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KYLE COOPER


名称 カイル クーパー (KYLE COOPER)
分野 映像クリエーター作家






私の大好きな映像作家のひとりである。
映画にとってオープニングやエンディング映像は
とても大切である。


私自身もインディーズムービーに何本か関わって
いて、周辺のインディーズなども鑑賞した訳だが
導入部のオープニングが下手過ぎると観る気にも
ならない。オープニングですら鑑賞者を引き込む
力がないものなど本編は更に苦行になる可能性も
大きいのである。


ハリウッドの大手メジャーが、力を注ぎ込むべき
所謂、超大作などでは映画監督が本編に力を注ぐ
為にオープニング部分をアウトソーシング先へと
依頼して分業を行うスタイルがとられ始めた。
勿論、そのオープニング動画を請負うという事は
相当な手腕がなければ成り立たぬ世界であって、
それをやってのけたのがこのカイルクーパーその
人である。




百聞は一見にしかずである。
早速それらを鑑賞してみよう。


SE7EN  (1995)

デビットフィンチャーの名を一躍有名にした映画
ブラッドピットと当時の恋人グイネスパルトロウ
共演という事で違う意味でも注目を集めた作品。

このセブンという映画、『七つの大罪』を題材に
猟奇殺人犯とそれを追う刑事の対決を描いた作品。キリスト教のカトリック教会の教義で、死罪にも
値する七つの、傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・強欲・
暴食・色欲に勝手な解釈で選んだ対象者を残忍な
手口で殺していく猟奇殺人犯の異常心理の日常を
オープニング映像に任されたカイルクーパー。
映画監督は基本は本編も、オープニングも作るが
デビッドフィンチャーは任せて正解だったと語る。犯人の狂気を描いたオープニングシーンは映画界
の他の監督達を唸らせるものでセンセーショナル
なウェーブをもたらせたのだ。ここから映画界で
オープニングが分業によりアウトソーシングされ
作られる様になっていく。


MISSION:IMPOSSIBLE (1996)

ミッションインポッシブル。
映像派として最も尊敬するブライアンデパルマ監督がメガホンをとったこの作品の映画化作品がまさか自身ではなくカイルクーパーに手掛けさせた事実は
私には驚きもあったが嬉しく思ったものである。
そんな映像に厳しいデパルマ監督すらもその手腕を
見込んで、作品オープニングのシークエンス全てをカイルクーパー任せたのである。

キャリー、殺しのドレス、スカーフェイス、そして
ミッドナイトクロス、など多くの傑作を作り上げたブライアンデパルマは天才である。また、パルマは
新人発掘のプロでもある。
アンディガルシア、ジョントラボルタ、ウィリアム
カット、ナンシーアレン、等は彼の作品により映画
デビューを果たしている。


WILD WILD WEST (1999)

西部劇なのだが、カラクリ仕掛けのトリッキーな
武器や乗り物が出てくる印象が強い作品となる。
ウイルスミスがバッドボーイ以降、色んな作品に
顔を出し始めた頃の作品。


SPIDER-MAN (2002)

あの名優、ウイレムデフォーが悪役のゴブリンに
扮し、トビーマグワイアがスパイダーマン役に起用のスパイダーマン映画の一作目。ヒロイン役として
キルスティンダンストが起用され賛否両論があった作品。彼女はインタビューウイズパンバイアの時、
小さいのにバンパイアにされた事を恨む女の子役も演じて存在感ある演技で私は好きなのだけど。日本
ではもひとつの人気なのが残念である。


DREAMCATCHER (2003)

日本で何故だかスティーブンキングと呼ばれてるが
私はステファンキングと呼ばせて頂くホラー小説の第一人者である彼のSFホラー大作。映像化不可能
と言われたこの原作を映像化できるなんて凄いなと私は心から思った映画。エイリアンによって精神を乗っ取られ、我に帰る演技なんてそうそうは出来はしない。スタンドバイミーっぽさもあって十二分に楽しめる映画。これはモーガンフリーマン以外には
無名キャストを配したのに演技クオリティもだが、
クリーチャーもなかなかの出来である。

そうそう、私のEGGSEEDの名前は、地球外生命体
が地上に落下して、地球上の全ての生命体の存続を脅かすストーリーの脚本を書いた時の映画タイトル
である。インディーズ映画レベルでの映像化不可と
いう事でお蔵入りしたそれをハンドルネームにした
次第である。



METAL GEAR SOLID 3:SNAKE EATER(2004)

KONAMIが生み出した傑作ゲームのひとつである。
段ボール箱に隠れて移動して敵兵に見つからない
様にしたり、自撮とか別の意味でも遊べたゲーム。
このタイトル映像がカイルクーパーの手によるものなのが私はとても嬉しい。このゲーム会社のホラー
ゲーム、サイレントヒルシリーズも傑作である。
私のスマホの待受画面には、このゲームのウサギ、ナースピラミッドヘッドをローテーションさせる位
好きなのである。


NISSIN CUP NUDLE CM (2005)

日清カップヌードル、そのCMにも起用される。


TROPIC THUNDER (2008)

この映画の真の主役はトムクルーズ。
見た事ない彼の姿と、キレッキレの彼のダンスは
永久保存版。戦争映画撮影にキャストとスタッフが降りった地は本当の戦地だったと云うギャグ映画。でもそんな本編もこのラストのこの為のプロローグだったのだと私は解釈。


SHERLOCK HOLMES (2009)

ロバートダウニーJr.、ジュードロー、二人のビッグネーム、個性派俳優共演のシャーロックホームズ。エンドロールに起用されたもの。この二人の男優、どちらも大好きなので楽しめた作品である。



TRON:LEGACY (2010)

ゲームの世界に入り込むと云う奇抜なストーリーが
話題となった作品の続編。映画を見ながらこんな
世界の中の生活もいいなと思ったのは私である。
ディズニー映画となる。


THE WALKING DEAD:SEASON 1 (2010)

ゾンビもののTVシリーズ、ウォーキングデッド。
街中が荒涼とした死と恐怖と絶望に支配された姿に変貌を遂げた世界を明確に表現したオープニング。カイルクーパーの得意なカメラワークが良く出てて良い映像である。


RANGO (2011)

ジョニーディップ出演のアニメ映画。
ジョニーはチャーリーシーンとトムベレンジャー、ウイレムデフォーらがメインを演じるプラトーンが映画デビュー。その時は通信兵役とわき役だったが主役を張るまでの俳優になれるとは嬉しかったのを思い出される。シザーハンズ、チョコレート工場、不思議の国のアリス、これらの彼のキャラは実際に近くにいたならば私がノイローゼになりそうな面々ばかりである。ティムバートン監督を崇拝し過ぎて心配な気持ちになる。


GODZILLA:FINAL WARS (2014)

日本の映画界からもオファー。ゴジラまでも手掛けている。歴代ゴジラフィルムからのピッキング映像が楽しい。

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