アリマウマノスズクサ
有馬馬ノ鈴草
（アリマウマノスズクサ）
コショウ目、ウマノスズクサ科、ウマノスズクサ属
以前も記事に書いた植物だが、牧野富太郎博士の
チームで発見し、ネーミングをされた事で有名に
なった植物である。
このアリマウマノスズクサは、アリストロキアと
呼ばれる植物群に分類されるもので、特殊な性質
を持つものである。
花の写真を載せているが、一見すると不気味系で
妖怪じみた外観をもつ花姿である。
この花は蝶や蜂などが花蜜を吸うという一般的な
花とは違って、特定の異臭を放つ事により蠅類を
中へと誘い込み、受粉をさせるものとなる。
もうひとつの大きな特徴は、アリストロキア群は
全草にアリストロキア酸と呼ばれる強毒物質を
含んでいる。これを食べてしまうと間質性腎炎や
尿路癌などの病気を引き起こすリスクにつながる。
牧野富太郎博士は、これの発見と命名を果たし
こんな風に大喜びして笑ったのかも知れない。
植物学者といわれるジャンルの方でこんなにも
ファンキーな写真を残されるのは牧野博士位と
私は思っている。
さて、この記事は、もうひとつの生き物紹介へと
続くのである。
和名 馬ノ鈴草
（ウマノスズクサ）
有馬馬ノ鈴草
（アリマウマノスズクサ）
大葉馬ノ鈴草
（オオバウマノスズクサ）
洋名 スレンダー ダッチマンズ パイプ
（SLENDER DUTCHMAN'S PIPE）
学名 アリストロキア デビリス
（ARISTOLOCHIA DEBILIS）
分類 コショウ目、ウマノスズクサ科、
ウマノスズクサ属
種類 多年生蔓草
草丈 １ｍ
開花 春
原産 日本
言葉 親切な人
撮影 六甲高山植物園
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