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弱草藤


弱草藤 (ナヨクサフジ)


マメ目、マメ科、ソラマメ属の植物。


陽光を透過させて見るこの花の美しいこと。
これを眺めているだけで私の心はウキウキ
ルンルンと楽しい気持ちになってしまう。




ヨーロッパを原産とするこの植物ではあるが
どこをどう取り上げ、この名称なのか理解に
苦しんでしまうのがこの植物である。


弱草藤 (ナヨクサフジ) の名称にはどうも
合点がいってない。逆にこの長い河川敷殆ど
多くをこの植物が占拠している場面ばかりが
目立っている。この植物は春から夏の間も花
は咲き乱れる。大阪湾への河口部の辺りから
からワサワサと咲き乱れているのだがこれは
枚方大橋辺りまででその咲いている密度は更
に濃くなっていく。


この植物は飼料用途や緑肥植物として日本に
導入されて以降、その繁殖力の強さから本州
から沖縄までの広範囲に於ける河川敷や道端
に多く自生するものへとなった。



場所によっては土手の上までが、この植物に
支配されている場面がやたらと多いのである。
土手が見上げると全部がナヨクサフジの場面
はしばし、呆然と立ち尽くして眺めてしまう。


この上に掲載している地図は、私が自転車で
走り回わる淀川河川敷のもので、大阪湾から
京都迄に至る迄のマップを簡単に解説すると


①大阪湾から私の街十三までの距離10km、
②十三からの枚方大橋までの距離は25km、
③枚方大橋から嵐山渡月橋迄の距離35km、
これら①②③合わせ全長でざっくり70km。


嵐山迄は往復で140km、同じ様な風景が
続くので途中で飽きるという問題もあるのと
フィールド観察で予定の時間を軽くオーバー
してしまうのである。


アップダウンもあり、バイク侵入禁止用設置
の自転車ゲートなどを含めたプチレベルでの
障害物などがあり特に、京都の辺りでは桂川
と宇治川と木津川の三つの河川が合流する為
これを間違えるとエライ目に合う。


この河川敷には色んな植物が生えていてその
勢力図を含め頭の中には入っているが、時々
勢力図が変わる。季節によってナヨクサフジ
がそうである様にエリア支配する場面もあり
これがまた面白いと言えば面白い。


この植物の豆は実際に食用にもでき、昨年の
淀川河川敷アーバンプレイスのカルチャー会
の食用野草探索会に参加した時に講師の女性
から食用展開の事例を確認したもの。実際に
このナヨクサフジの豆を使用し味噌を作った
との説明を受け感心した。私のリポートには
やたらと毒草が登場し、その頻度が半端ない
と自覚もしている。なので食べられるものの
記事は自分でも珍しい事なのである。いや、
もっと食べられるものや無毒なものももっと
紹介していこう。


その女性講師は淀川河川敷の可食植物を熟知
されていると言われ、女性のこの手の探究心
には私は心底、感服する。この淀川河川敷で
繰り広げられるセミナーは実際にそれら植物
を手に取り、匂いを嗅ぎ、齧ってみたりなど
フィールドでの体感型セミナーとなる。みな
教わった植物の葉を胸ポッケからはみ出させ
次々教わる毎に胸ポッケが大変な事になる。
参加者の大半は女性で実際に野生に生えてる
植物を採って実際に食用に使った方も何人か
はおられた。この手のフィールドリサーチの
教室には男性はあまり興味がないのだろう。
男性は私ばかり質問をしている。女性からは
チョコチョコ質問が出る。女性の方が探究心
は格段に上だと考える。私が彼女達に絶対に
負けない領域がある。虫である。女性の方々
は虫に対しての苦手意識があって小虫にすら
過敏に反応する。私は自然のフィールド内に
いるどんな虫に対しても知識と免疫を持って
いるのである。元々は私は虫専門なのである。


女性が虫嫌いになる時期と、その理由がある。
女性は男性と違い、もうひとつの命を胎内で
育むという男性にない能力を有している。
小学生の低学年の辺りでは男子と同様に女子
もセミとかバッタとかをキャッキャっと喜び
捕まえて見せて自慢げである。それが高学年
に差し掛かった辺りから手のひらを返した様
に虫嫌いになる女子が多い。その心の変化は
身体の変化の時期に重なる。生理である。
その頃から女性には新たな命を宿す為の体の
準備が始まると共に、自分にとって、新たな
命にとっても危険なものを遠ざけようとする
プログラムが発動して、この自己防衛こそが
虫嫌いのトリガーとなるのである。


危険な虫はこの世の中には一握りではあるが
それら、蠢く虫類の全体をキライナモノとし
嫌う性質となるのだ。以前のオフィスとかで
ハチが紛れ込むと大騒ぎであるが私は平気で
それを外に逃して頑張れ!と心から声掛けし
女性陣からは目をハート型にされる。私には
唯一の取り柄みたいなものかも知れない。


和名 弱草藤 (ナヨクサフジ)
洋名 フォッダー ヴェッチ
   (FODDER VETCH)
   ヘアリー ヴェッチ
   (HAIRY VETCH)
学名 ヴィチア ヴィロッサ
   (VICIA VILLOSA)
分類 マメ目、マメ科、ソラマメ属
種類 一年生、二年生、多年生草本
草丈 30〜150cm
開花 春〜夏
花色 紫、桃、白
花寸 25mm
原産 ヨーロッパ
言葉 世渡り上手
撮影 淀川河川敷

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