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丸八

小笠原諸島を特産とする日本の固有種となる
木生シダ類で、高さは5〜10mの高さまで
伸びる。幹からは光合成効率が配慮されてて
葉同士が互いの邪魔せぬ配列が見事である。


植物にとって大切な光合成、それを補うのが
この葉の役割、下手な植物だと自分の葉同士
交錯して日陰を作る。それに対してこの葉の
配列の見事さ、オーバーラップによる無駄の
無さが本当に美しい。





この植物は、上へ上へと成長していきながら
下の葉を落としていく。幹と葉柄の間に離層
が出来て、パツンと葉柄ごと幹から落ちては
その幹にその落とした部分には丸に八の字を
ひっくり返した紋様が残るのである。これが
丸八 (マルハチ)の名の由来である。



リーフデザインも、マルハチマークも本当に
見ていて美しく楽しい植物である。




和名 丸八 (マルハチ)
洋名 マルハチ (MARUHACHI)
学名 シアゼア メルテンシアナ
   (CYATHEA MERTENSIANA)
分類 ヘゴ科、ヘゴ属
種類 常緑高木
   木生シダ類
草丈 5〜10m
開花 なし (胞子植物)
花色 なし (胞子植物)
原産 日本(小笠原諸島:父島、南硫黄島)
言葉 愛らしさ
   誠実
   夢
   愛嬌
撮影 服部緑地都市緑化公園内、温室


マルハチマークについては、沖縄で出会った
ヘゴ属の植物でも同じのを見ている。これは
日陰杪欏(ヒカゲヘゴ)として改めて紹介を
しようと思う。

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