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唐胡麻


唐胡麻 (トウゴマ)


キントラノオ目、トウダイグサ科、トウゴマ属
の一年生、二年生、多年生植物となる。


第二次世界大戦下に於いて、有効な工業油抽出
の目的で、日本本土でも多くが植えられた歴史
を持つ植物である。


このトウゴマの実は、その楕円形状を覆う斑の
模様から学名、リシナス(RICINUS)が付き
これの意味は『ダニの様な』の意味である。


ダニに似たこのトウゴマの種にはアルカロイド
系のタンパク質の猛毒物質リシン(RICIN)が
含まれており、子供ならばこの種が3粒、大人
は6粒の服用で死ぬという代物である。


この有毒物質は、世界五大猛毒のひとつとして
数えられるものであり、サリン毒にも匹敵する
グレードのものであって、全ての哺乳類にとり
危険なものとなっている。


この植物の種から採れる工業油は、ひまし油と
呼ばれるもので、エンジンオイルに使用される
ものである。レーシングカーにはカストロール
の社名ロゴがあしらわれているものが知られる
が同社はこのトウゴマからのエンジンオイルで
名を馳せた。日本国内では第二次世界大戦当時
トウゴマが植えられ零戦などの戦闘機にこれの
オイルが使用されたのである。



見た目の可愛さからサークル女子がこの植物に
興味津々で、これもまた恐ろしい毒なのだよと
説明したのであった。








和名 唐胡麻(トウゴマ)
洋名 カストール ビーン
   (CASTOL BEAN)
学名 リシナス コミュニス
   (RICINUS COMMUNIS)
分類 キントラノオ目、トウダイグサ科、
   トウゴマ属
種類 一年生、二年生、多年生植物
   猛毒植物
草丈 5〜10m
開花 夏〜秋
花色 白、赤
原産 南アフリカ
渡来 平安時代以前(唐の国より渡来)
言葉 いつもそばに
   魔除け
   危険な楽しみ
撮影 京都府立植物園



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