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嘴細烏


嘴細烏 (ハシボソガラス)


スズメ目、カラス科、カラス属の分類の中
クチバシが細いものが、ハシボソガラス種
となっている。


京都府立植物園、この園内には多くの鳥が
生息している中で、水辺を散歩する二羽を
見つけたもので、クチバシの細いことから
ハシボソガラスと判明。


日本に分類されるカラスは、個体数の多い
このハシブトと、ハシボソが多くを占める。


ハシブト、ハシボソのその特徴を挙げると
写真に載せたハシボソは、雑食ではあるが
草食性が強い種類。ハシブトは力任せにし
肉を引き千切る能力に優れるも、ハシボソ
の嘴にはそんなパワーはない。細かい実を
食べるのにはハシボソのこのクチバシの方
が有利なのである。そして、基本的にこの
カラスは人を恐れているので、人とは距離
を置いた位置の郊外などに生息する。


カラスが人間に襲いかかる事がよくあるが、
それは人を恐れていないハシブトガラスの
方で、ハシボソが人を襲うことは稀である。


カラスとしての形態としては、ハシブトは
頭部が大きく突き出しユニークなフォルム
であるのに対し、ハシボソは全体にスリム
な形状でとても格好良い。映画のポスター
にカラスのシルエットが採用されるものは
こちらのハシボソが定番となっている。


ハシブトとハシボソのもうひとつの特徴とは
その鳴き声である。ハシブトガラスは、頭部
が大きい事から鳴き声が大きくとても澄んで
聞こえるもので、遠くまでその声はカーカー
と良く届く。ハシボソは頭部が小さいのため
反響性に欠ける事からガーガーと濁った声で
ハシブトの鳴き声ほど遠くへは届かない。


ハシボソは警戒心も強くて臆病な性質から、
棲息領域は郊外などの人家から離れた森の中
に棲むものである。


カラスの種別の説明はこの位にして、植物園
の中で見かけた二羽に目を向けよう。


この二羽、どうやら親子である。巣立ちして
飛べる様になって、親子一緒に散策をしてる
姿なのが分かる。


子が親に餌をねだったが、親はそれを拒否、
自分でエサを捕りなさいの仕草をした後には
親自ら草の中を獲物を探し始め、子もその姿
を見習う。とても貴重な瞬間を目の前にして
写真を撮る。


人とは言語能力が異なり、だからこそ母親は
自ら行動を子に見せて教えるその姿は私には
とても尊い姿に見えたのである。


私の存在が気になり母親ガラスがこちらへと
視線を送る。黒いその姿ゆえ、その目を認識
するのは難しい。


『烏』の文字は『鳥』の文字から、一本画数
が減った文字である。これはその目が認識を
出来ない事からこの字になったのだという。


元々、烏を題材にしてでなく京都府立植物園
の大自然の素晴らしさを記事にしようと撮影
を始めたのだったが、烏に目を奪われた為に
主役を交代させたものとなる。





和名 嘴細烏 (ハシボソガラス)
洋名 キャリオン クロウ
   (CARRION CROW)
学名 コーバス コロネ
   (CORVUS CORONE)
分類 スズメ目、カラス科、カラス属、
   ハシボソガラス種
種類 雑食性鳥類
分布 ユーラシア大
撮影 京都府立植物園

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