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本家 根元 錺屋



京都は北区紫野今宮町にあるのが今宮神社。
以前にこちらで紹介をさせていただいた
玉ノ輿神社とも呼ばれている神社。



その今宮神社の境内でだけ提供されるのが
京都名物の炙餅(あぶりもち)である。



そんな今宮神社境内の中限定の和菓子であるが
それが境内に2軒だけある。正面に向かい合って
パタパタと餅を焼きながら集客を競い合う。



今回、紹介させていただく錺屋(かざりや)さん
創業寛永十四年(一六三七年)と非常に古くから
やられている和菓子屋なのである。



真向かいに店を構えるのが一和(いちわ)さん。
一文字 和輔(いちもんじ わすけ)の名を略した
名前がつくお店。こちらはもっと古く、創業が
平安時代中期の長保二年(西暦千年)と、更に
古い時代からの老舗となる。そんな昔の人たちも
この餅の味を楽しんだと思うと感慨深い。



真向かいにライバル店が並ぶことで、競争原理が
生まれる訳でマイナスにならず、逆に活気を産む。
どちらのお店にも長い行列が並んで大阪弁ならば
「儲かってまんな〜」って感じがしていて良い。



次回に、一和(いちわ)さんを紹介をするとして
今回は実食した錺屋(かざりや)さんを紹介する。

お店に並び始めたところの店の眺めとなる
藍染の暖簾にあぶり餅の文字、苔玉が良い


店の中には無数の招き猫の置き物。昔からのもの
もありそう、どうやらこの招き猫に誘われたらしい


錺屋(かざりや)さんの銘のはいった年季もの


炭火を使って焼き目が付くまで炙り続ける。
お客さんが行列をなして並ぶ前で、黙々と高齢の
女性の方々が餅を黙々と炙り続けておられるのだ。冬はまだ良いが夏などは大変な重労働だと思う。

暖簾と看板。外人さんは嬉々として写真を撮る。


京の街並を歩いている時に屋根の上に飾られてる
のが、この鍾馗(しょうき)さんである。
これはお店だけでなく街を守る守り神の意味を
持っているもの。かざりやさんの屋根は、ふっくらとした「お多福さん」が守ってくれている。


昔ながらのお店という感じの看板や暖簾の佇まい


店の縁側に通される。真冬の極寒状況なら辛いが、この時期は気候が良くて逆に縁側が気持ちが良い。


待ってる間、こんな風にお茶が出てきた。
茶葉にお湯が入ったものが出てきて嬉しい。


はい、きました、きました、きましたよ。
さて、ここで炙餅(あぶりもち)についての解説。

餅の大きさは大人の親指ほどに千切られたもの。
それを細竹串に刺し、炭火で焼き、白味噌たれを
付けた和菓子である。これが甘塩っぱく優しい味
でとても良いのだ。



この和菓子は祇園での取扱いも、お取寄せもない
門外不出の餅菓子となってて、だから価値がある。


帰り際にも、苔玉が可愛くお見送りしてくれた。
白人さんがワオって感じで、スマホで撮影してた。京都はやっぱりこういう心配りがとてもいい。



名称 本家 根元 錺屋 (ほんけ ねもと かざりや)
所在 京都府京都市北区紫野今宮町96
提供 炙餅 (あぶりもち) 
価格 一人前 600円
営業 10:00~17:00
定休 水曜
備考 創業 寛永14年 (1637年)の和菓子

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