見出し画像

棕櫚草


棕櫚草 (シュロソウ)


ユリ目、シュロソウ科、シュロソウ属
多年生草本となる。


立ち姿はなかなかのもので外観は素敵である
が、この植物に近づいた瞬間に悪臭にウッと
怯んでしまった。魚介類の腐臭に近いものを
この花は放つ。この匂いに引き寄せられる虫
は、蝿 (ハエ)で、受粉の協力者となる。


以前にも紹介した花の色が、暗紫系のものは
チョウ、ハチ、アブの目に入らない色であり
臭い匂いでハエを呼び寄せる。

座禅草、黒百合、など茶色系の花を咲かせる
植物達がこれにあたる。


よってこれらの悪臭植物達は、ガーデニング
ファンからもソッポを向かれる代物となって
いる。庭に蝿が集まる植物などを植えたいと
いう物好きは、ほぼいないのである。


また、これは食べてはいけない致死性を持つ
猛毒植物。ハエを呼び寄せる上に、その成分
に猛毒を持つ植物とは、まこと強烈である。



和名 棕櫚草 (シュロソウ)
洋名 ベラトルム (VERATRUM)
学名 ベラトルム マーキー
   (VERATRUM MAACKII)
分類 ユリ目、シュロソウ科、シュロソウ属
種類 多年生草本
   毒性植物
草丈 50〜100cm
開花 6〜8月
原産 日本 (北海道〜本州)
毒性 アルカロイドのベラトラミン、
   ジェルビン
   その根茎部にアルカロイド系猛毒
   古くにはこの成分を殺虫剤に使用
   食べてはいけない植物となる
症状 嘔吐、麻痺、痙攣、意識混濁、致死
撮影 六甲高山植物園   



#ベラトルム
#VERATRUM
#ベラトルムマーキー
#VERATRUMMAACKII
#シュロソウ
#棕櫚草

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?