むととても
厄介な存在となる。


蔓性なので他の植物に纏わりつく事から
コレを取り除こうと、茎や葉に手を掛け
傷つけた途端に強烈な悪臭を放つのだ。
このことからヘクソカズラという子供が
喜びそうなこの名前がついている。


この悪臭が故に、虫もこの葉を食べない。
つまり、この植物の持っている自己防衛
の為の手段が悪臭なのである。


洋名も、その悪臭からスカンクヴァイン、
スティンクヴァインの名で、ヴァインは
蔓性の植物全般を表した言葉である。
この植物は外部からの攻撃がない限りは
悪臭などは放たない。だから私はこの花
を撮影しながら、その美しさだけに没頭
ができる。


この不憫な名前だけではなく、美しい名
もこの植物は持っている。


早乙女花 （サオトメバナ）の名は花の形
が田植えの女性の姿に似ることからつく。

灸花 （ヤイトバナ）とは、花がお灸にも
似るという事からついた名である。

これらの和名の方が、私は好きである。


ヘクソカズラは花が美しい事から次の様
な諺（コトワザ）をもっている。


『ヘクソカズラも花盛り』


どんな娘であれ年頃になればそれなりに
綺麗になるの意味をもち、娘からすれば
相当に失礼な諺なのである。

私はこの花がとても美しいと思っていて
だから、見かけるとついつい撮ってしまう。
下の写真は、実の姿を撮影したものとなる。

和名　屁糞葛 （ヘクソカズラ）
　　　早乙女花 （サオトメバナ）　　
　　　灸花 （ヤイトバナ）
洋名　スカンク ヴァイン （SKUNK VINE）
　　　スティンク ヴァイン （STINK VINE）
学名　パエデリア フォエタイダ
　　　（PAEDERIA FOETIDA）
分類　リンドウ目、アカネ科、ヘクソカズラ属
種類　多年生草本
草丈　８〜１０ｍ
開花　夏〜秋
花色　白
花径　５ｍｍ
花弁　４枚
原産　日本
言葉　人嫌い
　　　誤解を解きたい
　　　意外性のある
撮影　大阪淀川区、近所の公園

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