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走野老


走野老 (ハシリドコロ)


ナス目、ナス科、ハシリドコロ属の植物


紫色のナスの様な釣鐘型の花がとても可愛い
猛毒植物。


ハシリドコロのトコロとは、野老(トコロ)
と呼ばれる食用植物に茎根が似ているとの事
でついたもので、頭についているハシリとは
これを食した者が、幻覚症状を引き起こされ
錯乱状態のまま、辺りを走り回る症状からの
命名となる。


学名のスコーポリアは、オーストラリア出身
の18世紀の植物学者の名前から来ている。


早春に出る芽が、蕗ノ薹(フキノトウ)にも
似ており、これと間違えての事故で何人もが
天に召される。


中に含まれる毒は、トロパンアルカロイドと
呼ばれる毒成分。これを食すると幻覚症状と
精神錯乱と異常興奮の状態のままで、ずっと
何かを叫びながら辺りを走り回り続ける症状
で、走り疲れてすらも走るらしく大変キツイ
ものらしい。そして走りながら嘔吐と下痢、
血便を撒き散らしながら、呼吸困難の末には
惨たらしい最期を迎えるというもの。


なのでこれを見つけても食べてはいけない。
この植物は触れた手で目を擦るだけで瞳孔が
開いてしまい、眩しくて目を開けておられず
になるので、見つけても触ってはいけない。


花言葉についた『沈黙』これを食べ半狂乱で
大騒ぎをして煩かった者が死んだしまった後
辺りには驚く程の沈黙と静寂に包み込まれる
情景をこの言葉が表している。



和名 走野老 (ハシリドコロ)
   莨菪 (ハシリドコロ)
   気狂茄子 (キチガイナスビ)
洋名 ジャパニーズ ベラドンナ
   (JAPANESE BELLADONNA)
学名 スコーポリア ジャポニカ
   (SCOPOLIA JAPONICA)
分類 ナス目、ナス科、ハシリドコロ属
種類 多年生草本
   猛毒植物(全草が猛毒)
   スプリング エフェメラル
草丈 30〜60cm
開花 4〜5月
花色 暗紫紅色
毒物 トロパンアルカロイド
症状 幻覚症状による精神錯乱状態
   嘔吐、下痢、血便、眩暈、瞳孔拡大、
   異常興奮、呼吸困難、致死
原産 日本
言葉 殺してしまいたくなるほど愛してる
   沈黙
撮影 六甲山高山植物園

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