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楸 (ヒサギ)


キントラノオ目、トウダイグサ科、アカメガシワ属


落葉高木で、樹高は2〜5mとなる


新芽が赤い色をしている事と、葉の形が柏に似る
事から一般には、赤芽槲 (アカメガシワ)の名で
知られる植物であり、赤芽がとても美しいもので
山の中で見かけても印象に残る樹木。タイトルの
楸(ヒサギ)は、古名である。緋色の芽が次々と
付く様が裂ける様に見える為、緋裂(ヒサギ)が
語源とされる。

これの新芽が赤いのは、防衛のためである。
以前に紹介した紅要黐(ベニカナメモチ)もだが
鹿をはじめとし草食動物にとって赤い葉は枯葉を
連想させる事から可食対象外として見向きすらも
しないのである。植物にとって新芽を食べられる
のは新たな光合成の芽を絶たれると云う致命的な
ダメージに繋がるもの。これら草食動物達の目を
欺く芽こそが、この赤色なのである。


ベニカナメモチの場合は、葉の葉緑体の中に赤い
成分であるアントシアニンを含んで、赤色を形成
しているのだが、こちらのアカメガシワの場合は
この葉の表層に細かい産毛が生えていて、その毛
の色が赤いのである。


これが葉の中の色素ではなくて、毛である事にも
ちゃんと意味がある。これの新芽が出る時期には
霜が降りる事があって、この細かい毛が霜による
全滅を防ぐ効果をもっている。更に虫にも効果的
で、毛が生えている葉は虫にとっては食べにくい
ものなのである。


また、この植物の葉の付け根には蜜腺があって
沢山のアリを呼び寄せるものであり、葉を荒らす
他の虫の幼虫などを、このアリ達は駆除をして
くれるのである。


写真を見ると、花の蕾が大きくなってきていて
7月には、雄花と雌花がそれぞれに違う花を
咲かせてくれる。




和名 赤芽槲 (アカメガシワ)
   御菜葉 (ゴサイバ)
   菜盛葉 (サイモリバ)
   楸 (ヒサギ)
   久木 (ヒサギ)
洋名 ジャパニーズ マロタス
   (JAPANESE MALLOTUS)
学名 マロタス ジヤポニカス
   (MALLOTUS JAPONICUS)
分類 キントラノオ目、トウダイグサ科、
   アカメガシワ属
種類 落葉高木
草丈 2〜5m
開花 春〜夏
花色 白、黄
花径 10mm
原産 日本、中国、朝鮮
言葉 繊細
   澄んだ心
撮影 木津川河川敷
写真 芽、葉

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