八重咲山吹
八重咲山吹 (ヤエザキヤマブキ)
バラ目、バラ科、ヤマブキ属の落葉低木
谷に落とした金貨が、沢の周りに花を咲かせた
のが、この山吹になったとの伝説のある植物。
山吹色という『語源』と『色』の元ともなる。
山吹(ヤマブキ)は4月頃、黄色い五弁の花を
枝先にたくさん咲かせる低木で山野に自生し、
庭木としてもよく見られるものである。
山吹においては、そんな五弁花の一重咲以外に
今回の記事で紹介をする八重咲のものも比較的
多く見かけられ、この八重咲のものは突然変異
によるものである。
八重咲の多花弁の花は、雄蕊が花弁に変異した
ものであり受粉機能を持たない生殖不可の花と
なり、この花が実をつける事はない。
この八重咲山吹の実をつけぬ特性を謳った有名
な歌がある。
室町中期の武将でありながら歌人でもあった
江戸城の基を造ったと謂われている太田道灌
(オオタドウカン)に纏わる歌となる。
道灌が家臣と狩りに出た先にて通り雨に遭い、
農家の娘さんに蓑(ミノ)を借りたいと頼んだ
のに対して、この娘さんが蓑の代わりに返した
と言われるのが、この歌だったと云う。
『七重八重 花は咲けども 山吹の
実の一つだに 無きぞ悲しき 』
この歌を解説してみると
『七重咲、八重咲と、この屋敷には山吹の花が
綺麗に咲きほこるが、この山吹は実のひとつも
出来ぬもの。この屋敷には同じく蓑のひとつも
無いのだから何とも悲しいものよ』
道灌はこれに対し酷く腹を立てたが、家臣に
『蓑(=実の)の一つすらも無い貧しい暮らし』
という意味だと諭され、 以後、道灌が歌の道へ
励んだとされる有名なものである。
その山吹色に輝く花姿と谷底の金貨の伝説から
『金運』の花言葉もつく山吹。一重咲のものも
良いが、八重咲の方が金運も更に上がるのかも
知れない。
和名 山吹 (ヤマブキ)
山振 (ヤマブリ)
鏡草 (カガミグサ)
面影草 (オモカゲグサ)
洋名 ジャパニーズ ケリア
(JAPANESE KERRIA)
学名 ケリア ジャポニカ
(KERRIA JAPONICA)
品種 八重咲山吹 (ヤエザキヤマブキ)
分類 バラ目、バラ科、ヤマブキ属
種類 落葉低木
草丈 1〜3m
開花 春〜夏
花色 黄
原産 日本
言葉 気品
金運
崇高
待ちかねる
撮影 服部緑地都市緑化植物公園
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