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嫁ノ涙


嫁ノ涙 (ヨメノナミダ)


モチノキ目、ハナイカダ科、ハナイカダ属


日本原産で、北海道から九州の山林の中に
自生している落葉低木で、高さは1〜2m
程の高さのものである。


葉の上にちょこんと花が咲く、とても面白い
植物であり、その葉姿を筏にして小さな花を
その上の船頭さんに見立て『ハナイカダ』と
楽しい名が付く樹木である。


葉の上に、何で花が載っているのかであるが
これは正確にいうと葉ではなく、枝の部分に
葉を形どったウイングがこの形を成しており
それが葉に見えるというのが真実となる。
学名や洋名がそれをあらわす。


嫁ノ涙 (ヨメノナミダ)を今回のタイトルに
したが、これは嫁入先の家での辛い思いをし
家の外にて人知れずに流したお嫁さんの涙が
葉の上に落ち、それが寂しげな花を咲かせた
という言い伝えから残された名前である。


これを六甲高山植物園で初めて見た時には
嫁ノ涙どころか、ご年配の女性グループから
キャッキャッとこの植物のこの葉から出てる
花を目の前に笑い声が上がって何だかとても
楽しそうな光景であった。


女性の笑顔や笑い声が多いかどうかで、その
国の文化指数を測るバロメーターになるとの
レポートを聞いた事がある。それが多い国は
精神的に豊かな国なのだそうだ。


私よりずっと年上のお姉様方が、そんな風に
野山でしか見られない植物を楽しみながらも
その好奇心を満たし、小さな花を目の前にし
『めんこい、可愛いわ』と声を上げられる姿は
男性の私から見てもとても微笑ましい。





和名 花筏 (ハナイカダ)
   筏草 (イカダソウ)
   嫁ノ涙 (ヨメノナミダ)
   継子冬青 (ママコモチ)
洋名 ジャパニーズ ヘルウィンギア
   (JAPANESE HELWINGIA)
学名 ヘルウィンギア ジャポニカ
   (HELWINGIA JAPONICA)
分類 モチノキ目、ハナイカダ科、
   ハナイカダ属
種類 落葉低木
草丈 1〜2m
開花 春
花色 緑色
花径 4〜5mm
雌雄 雌雄異株
原産 日本、朝鮮、中国
言葉 気高い人
   移り気
撮影 當麻寺(奈良県葛城市當麻)

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